一章
通いなれた学校で過ごすこと一年とほんの少し。
桜の季節も終わり、少しぽかぽかした陽気の5月の最初。
いつものように授業が終わり放課後の時間、今日に限ってはバイトがなく、ただただなにもすることなくまっすぐに帰宅する。
明日から始まるゴールデンウィークが楽しみだ。
学校から徒歩20分ほどの距離にある住宅街に俺、物部操也の家がある。中学に上がったときにこの街に来て過ごしてきたが、やはりというか、知り合いがいないと言うのは寂しくはあった。まぁ、昔の話だけど。
そんな俺の家に見慣れない一台の車が停まっていた。
そういえば、とふと思い出す。
学校に行く前に何か知り合いが来るとかいっていた気がする、しかも俺も見たことがあるとか......。
とりあえずは邪魔しないように部屋に入ればいいかと思い、ドアを開ける。
「ただいま~」
案の定、見知らぬ靴がおいてあるのと、両親の靴がきれいに並べられていた。
そそくさと自分の部屋にいこうとしたところに親父からの声がかかる。
「帰ったか操也、ちょっとこっちに来てくれ。大事な話があるんだ」
いつものようなお調子者の感じが抜けていたので、本当に真剣な話だろう。首をかしげながら、両親がいるであろうリビングに顔をだした。
「お帰りなさい、操也」
中に入ると、少し笑いを我慢しているような顔をしたお袋と何故か腕組をし、眼を閉じている親父。
それにもう一人のお客さんが、
「やぁ、元気そうだね操也君。久しぶり」
親父の弟である物部拓也さんである。
どもども、今回も遅れた上に量が少なくなってしまったこと申し訳ないです。
ぶっちゃけて言えば最初の方の展開をどうしようかといまだに迷い続けてこんな感じになってしまいました。
まだ途中なので一章を書き終えればまとめて編集するつもりです。
なので長くなるかもしれませんが楽しみにお待ちください