9話「例外」
キリヤ「Dチームに出動命令が出ている!
各自、潜水艦への乗船を急げ!」
イズナ「場所は?」
キリヤ「深渦浜海岸らしい。
それも大量に出現しているそうだ。
一般人は警察が適当な理由をつけて
遠ざけている。」
マシロ「久々の大仕事になりそうですね。」
ヨコ「シマ、どっちが多く狩れるか勝負な!」
シマ「ヨコ、お前には負けねーぞ!」
ヒビキ「……。」
──潜水艦が深渦浜海岸近くの岩場に停泊──
潜水艦からDチームが降り立つ。
アビスゴーグルを装着したキリヤが指示を出す。
キリヤ「どんな敵がいるかわからない。
複数武器を出せない奴は、
できる奴の周辺で戦え。
“敵の特性”に応じて
お互いをフォローするんだ!」
ヒビキ「敵の特性……?」
シマ「いでよ!我が武器!装!」
鉄パイプが出現する。
ヨコ「かもーん!マイウェポン!装!」
ナイフが出現する。
ヨコ&シマ「おらー!競争じゃー!!」
二人はアビスゴーグルもつけずに突撃していく。
キリヤ「あの馬鹿共……
何度言っても聞きゃしねえ。
モン◯ンじゃねーんだぞ……」
ヒビキも剣を召喚する。
キリヤ「お前は初めての実戦だから
言っておくが、
アビスはこの間倒した
半魚人だけじゃねえ。
色んな種類がいる。
だから敵に合った武器で——」
シマ「うわ〜!!」
シマが全力で逃げ帰ってくる。
その背後には、バラのような形の触手を2本持つアビス。
シマ「こいつ無理!こいつ無理!!」
キリヤ「言わんこっちゃない。
ヒビキ、お前の剣なら
相性が良さそうだ。助けてやれ。」
ヒビキ「はい!」
アビスの触手がシマへ伸びる。
シマは鉄パイプで叩くが、打撃では切れない。
あっさり捕まり、逆さに吊られるシマ。
シマ「助けてくれー!!」
その瞬間、ヒビキが触手を一刀両断する。
シマが地面に落ちる。
シマ「ぐえっ……助かった……。」
残った触手がヒビキを叩き飛ばす。
ヒビキは10mほど吹っ飛ぶ。
ヒビキ「ぐあっ!」
膝をつきながら、ヒビキは気づく。
ヒビキ(あれ……?
10mも吹っ飛んだのに、
そこまで痛くない。
これがスーツの力か……!
これなら思い切って攻められる!)
ヒビキは地面を蹴り、触手アビスへ飛び込む。
10mの距離を一瞬で詰め、一刀両断。
アビスは消え、オーブが落ちる。
ヒビキ「やった!」
キリヤ「初討伐おめでとう、
と言いたいところだが……
もう次の奴が来たぞ。」
ヒビキの背後から、蝙蝠のようなアビスが急降下してくる。
ヒビキ「ぐあっ!」
また10mほど吹っ飛ぶ。
蝙蝠アビスは再び急降下攻撃。
ヒビキは剣で迎撃するが、かわされてしまう。
ヒビキ「くそっ、攻撃が当たらない!」
キリヤ「あれは剣とは相性悪い敵だな。
マシロ、助けてやれ。」
マシロ「はい!装!」
マシロが弓を召喚し、矢を放つ。
矢は蝙蝠アビスに命中し、オーブが落ちる。
キリヤ「飛んでる奴は“基本的には”
遠距離武器持ちに任せろ。
ただし——」
シマが上空を見て叫ぶ。
シマ「キリヤさん、危ない!!」
ジャキーン!!
キリヤの刀が一瞬で7mに伸び、
急降下してきた蝙蝠アビスを真っ二つにする。
キリヤ「例外もあるがな。」
煽り:例外という名の規格外!




