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紅き閃光.ヴァリキュレス  作者: しまりす
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女神の加護と新しき仲間を加えラグナロクの丘へ

 女神の加護と新しき仲間を加えラグナロクの丘へ



 戦乙女ヴァルキリーことキュピレスを先頭に疾風はやての如く野を駆ける一団。


 バスター城より聖都エリスシオンを奪還すべく選りすぐりの戦士と賢者がヴォルサティア街道を駆ける。


 ドドドドドド……………………


 カカッカカッカカッ……


 ガシャガシャガシャガシャ……


 馬の蹄ひずめの音、鎧兜の擦れる金属音、そして戦車輪の軋きしむ音が重なっている。


 彼らの士気の高さは天をも突くばかりに高揚こうようしていた。


 やがて、一団は霧の森を貫く林道へと入った。


 しばらく進むと一面に広がる湖沼地へと出た。


 賢者ソージャがキュピレスに呟く。


『キュピレス様、あれをご覧くだされ……』


 ソージャが杖で指し示す方角へ目をやるキュピレス。


『あれは……赤レンガ邸』


 邸宅のとなりには、白い外壁の六角屋根にステンド硝子の教会が建っていた。


 尖屋根の先には女神エリスのシンボルマーク、糸車が掲げられていた。


 賢者ソージャと飛翔剣アンスウェラを供にして教会の扉を開くキュピレス。


 ギギギ…………バタン……)))



 女神像エリスとアリスの前で祈るサーラミス公と母メグメルそして聖ジークに妖精少女ウィリーの姿があった。


 キュピレス一行は彼らの元へ歩み寄った。


 元、エリスシオンの国王サーラミスの前にかしずくキュピレス。


『王様!』


『キュピレスでございます!』


『私の力及ばず、エリスシオン城とパトリシア修道院が敵の手に落ちましたこと無念でなりません。』


 驚きの表情で後ろを振り向くサーラミス公。


 彼はキュピレスの元へ駆け寄り、かしずく彼女の両手を取り立たせた。


『戦乙女ヴァルキリーよ……よくぞ戻って来てくれた。


『わしは、もう、この国の王ではない』


『破壊騎士クラッシャーハルに譲ぜんじょうを迫られ、ほれ……この通り聖冠も譲り渡してしまった。』


『しかも、聖地までも奴等に奪われる始末……』


『母とわしの命が残っただけでも今は幸せだと思っておる……』


『そちには、苦労をかけた……心から詫びる。』


 キュピレスは胸の鎧に拳を当てて方膝を付きサーラミス公に誓いを立てた。


『このキュピレスが、お仕えしている限り、決して奴等の勝手に、させてはおきません!』


『エリスシオン城と聖地は必ず、取り返して、ご覧にいれます!』


 その時、祭壇の女神エリスとアリスの像が目映い光を放った。


((((ピカァーーーーーーッ))))


 見守る七人は二人の女神像の前に膝ま付いた。


 パイプオルガンの低い厳おごかな音色が教会の壁に反響し重なるようにして


 清らかな美しい小川のせせらぎにも似た声が彼らの耳に届いた。


『聖別されし汝らに、我、精霊の力を注がん……何をも恐れてはなりません。』


『聖なる光の前には、必ず闇は消え失せます……』


『立ちなさい……注がれし精霊の力により、この地を再び愛と喜びに満ちた世界へと変えるのです…』


『我ら女神は、いかなる時も汝らと共にあり……』


『疑いを捨て迷わず進む者に道は開かれん……』


 厳かなパイプオルガンの音が鳴り止み、女神エリスとアリス像を包んでいた光も、次第に消えていった。


 妖精少女ウィリーが祈りを終え貴公子アンスウェラの横を通りすぎた瞬間


 彼の長い飛翔剣ブリュナークの鞘に足を引っ掛け彼女が倒れた。


 アタタタタ))))


 慌ててウィリーの手を取り声を掛けるアンスウェラ。


『お嬢ちゃん……大丈夫だったかな?』


 プーッとむくれる少女ウィリー。


『大丈夫なわけないでしょ!!』


『その剣、長すぎーーー!!』


 ジーッとウィリーに視線を注ぐアンスウェラ。


 ちょつと、引き気味のウィリーが、ずっけんどうにアンスウェラに声を掛けた。


『な、な、なによーー!!』


『足を引っ掛けた私が悪いとでも言いたいわけーーー!!』


『もう、ふざけないでよね!』


 サーラミス公がアンスウェラの肩に軽く手を置き話しかけた。


『似ておろう……アルテミウスに。』


 左目から一筋の涙がこぼれるアンスウェラ。


 少女ウィリーは、何が何やら、わからずメグメル婦人の後ろにかくれた。


『アルテミウスて誰?……』


『それに、あの男の人、わたしに怒られたことがそんなに悲しいのかなぁ?』


 メグメル婦人は、優しくウィリーの頭を撫でて答えた。


『そうじゃないのよ……後々、あにたにも分かる日が来るわ。』


 少女ウィリーは首を傾げてメグメル婦人を見上げた。


『ふ~ん、そうなんだぁ……』


 キュピレスはサーラミス公とメグメル婦人に別れを告げた。



『ここで、朗報をお待ちください。』


『力強き、二人の勇者を、この地で得ました。』


 顔を見合わせる妖精少女ウィリーと聖ジーク。


 ※【聖ジークと妖精少女ウィリーがキュピレス一行の仲間になりました。】


 キュピレス一行は精霊力と、新しい仲間を加え要衝地ラグナロクの丘を目指した。


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