闇の軍団デストロイヤー再臨!!
闇の軍団再臨!!
『我、首をかえせーーー!!』
地の底から湧き出て来る様な、おどろおどろしい怒号が通りに響く。
ヴァルキリーのキュピレスとの戦闘で中程から折れた大剣、南十字を片手に下げ
重い足取りで歩く血水泥の首なしの冥界魔人。
その後ろには大鴉から変容した嘆きの妖精が影のように従っていた。
そして、辺りには薄気味の悪い青白い霊魂が飛び回り
さらに、後続には手に棍棒を持つた、厳ついゴブリンの長い列。
そして最後尾には大きな声で猛り怒り狂う吠える巨人オーグの一団があった。
《《《《《《《ぐおおおおおぉぉぉぉぉぉおおおおおおお》》》》》》》》
ここに闇の軍団が再臨したのだ。
街道沿いの街や村を次々に襲い、民家を焼き払い
年寄りから子供までロープを引ける者は全て奴隷とした。
タレントウムとバスター城、そしてエリスシオン城を結ぶ要衝地に突如、出現した闇の軍団が大群をなし進む。
『何て重いんじゃ…ハァハァ』
老人が力尽きロープを離し地面に座り込んだ。
両側の監視役のゴブリンが激しく鞭を振るい老人の背中を強かに打ちすえる。
ビシーーーーーーーッ》》》》》》》》》!!!
『ギャーーーーーーッ!!』
老人の悲痛な叫び声が辺りに響いた。
一人の若者が老人をかばい鞭をゴブリンから取り上げた。
『卑劣な獣めーーーー!』
『おじいさんと同じ痛みをわからせてやるーーーー!!』
ビシーーーーーーーッ》》》》》》》》❗!!
ビシーーーーーーーッ》》》》》》》》❗!!
ビシーーーーーーーッ》》》》》》》》❗!!
若者は鞭を振り上げゴブリンを強かに打ちすえた。
ギャンーーー!!
その場に失神して倒れ込むゴブリン。
これを見ていた仲間のゴブリンたち手に手に棍棒を持ち荒い鼻息でが若者を取り囲んだ。
ぐおおおおおぉぉお)))))
ぐおおおおおぉぉお)))))
ぐおおおおおぉぉお)))))
ゴブリンたちが、一斉に若者を袋叩きにしようと棍棒を振り上げた瞬間……傍らから地の底から湧き上がる様な声が四方に響いた。
『待ていっ◼◼◼◼◼◼◼◼◼◼◼◼!!』
青生生魂の【オリハルコン】がゴブリンたちに下がるよう命じた。
※闇の軍団総帥オリハルコン
(闇を統べる大ボス=非常に強い)
『お前……中々見込みがありそうだ。』
『相棒にしてやるぞ!』
『俺と契約せよ!』
『さすれば、この乱杭歯の老人を労働から開放し、加えて、お前を軍神将軍に任じる。』
若者は、老人を見て、しばらく考え込んだあとオリハルコンに答えた。
『一年間だけ遣えさせてくれ……僕にはやらなくてはならないことがある。』
闇の軍団総帥オリハルコンは、ニンマリと笑いゴブリンたちを下がらせた。
『ジジィを開放しろ!』
『契約成立だな。』
『新しき指揮官。』
『軍神将軍の誕生を祝おう!』
オリハルコンは馬に提げてあった袋からミード酒を出し
二つのグラスに波々と酒をついで、一つをシンサーに手渡し腕を交差して飲み干した。
『シンサー将軍よ、お前の最初の仕事は、あの先頭にいる首なしの頭をキュピレスとかいう小娘から奪い返すことだ。』
『銀の仮面女が現れたら、俺の名を出し、これを見せよ。』
オリハルコンはポケットから闇の守護者の指環を取り出してシンサーに手渡した。
『ここの指揮は、お前に任せた……』
そう言うとオリハルコンは馬の踵を返して来た道とは反対方向へと走り去っていった。
『次、お前に会う時は【大いなる神々の黄昏の戦いの最中であろう!】』




