プロローグ(中)
部室での一悶着が終わり、眼鏡の男が愚痴をこぼした、かの部活面子はというと・・・・・・。
「さて、うちの予想が正しければ部室の騒動が終わっている頃なんやけど。こっちは全く進歩がないわ~」
「困ったことに籠城しているみたいですしね・・・。どうします?部長」
部長と呼ばれた関西弁の女の人は顎に手を当てて考える素振りをしている。
実際はちゃんと考えているんだろうけど・・・。
困ったように発言していた女の人はひとつ学年がしたの一年生
実は俺の従妹だ。
かくいう俺はと言うと、みんなの行動を逐一チェックしているくらいだ。
やる気がないわけではない断じて。ただ、どんなことをするのかという意味で見ているだけにすぎない!
なので隣にいる昔馴染みの幼なじみに聞いてみるとしよう。
「なぁ、これってどういう状態なんだ?籠城って言うのはわかるんだが・・・・・・」
「えっとね。言っちゃえば向こうの作戦なんだよね。
相手の人が守りを強くする能力を持っているそうなの」
「守りを強くする能力か・・・・・・。それは崩せるものなのか?」
「何回も攻撃すればいけるけど、そのあとの反撃にやられるかもしれないの」
「なるほどな、消耗することも考えないといけないのか」
単純だからこその強みがあるものだしな・・・・・・。
相手は引き分けに持っていくか、ドアの守りを破られた時には一気に制圧するってところか。・・・・・・ふむ。
「なんや?おもろいことでも思い付いたんか?」
ニヤニヤと試すような感じで部長が見てくる。
すでに自分の答えは出ているだろうに俺に聞いてくるとは・・・。
「おもろいかどうかはわからないが・・・、俺一人でドアを開ける」
そういい放つと、部長以外の二人は心配そうに見つめてきた。
「まだ、扱いに慣れてないのに大丈夫なの?」
「そうですよ、兄さん!なんだかんだ言って最後に無茶をするんですから!」
ものすごい言われようである。
そんなに俺って信用ないものなのかな・・・・・・。
心のなかでさめざめと泣いていた俺を部長がムカつくくらいに笑い転げていた。
「あはははは!・・・・・・くく。いやぁ~、ほんまおもろいこと言うなぁ。まだ能力の扱い慣れてないんやろ?」
「まぁ、そうなんだが・・・。やってみないとわからないし、そうしないと勝てなさそうなんだろ?」
苦笑いしながら頬をかいている部長。
「確かにそうやね。もうひとつもあるんやけど、ほとんど賭けみたいなもんやしな。・・・あんた、やれんの?うちはあんたの能力知らんから予想できひんねん。頼むで」
「はいはい。出来る限りのことをやるから、期待はすんなよ」
携帯端末を取りだし、軽く肩を回してドアの前に陣取る。
初の実践ではあるが扱い方法は多少教えてもらっているからもう一度思い出すだけだ。
準備ができたとばかりに後ろに控えている三人に無言で頷く。
すでに三人とも携帯端末を取りだしいつでも発動できるように構えていた。
自分だけしか扱えないただひとつの能力。
「[物動演舞]アプリ起動」
携帯端末を軽く操作し、言葉を発して能力を起動させる。それにより本来扱えない超能力、魔法、異能とやらを行使することができるようになる。
それをこんな小さな端末でできるようになるのだからおかしなものだ。
もしくは、この学校が特殊なのかも知れないが・・・・・・。
俺は、能力が発動されたのを確認しドアの前に手をかざす。技が出せるように気を落ち着かせ、アプリを起動する。
どうもどうも。
なんとか二週間のうちにある程度できました。
休みの日があるんだからもっとかけるだろと思うかもしれませんが、まぁ、おいおいみたいな?
とまぁ、そんなわけでたどたどしく書いたので、おかしいところがありましたら教えてください。
続きも作成中なのでお楽しみに!