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残響の世界  作者: maro
99/105

99話「作戦」

バラバラバラ――!


ゼビウスのビームで破壊された壁が崩れ落ち、

強烈な粉塵が部屋中に舞い上がる。


しばらくして粉塵が晴れ、アクトチームの姿が現れた。


全員傷を負ってはいるものの、致命傷ではない。


ゼビウスはその光景に眉をひそめた。


ゼビウス「何?全員軽傷だと?」


ゼビウス(そういえば開戦後から奴等は

     それほどダメージを受けていない。

     妙だ。12000年前の戦いでは

     余の攻撃でほぼ一撃で

     死んでいた奴等が、

     余のビームまで耐えるとは…

     一体どうゆうカラクリだ?)


ヒビキ(ゼビウスの攻撃でも

    あまりダメージを受けてない。

    トウヤさんの言ってた通りだ。)


◆ヒビキの回想:決戦前・合同訓練


アクトメンバー全員「バフの重ねがけ?」


トウヤ「そうだ。ヒビキ君とイズナさんの

    能力で実験してわかった。

    ヒビキ君の進化能力と

    イズナさんのバフショットを

    掛け合わせれば

    通常とは比べものにならないほど

    身体が強化される。

    まずヒビキ君の技進化で

    イズナさんのバフショットを

    進化させ、それを全員に打つ。

    さらに、ヒビキ君の身体進化で

    全員を身体強化すれば、

    バフの重ねがけの完了だ。」


ダイキ「なんかやばいぐらい

    強くなりそうっスね!

    どのぐらい強くなるんスか?」


トウヤ「バフと進化1回につき

    能力2倍になるからそれが3回。

    2の3乗、すなわち8倍だ。」


アクトメンバー全員「!!!!!!

          は、8倍!?」


ダイキ「それなら四天貴将も余裕っスね!!」


トウヤ「いや、さきほどの実験で

    このバフの重ねがけは

    使えば使うほど効果時間が

    半分になっていくことがわかった。

    おそらくヒビキ君の進化能力で

    バフ耐性がついてしまうのだろう。

    だから、この作戦を使うのは

    最終決戦前だけだ。」


テツ「でも、それやと

   ヒビキがキーマンやな。

   ヒビキが死んだらなんにもならん。」


トウヤ「ああ、だからヒビキ君。

    君はなるべく

    死なないようにしてくれ。

    君が死にそうになったら

    俺が命をかけて守る。」


◆回想終了

ヒビキ(そして、トウヤさんは

    俺を守るため犠牲となった。

    ト…トウヤさん…)


ヒビキは涙を拭い、顔を上げた。


ヒビキ「みんな!作戦Dだ!

    トウヤさんが考えた作戦をやるぞ!」


ヒビキ以外「了解!」


ゼビウス「作戦だと!?」


アクトメンバー全員がアビスゴーグルを装着する。


ゼビウス「何か来る!

     未来視プリビジョン!」


ゼビウスは未来視で5秒後の自分を確認した。


ゼビウス「な、なんだこれは!!」


映像は――


一面の煙で真っ白だった。


未来が“見えない”。


ゼビウスは動揺する。


その隙に、ヒビキ・キリヤ・マシロ・ダイキが四方から一斉攻撃を仕掛けた。


ゼビウス「ちい!」


ゼビウスは攻撃を捌くが、その表情には焦りが浮かんでいた。


ゼビウス(こ、こいつら!

     さっきとは動きが別物!

     桁違いに速い!

     今まで実力を隠していたのか!?)


その乱戦の中、1人だけ距離を取って

動く影――イズナ。


イズナ「スモークショット!」


放たれた弾が炸裂し、部屋中が濃い煙に包まれた。


ゼビウス「な、何も見えん!

     さきほどの映像はこれだったか!

     未来視プリビジョン!」


再び未来視を発動。


ゼビウス「な、なにっ!」


未来の映像には――


煙の中で血まみれになった自分の姿 が映っていた。


ゼビウス「く、くそ!奴等はどこだ!」

     煙の中で焦りながら

     周囲を探すゼビウス。


しかし――


アクト側はアビスゴーグルでゼビウスの位置を完全に把握していた。


キリヤ「へっ、こっちは

    アビスゴーグルを付けてんだ。

    お前の位置は筒抜けだぜ。」


キリヤは背後から静かに近づき、正宗を構える。


キリヤ「どうだ、詰んだ未来は見えたかよ?

    正宗!!!」


ズバッ!!


正宗の刃がゼビウスの背中を深く切り裂いた。


煽り:死してなお、軍師の思いと作戦は

   受け継がれる――!

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