表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/12

その7 狙うはNO2 良いところを探せ

 NO1を狙いたい気持ちはわかるが、あえてここはNO2を狙え。


 NO2の最大の魅力は、自分より上がいる事を知っている事だ。

 この謙虚さが付き合った後の魅力になる。


 更に、「それでも自分の方がいい」そう言ってくれる人を欲している。

 その隙をつくと言ったら言葉は悪いが、NO1にない魅力を探してあげるのだ。


 ここまでは問題ないな。


 さあ、次だ。

 彼女の魅力を20個かき出せ。

 ポイントは20個だ。


 例えば、

①目元、②口元、③耳、④うなじ、⑤指先、⑥可愛い、⑦綺麗、⑧スタイル、⑨優しい、⑩思いやり。


 胸やお尻は論外だが、ざっとあげても10個は簡単に出て来る。

 問題は残り10個だ。

 ちょっと考えても出てこない魅力、これが効く。


 必ずある。

 気が付いていないだけだ。

 お前も、彼女自身も気が付いていない魅力、それを探せ。



 模範解答を1つ乗せておく。


「私、運動苦手なのよね」

「へーっ、歩き方がかっこいいから、てっきり運動しているかと思ってた」

「そんな事ないよ」

「じゃ、楽しくて軽い運動とか、いいんじゃないかな?」

「どんな?」

「遊園地とか、動物園とか、けっこう歩いたぜ」

「ああ、それならいいかも」

「だろ、他にも色々あると思うぞ」

「うん」



 これは実際俺が使った手だが、ポイントを押さえておく。


①まず、運動が苦手な話に、さりげなく入れている。

②綺麗やセクシーなどの誤解を招きそうな言葉を外し、かっこいいと言っている。

③「そんな事無いよ」、この言葉を無視して、歩く話題から別の話題へと変えている。

 これは、歩く姿をじっと見ている変態と思われたくないからだ。

④最後に、遊園地などに誘っていない。


 彼女の俺に対する評価はどう変わったか想像してみろ。


 歩き方だが、背を丸めていなければ、どんな女の子でもかっこいい。

 誘わなかった事で、打算でほめたのではないと思うだろう。

 歩き方を褒められたことは、ずっと覚えているだろう。

 この先、歩き方を意識するようになるだろう。

 そして、そのたびに、ほんの少しだろうが俺を意識するだろう。


 次に会う時に、映画のチィケットを持って、「映画館の階段も運動になるかな?」

 そう言って誘ったとしたら?


 使えそうなチャンスがあったら、ためしてみろ。

 これ以外にもいっぱいあるぞ。

 だが、良い所を見つけるのが先だ。

 人の言葉は所詮人の言葉だ。

 自分に合う言葉を探せ、その人にふさわしい言葉を探せ。



 そうだ、いざという時に備えて、決めゼリフを1つ教えておく。


「わたしのどこがいいの?」

「分からないけど、君がいい」


 女性にとって大事なのは理由では無い、自分を好きかどうかだけだ。

 矛盾しているようだが、これも真実だし、効果的だ。



 ちなみに、NO1の方が落としやすい、俺はそう感じている。


 もてる女の子の最大の悩みを知っているか?

 それは外見だ。

 可愛いことが悩みとなっている。

 自分を好きなのか、外見が好きなのかで迷う。

 相手を好きになればなるほど不安になる。

 相手がモテる男だと浮気も心配になる。


 もてる女の子ほど不安を抱えている。

 誰でも不安を持っていることを分かってやれ。


 変わった必殺技では、髪型が変わっても褒めない、むしろ前の方がいいと言う。

 どんな関係になっているかにもよるが、実はこれが効く。


 褒められることに慣れているから、新鮮なのかもしれない。

 外見で判断しない人だと勝手に思ってくれるのかもしれないが、俺はこれだけで落とした。

 気が付いたら落ちていたと言った方がいい。


 彼女が付き合っていた奴は、イケメンのモテモテ野郎で、俺が奪った形になった。

 周りは騒いだが、1番驚いたのは俺だ。

 あの時は、美女と野獣の話は本当だと思ったぞ。


 ただ、自尊心も高く、つきあった後が面倒なのであまりお勧めは出来ない。

 まあ、全てがそうだとは言わないが……。


 ともかく、中身を見てやれ。

 そうすれば、相手も中身を見てくれる。

 ありがとうと言える男、この価値で勝負だ。



 最後にもう1つ。

 ポジティブに物事を捉えろ。


 ネガティブ男はモテない。

 何事もポジティブに考えろ。


 今ならそれが出来る筈だ。

「あきらめなければ未来はある」、そう言えるようになったはずだからな。


 コツを1つ教えておく。


********≪愚痴るな≫********


 スゲー偉い先生、先生を教える先生がこう言っている。


「暑い、寒い、を言わないだけでも大した人物と言えるのですが……」


 こんな大先生が大した人物だと言う人になれたら、他の奴らの見る目が無いと言い切れるからな。


 まあ、そう言っている俺も挨拶代わりに使ってしまい、そのたびに落ち込んでいる。


 お前にやれたら俺の上だ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ