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残響の世界  作者: maro
97/105

97話「対峙」

砕け散ったミオのアビスコアの破片のうち、ひとつをそっと拾い上げるヒビキ。


それを紐に通し、胸元へ下げる。


ヒビキ「ミオ、必ず仇は打つ。

    それまでここで見ていてくれ。」


静かに誓いを立て、ヒビキたちはゼビウスの間へ向かって歩き出した。


◆ゼビウスの間・前


巨大な扉の前に立つDチーム。


キリヤが振り返り、低く告げる。


キリヤ「ついにここまで来たな。

    事前の打ち合わせ通り、

    ここで“あれ”をやるぞ。」


ヒビキ、イズナ、マシロ、ダイキ「了解!」


四人は扉の前で短く準備動作を行い、互いに頷き合う。


そして――扉を押し開けた。


◆ゼビウスとの対峙


玉座の間。


中央の王座に、ゼビウスが悠然と座っていた。


ヒビキ「お前がゼビウスか…」


ゼビウス「ああ、そうだ。

     何か言いたそうだな。」


ヒビキ「なぜ人々を攫った。

    そして、なぜこんな

    惨いことをしたんだ。」


ゼビウスは喉の奥で笑い、ゆっくりと立ち上がる。


ゼビウス「くくく…知れたことよ。

     余は12000年前、

     お前ら人類に封印され、

     深海に沈められた。

     それからずっとお前らに

     復讐することだけを考えて

     生きてきた。

     そう、復讐こそが

     我が生きる目的だったのだ。

     でも、それももう終わる。

     見ろ、我がアビスオーブを。」


ゼビウスの胸のオーブが、禍々しい光を放つ。


ゼビウス「お前達人間を攫って操作し、

     人間のエネルギーを

     ここまで集めたのだ。

     あとはおまえ達を殺して

     アビスオーブを奪えば、

     この術は完成する。

     そうだ、お前達人類に

     封印された過去を消滅させ、

     別の世界として

     やり直すことができるのだ。

     ムー帝国が君臨する

     世界としてな!」


ヒビキは怒りを爆発させ、ゼビウスへ斬りかかる。


ヒビキ「そんなことはさせない!

    ミオを…罪の無い人々を

    殺してきた罪を…

    今ここで償わせてやる!」


ゼビウス「人間風情がこの私を裁くだと?

     くくく…面白い!

     やってみろ!」


◆最終決戦・開幕


Dチームとゼビウスの激突が始まる。


ゼビウス(しかし、気のせいか?

     こいつらとは

     どこかで会ったような…

     まずはこいつらの能力を

     調べてやろう。)


ゼビウス「能力透視

     (アビリティスキャン)!」


ゼビウスの視界に、五人の能力名が浮かび上がる。


- ヒビキ:進化

- キリヤ:武神

- イズナ:創造射手

- マシロ:天使

- ダイキ:守護神


ゼビウス「!!!!!!

     ははは。はーっははは!」


突然笑い出すゼビウス。


ヒビキ「な、何がおかしい!?」


ゼビウス「まさかお前達が、12000年前に

     余を封印した連中の魂を

     引き継ぎし者だとはな。

     これもアビスオーブ使用者同士に

     起こる“運命残響効果”の影響か。

     宿命人間よ、ここに来たことを

     後悔させてやろう。

     12000年分の恨み、

     とくと味わうがいいッ!!」


煽り:ついに始まった最終決戦――

   ゼビウスの能力とは一体…!?

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