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【番外編】恐竜を求めて

 その日、ジサンはイチゴ農家で偶然、手に入れたモンスターについて考えていた。


 ==========================

 ■スピノダイノ ランクN

 レベル:50

 HP:1112   MP:0

 AT:490    AG:192


 魔法:なし

 スキル:捕食、魚食い

 特性:お魚大好き

 ==========================


 恐竜型モンスター"スピノダイノ"。


 このモンスターについて彼は一つのことを思う。


 恐竜ってかっこいいな……――


 彼の思いはもう一段発展する。


 恐竜をもっと見つけたい。あわよくば水族館に展示できないだろうか。


 ジサンは自身のモンスター牧場内で営業している"モンスター水族館"に恐竜を展示できないものかと考える。


(でも恐竜ってどこにいるのだろう……)


 イチゴ農園のように偶発的に出現することはあるのだろうが、それを狙うのは無理がある。


 ダンジョンには特定のテーマがあることがある。


 例えば、ブンキョウ江戸ダンジョンの地下空間にはアンデッドであったり、スピリチュアル系のモンスターが多くいた。かつて訪れたウエノクリーチャーパークにはアニマル系のモンスターに特化していた。


 それと同じように恐竜をテーマとしたダンジョンがあってもおかしくないはず。


 ということで、ジサンはひとまず知り合いに聞いてみるのであった。


 ジサンがまず聞いたのはドラグーンのシゲサトである。


 ドラグーンのシゲサトはジサンが所有するモンスター牧場タワー100Fの二つ下に位置する98Fの所有者で、ドラゴン大好きな人物である。


 身長は160センチくらい。髪は首くらいまででやや短めで、均整の取れた顔立ちをしているが中性的で見た目からは性別の判断が難しい人物である。


 シゲサトはテイマーフレンドであることもあり、ジサンにとって純正の人間でもっとも話しやすい人物であったりもする。


 さらにドラゴン好きであることから、ちょっと似てる恐竜についての情報を持っているかもしれないという期待があった。


 というわけで、早速、メッセージを入れる。

 モンスター関連になると謎の行動力を発揮するおじさんであった。


 [ジサン:シゲサトさん、恐竜型モンスターってご存知ですか]


 [シゲサト:え!? 恐竜ですか!? いるんですか!?]


 どうやらシゲサトは知らないようだ。


 [ジサン:えぇ、先日、たまたま入手しまして……]


 [シゲサト:マジですか!? 恐竜ですか……ドラゴンは架空のモンスターとしてのロマンがありますが、恐竜には実在したモンスターとして違ったロマンがありますよね……見てみたいなぁ……]


 [ジサン:まぁ、あくまでも恐竜をモチーフにしたモンスターですけどね。ですが、牧場でしたらいつでもどうぞ]


 [シゲサト:有難うございます! でも、今、ちょっと忙しくって……今度、時間ができたら是非、お伺いさせてもらいたいです]


 [ジサン:承知です。ちなみに恐竜がどこにいるかなんてわからないですよね?]


 [シゲサト:そうですね。ごめんなさい]


(……そりゃそうだよな。失礼だったかな)


 [シゲサト:あ、でも、ふと思いましたが、ウエノミュージアムダンジョンとかどうですかね? かつては恐竜の化石が展示されてたと思うので]


(っ! ……確かに……!)


 [ジサン:有難うございます。ちょっと行ってみたいと思います!]


 [シゲサト:いえいえ、ただの勘なので、いなかったらごめんなさいね]


 そういえば、ウエノクリーチャーパークには行ったことあったけど、すぐ近くのウエノミュージアムダンジョンには行ったことなかったな。


 そうして、ジサンは早速、ウエノミュージアムダンジョンに向かうことにしたのであった。

お久しぶりです。

私事ですが、あまりに多忙だったので、ちょっと環境を変えまして、少し執筆に当てられる時間が増えました。

ダンジョンおじさんの方は4巻も決まっており、Twiiter等でご報告している通り、一番大変な初稿の提出もだいぶ前に終わっているのですが、諸事情あり、発売はもう少し先になりそうです。

私自身、少し落胆してはいるのですが、自分一人でどうにかなることばかりでもないので、致し方ない部分もあります。なので、4巻の発売、今しばらくお待ちいただけると幸いです。


「恐竜を求めて」は全4回の短編です。お楽しみに。

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<カクヨム版ダンジョンおじさん>

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