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残響の世界  作者: maro
90/105

90話「混乱」

2階の大広間の罠で東アクトと分断された西アクトメンバーは、

長い廊下を駆け抜け、突き当たりにある巨大で荘厳な扉へと辿り着いた。


扉に手をかけようとした瞬間――


シノ「待った!」


シノが鋭く声を上げ、全員を制止した。


テツ「なんか急に?」


シノは無言でバッグを漁り、6人分のマスクを取り出す。


ヒヨリ「マスク、ですか?」


シノ「ああ。お前ら花粉症だろ?」


ユウ「え?俺別に花粉症じゃないけど……」


テツ「そうや!それに意味わからん!

   戦闘中に息しづらくなって邪魔やろ?」


シノ「いいからつけろってんだよ!」


バシッ!バシッ!


シノはテツとユウに容赦なく蹴りを入れた。


しぶしぶマスクをつける西アクトメンバー。


シノ「よし!全員付けたな!じゃ行くか!」


ようやく許可が出て、荘厳な扉を押し開ける。


◆大部屋


広い部屋の奥に、角と翼と尻尾を持つ気品ある男が静かに佇んでいた。


オルフェ「ようこそ、ハンター達。

     私は四天貴将の一人、オルフェ。

     ここから先はどなたも

     通しませんよ。進みたければ

     私を倒してからにするんですね。」


テツ「なんや。キザっぽい兄ちゃんやなあ。」


シノ「言われなくてもそうするよ!

   おい、みんな武器装備しろ!装!」


全員が武器を召喚する――


ただし一人を除いて。


ユウは地面に寝そべり、漫画を読みながら小さな旗を振っていた。


ユウ「頑張ってね~!」


シノ「お前は少しは

   申し訳なさそうにしろよ!!」


オルフェはその光景に目を疑った。


オルフェ(せ、戦場で寝そべって

     漫画を読むだと……!?

     なんだ、あのやる気の

     無さそうな男は。

     まあいい。向かって来る連中から

     先に倒しますか。)


オルフェは高く跳び上がり、翼を大きく広げる。


翼が怪しく光った。


オルフェ「アビスニードル。」


無数の棘が雨のように降り注ぐ。


シノ「何が付与されてるかわからねえ。

   一発でも食らうなよ!」


ナルミ「わかってるよ!

    でも、一発も食らわないって

    ことはさ。

    そもそも撃たせなきゃいいよね?

    彫刻牢!」


ナルミの能力が発動し、オルフェは巨大な彫刻の中に閉じ込められた。


シノ「チャンスだ!全員で叩け!!

   レベル3 毒師ポイズナー

   毒付与ポイズンエンチャント!」


テツ「レベル3、気分屋ムーディー

   テンションアップ、攻撃力!」


レン「レベル3、

   空想少年ファンタジーボーイ

   なりきり、戦士!」


ナルミ「レベル3、芸術家アーティスト

    バトル鉛筆!」


全員が彫刻牢を一斉に叩きつける。


猛攻により彫刻が砕け、中からオルフェが飛び出した。


オルフェ「くっ!バリア!!」


すぐさま防御を張るが――


シノ「レン!魔法使いになれ!

   こいつのバリアをはがせ!」


レン「わかりました!なりきり、魔法使い!」


レン「アンチバリア!」


バリアが剥がれ落ちる。


シノ「今だ!全員トドメをさせ!」


シノ「ポイズンブロー!」


テツ「ハイパーテンションアタック!」


ナルミ「絵筆斬えふでぎり!」


ドォン!!


オルフェは地面に叩き落とされた。


レン「思ったよりあっけなかったですね。」


シノ「まあ、あたしらが強すぎたんだろ。」


その時――

漫画を読んでいたユウが、ふと顔を上げた。


ユウ「!!!!!!!!!

   み、みんな何してるんだ!!」


シノ「ああ?何してるって?

   敵を倒したに決まってんだろ?」


ユウ「何言ってるんだ!!

   それは仲間だろ!それは……!」


ユウの異常な反応に、レンが青ざめる。


レン「ま、まさか!

   なりきり、僧侶!アンチマジック!」


レンの解除魔法が全員にかかる。


そして――

西アクトメンバーは“真実”を見た。


そこに倒れていたのは、


オルフェではなく――


ヒヨリの死体だった。


西アクトのメンバー全員

「ヒヨリィイイ!!!!!」


煽り:仲間を自らの手で

   殺してしまった西アクト。

   この屈辱を晴らす術はあるのか――!?

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