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紅き閃光.ヴァリキュレス  作者: しまりす
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前哨戦、ヘーベル河の戦い。④

前哨戦、ヘーベル河の戦い。④



戦の乙女、ヴァルキリーとも称されるようになった亡国ラプリタァーナの姫。


その名、キュピレスは、あまねく津々浦々に響き渡っていた。


戦禍から逃れて保護を求める無垢の民、幼子から老人まで頼って来るものは拒まず暖かく向かえた。


最初は200頭の駄馬弓隊であったが、神徳の姫の噂は各地に飛び火し彼女に続く人々の列は次第に数を増していた。


その中にはゾロイーダーと呼ばれる七人の魔導師の一団も加わっていた。


取り分け、長であるソー.ルイは並外れたマジェスターで評判だった。


駄馬弓隊の世話役モーサは歩み寄るソー.ルイに気が付いた。


『これは、ゾロイーダーの長、ソー殿……』


『私に何かご用ですかな?』


ソーはパトリシア修道院へ歩いて行くキュピレスと三人の従者たちを見て呟いた。


『まさしく、キュピレス殿こそ、真の勇者にして救済者。』


『あの方のために、(わが)、力を役立てたく思いました。』


『キュピレス殿が、腰に下げている剣は確か、神の鋼パラキオンでできていると聞き及んでいます……』


『それが(まこと)なら紅き閃光を帯びても何の支障なきはず。』


『ワシの魔法力でキュピレス殿に三度の戦いで、必ず勝利をもたらす剣にしてさしあげましょう。』


魔導師ゾロイーダーは柏ノ木の杖をキュピレスの剣に向け紅い閃光を放った。


すると、キュピレスの剣は紅い閃光を帯びて輝きを放つようになった。


【スキルアップ!、キュピレスの剣→戦いの際、紅い閃光を周囲に放ち近付く敵を吹き飛ばす。】


キュピレスと三人の従者は、やっとの思いで長く細い道を通り抜けパトリシア修道院の門の前に出た。


先ほどの幼い聖衣の少女が門前で待っていた。


聖衣の少女は修道院の門をホーリーパワーで開きキュピレス一行を招いた。


聖堂の扉が開かれキュピレス一行は中へと入っていった。


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