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紅き閃光.ヴァリキュレス  作者: しまりす
30/67

ブラック.クルセードの背に乗る漆黒の破壊騎士、誕生!

 

 漆黒馬(ブラック.クルセード)の背に乗る破壊騎士、誕生!!


 漆黒馬(ブラック.クルセード)の背中には、(たくま)しく成長を遂げたハル.ホロン王子の姿があった。


 ソウ.ルーイを頭とする魔導師(ゾロイーダー)七人衆は聖石を魔法陣で取り囲み天幕防壁を張っていた。


 ソウ.ルーイの一番弟子、速足の少女ルナが天幕防壁、唯一の弱点である天上を駆け巡り強風を起こしていた。


 ヒユュュュューーーーン)))


 ヒユュュュューーーーン)))


 ヒユュュュューーーーン)))


 七本の戦鉄槌(せんてっつい)が、あらゆる方角からハル.ホロン王子の乗る漆黒馬(ブラック.クルセード)を襲う。


 ビユユーーーーーーーッ》》》


 ビユユーーーーーーーッ》》》


 ビユユーーーーーーーッ》》》


 百日鍛練の成果でハル王子は馬術の腕も見違える程に成長していた。


 やぁーーーーー!!〉〉〉


 たぁーーーーー!!〉〉〉


 漆黒馬(ブラック.クルセード)の鞍を握り、体を仰け反らせたり、はたまた、馬の横腹に隠れたりと俊敏な動きを見せる。


 攻撃が空振りに終わった戦鉄槌は魔導師の手元へと再び戻った。


 これを見た、ハル.ホロン王子は、武術鍛練場の周囲を疾走し勢いをつけてから


 漆黒馬(ブラック.クルセード)(むち)を入れ大跳躍(ジャンプ)した。


 天幕防壁の天上へ人馬一体となり、急上昇する。


 ヒヒヒヒーーーーーン》》》》》


 これを阻止しようと速足のルナが、土沌術(クライムラー)を発動!!!


 させないーーーーー!!


 大小、様々な石を天上辺りに渦巻き状で飛び回らせた。


 ヒユュュュューーーーン))


 ヒユュュュューーーーン))


 ヒユュュュューーーーン))


 漆黒馬(ブラック.クルセイド)は、ルナが放った土沌術(クライムラー)をものともせず弾き返した。  


 バァキィーーーーーン〉〉〉〉〉


 バァキィーーーーーン〉〉〉〉〉


 バァキィーーーーーン〉〉〉〉〉


 天幕防壁の天上を突き破り通り抜けて聖石の横に降り立った漆黒馬(ブラック.クルセイド)


 黒い(たてがみ)が、今にも崩れ落ちる前の波頭のように弓形にしなり(いなな)いた。



 ヒヒヒヒーーーーーン》》》



 ハル.ホロン王子は漆黒馬(ブラック.クルセイド)の背から聖石の上へと降り立った。。


 その瞬間、彼の周りを取り囲んでいた天幕防壁はもろくも消え去っていった。


『お見事!!』


『我らが旗頭に相応(ふさわ)しいお方でございます!』


 聖石の上で紅き閃光(ルージュ.ソー

 ド)を掲げ雄叫びを挙げるハル.ホロン王子。


『俺は、今より漆黒の破壊騎士(クラッシャー.ハル)と名乗る!!』


 ソー.ルイの魔導師団、そして参謀のスレンと配下の戦士や騎士たちは彼の前に敬服し膝まづいた。


 参謀のスレンが前に進み出て主人、漆黒の破壊騎士(クラッシャー.ハル)に進言した。


『漆黒の破壊騎士様、世を統べる戦い(大いなるラグナロク)へ出兵なさる前に、戦勝を祈願なさいませ!』


 漆黒の破壊騎士(クラッシャー.ハル)はスレンに訊ねた。


『それは、よい考えだ……ところで、どこで祈願をするのだ?』


 スレンは、小高い丘にある武術鍛練場から山間にある煙筒から煙が、なびく小屋を見下ろし指差した。


『あの山間の渓谷に大麻尊師(カンノビノイド)という賢者(セージ)


 名を【ソージャ】という、老人がおります。』


『預言者』して、名高く、全てのことが的中するとの噂でございます。


『取り分け、(いのり)の言葉に強い力があるとのこと。』


『軍の士気を上げる好機でございます!』


 ハル.ホロン王子こと改名した漆黒の破壊騎士(クラッシャー.ハル)はスレンを見て頷いた。


『そなたの言うことだ……間違いなかろう!』


『明日、その賢者に会うこととしょう。』


『その後、軍を整え、明後日、エリス.シオンへ向け遠征に出発する!』


 先の敗北戦の屈辱、この、漆黒の破壊騎士が必ず晴らして見せんー!!』


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