詩 誘蛾灯世界
真っ黒な猫を追いかけて 迷い込んだ不思議な世界
ねぇ どこに行ったの 私 一人ぼっちだよ
語り掛けてくる 虫の音
光をめじるしにして 出口を探してみよう
落ちかけた 意識 光 編んで おいでと言った
誘い込まれていく
遠のく導べが笑ってる けたけたけた
耳をふさいでいたら 目印分からない
出口はどこ 入口もない
やっと見つけた 猫追いついた
にゃおと鳴いたら もうおしまい
ほら 身代わりに 捕獲機入ってる
「ストーリー」
かわいそうな猫。
つらそうな猫。
しかも怪我をしています。
「いたいのいたいのとんでいけ」
同情した貴方は、猫の思惑にはまって捕まってしまいました。