どちらが、賢者のソージャ?
どちらが、賢者のソージャ?
田舎の畦道を行く漆黒の破壊騎士の隊列。
煙突から煙がたなびく山間の小屋の前で止まった。
小屋の前には一人の腰の曲がった老婆が杖の先に小さな籠を付けて差し出していた。
老婆はグレーの外套で身を包んでいるため、はっきりとは、その容姿を知ることできなかった。
その傍らには黒猫が眼光をギラギラと光らせて纏わりついていた。
『詔を聞きにこられた方は、こちらへ金貨二枚をお入れくだしゃりませ~』
漆黒の破壊騎士(ハル王子)の参謀スレンが兵士に命じ金貨二枚を籠に投じた。
老婆が一行を見渡して、スレンに呟いた。
『詔を聞きにこられた方と、お連れの方から一人、お入りくださりましぇ~』
『他の従者の皆さまは、こちらでお待ちを……』
『あ、そうそう……それから、賢者ソー.ジャにお訊ねなる場合は断言した形でお話しくだしゃれ~』
『例えは、今度の戦は勝てるのか?ではなく...今度の戦は絶対に勝てる、そうだな、ソージャ!』
『このように、お訊ねになりますと、必ず全ての願いは成就いたしますゆえ……お忘れなく』
漆黒の破壊騎士(ハル王子)と参謀のスレンが小屋の垂れ幕をくぐり、中へと入った。
正面の一段上かったところの祭壇の前には派手な衣装で着飾る賢者のソー.ジャと呼ばれる人物。
その横には、ほのかにピンクに色付いた桃のような童顔の女子シャクテリァが付き添っていた。
童顔の女子シャクテリァは長く細い棒を賢者ソー.ジャらしき者の上に翳した。
『何なりと、お訊ねくださいませ!
少女が破壊騎士ハル王子と付き添いのスレンに呟いた。
賢者ソージャと呼ばれる者は、天井を見詰めたままで視線を動かさない。
スレンは下顎に手を添えて少女に訊ねた。
『こちらの、お人が賢者のソー.ジャであるか?』
童顔の女子シャクテリァは長く細い棒で賢者ソージャと呼ばれる者の頭を軽く叩いた。
すると、その者は口を開いた。
『ソージャ!』
少女はその声に合わせて語った。
『ソージャ様がお話しになりました!』




