プロローグ(後)
「いやー、ホンマすごかったわぁ。相手の驚いた顔は傑作やわ」
「ふふっ、確かにそうですね。兄さんがうまく能力を出せたお陰で勝てましたし」
「私もビックリだよー。本当に上手だね、操くんは!」
「たまたまできただけだ、あまり持ち上げんな」
結果から言うと俺たちの勝利だ。
思わぬ形でドアを破られ、驚いたところへの強襲。
いきなりの展開で誰も動けなかった相手さんのフラッグを破壊し、勝利を納めただけなんだけどな。
「勝利できてよかったですね、先輩。それで、ですね」
眼鏡をかけた後輩が、なにやらウズウズとしながら好奇心な目をしてこちらを見てくる。
もし、仲間になりたそうに見てくる仲間にしますか?って出てくるなら迷わず、いいえ、を押す。
「気になるんですけど、先輩の能力を見せてくれませんか!?」
「嫌だよ。なんでやらなきゃいけないんだ?」
「即答!?そんな、僕だけ先輩のアプリを見てないんですよ!見てみたいじゃないですか」
ズズッと迫り来る後輩に顔をひきつらせながら後ずさるが教室の壁にぶつかり、逃げ場をなくす。
助けを求めようと周りの面子を見ると、皆が同じような顔で苦笑していた。
「また始まったわ~。高里の病気や、教えるまでずっとこんなんやから頑張りや~。ほんじゃ、またな~。」
「・・・兄さん、早く教えた方がいいですよ。それではお疲れさまでした。」
二人とも早々と退室していくなか、最後の希望を見るも・・・。
「あはは・・・、がんばってね?操くん」
美咲は目をそらして退室していった。
「薄情者共~!」
校舎に響き渡るほどの大声で叫ぶも誰も助けには来てくれなかった。
その後、しつこすぎる後輩に根負けし、アプリを使い鬱憤を晴らしたのはまた、別のお話。
かくして、初の能力バトルを勝利することができた主人公、物部操也。
彼が何故このような学校にいて、超能力やらを扱っているかというとゴールデンウィークに入る前、両親からのとんでもない一言により、あれよあれよと、こんなことになってしまった。
そんな未来を知らない、物部操也の話をしよう。
ゴールデンウィーク前の学校から帰宅したときの事だ・・・・・・。
遅れてしまい申し訳ありませんでした!
もう少し早くに出せたはずなのですが、個人的に忘れてしまいました・・・・・・。
というわけで、遅れているわりに内容が少ないとは思いますが、これからがはじまりなのでできるだけ多めに書けたらなぁと思います。
まだまだこれからですがよろしくお願いします~!