88話「反撃」
マグナ「血鉄拘束と血界反発を一度無効化した
だけでいい気になるなよ。
その武器も金属製であろう?
ならば……!」
マグナが右手をかざすと、
シンのゼロフィールド・ランチャーが一瞬で吸い寄せられた。
シン「!!!!!
まずい!
装!プラスチック製、
ゼロフィールド・ランチャー!」
シンは即座に素材を変えた武器を召喚し、構え直す。
マグナ「ちっ。」
マグナ(武器の素材を変えられるとは……やっかいな奴が来たな。)
シン「ふー、危なかった。
僕はさっきの技を使われても
いつでも解除できるように
ゼロフィールド・ランチャーを
構えておくから
君達は奴を倒す方法を考えてくれ。」
キリヤ「わかった。
トウヤさん、何か策はありますか?」
トウヤ「そうだな。さきほどの戦いを見る限り
奴は引力と斥力を
片方ずつ使っていた。
ということは、2つの能力を
同時に使えない可能性がある。
ならば、奴の処理が追いつかないよう
全員で遠距離と近距離の
両方の攻撃を仕掛けるというのは
どうだろうか?」
ダイキ「いい作戦っスね!」
キリヤ「それでいきましょう!
みんな武器を召喚しろ!装!」
アクトメンバー全員が武器を構えた。
マグナ(全員がまた武器を構えた?
馬鹿め。さきほどと同じだ。)
マグナが右手を向けた、その瞬間――
イズナ「ディストラクションショット!」
マシロ「エンジェルフェザー!」
アカリ「雷電クナイ!」
三方向から遠距離攻撃が同時に放たれる。
同時に、ヒビキ・キリヤ・ダイキ・トウヤが
四方からマグナへ突撃した。
マグナ「!!!!!」
マグナ(遠距離と近距離の一斉攻撃だと!?
まずい。引力で全員引き寄せるか?
いや、そんなことをすれば
遠距離攻撃も引き寄せることになる。
では、斥力で弾くか?
しかし、弾く対象の位置が
それぞれバラバラだ。
ここは危険そうな遠距離攻撃から
順番に弾いていくしか……)
マグナはディストラクションショット、
エンジェルフェザー、雷電クナイの順に斥力で弾いた。
その一瞬の隙――
トウヤがマグナへ肉薄する。
トウヤ(勝機ッ!)
トウヤ「ジェットストリームアタック!」
ドガッ!
ジェット噴射の加速を乗せた右ストレートがマグナの顔面を撃ち抜く。
トウヤ「今だ!畳みかけろ!」
続いてダイキが飛び込む。
ダイキ「巨槌!」
ドガッ!
巨大な衝撃がマグナの腹部を抉る。
ヒビキ「武器進化!
聖剣!」
ザクッ!
ヒビキの斬撃がマグナの胸を切り裂く。
キリヤ「こいつでトドメだ。
刀剣変化!正宗!」
キリヤが振り下ろした瞬間――
マグナ「グラヴィタス・コア。」
マグナの背後に白い菱形のオブジェが出現。
次の瞬間、
凄まじい斥力が四人を吹き飛ばした。
ヒビキ・キリヤ・ダイキ・トウヤ「!!!!!」
吹き飛ばされながら、トウヤは気づく。
トウヤ(手を向けずに弾いた!
これはっ……奴の能力を
補助するオブジェクトか!)
瓦礫の中から立ち上がったマグナは、
血まみれの顔で怒りを露わにする。
マグナ「よくもやってくれたな。
我に深手を負わせた罪。
死で償うがいい。」
マグナはヒビキへ両手を向けた。
マグナ「グラヴィタス・コアよ、
我に金属と電力を供給せよ。
右手に陽極……左手に陰極……」
バチッ!バチッバチッ!
両手の間に凄まじい電流が走る。
トウヤ(あ、あれはもしや……!!)
トウヤは即座に叫んだ。
トウヤ「避けろおお!!ヒビキ君!!!」
トウヤは跳び、ヒビキを突き飛ばす。
ドンッ!
マグナ「電磁砲!!!」
放たれた閃光が、
ヒビキの代わりにトウヤを貫いた。
そのまま――
トウヤは光に飲まれ、消滅した。
アクトメンバー全員「!!!!!」
ヒビキ「トウヤさん!!!」
マグナ「ふっ、仲間をかばったか。
だが、同じことだ。
次は出力を上げて全員狙う。
マッハ6の電磁砲だ。
避けれるものなら
避けてみるがいい。」
再び両手を構えるマグナ。
マグナ「右手に陽極……左手に陰極……」
シン「まずい!また来る!」
イズナ「あんなの見えっこないわ。
どうやって避けたら……」
その時、ダイキが前へ飛び出した。
ダイキ「みんな!俺の後ろに隠れて!!」
マグナ「電磁砲!!!」
閃光が放たれる。
ダイキ「装!守護盾
(ガーディアンシールド)!!」
バーン!!
電磁砲が守護盾に直撃した。
煽り:ダイキの守護盾は
電磁砲を防げるのか……!?




