80話「誤解」
ムー帝国・城内 王の間。
ゼビウスが王座に腰掛け、バルガンと話している。
そこへ、慌てた様子のアビス兵が飛び込んでくる。
◆親衛隊全滅の報告
手下A「ほ、報告!
人間の王都に進入した
親衛隊3名ですが……
人間の罠にかかり、
3名とも戦死したとのこと!」
ゼビウス「なにっ!?」
続いて、別のアビス兵が駆け込む。
手下B「た、大変です!!」
ゼビウス「今度はなんだ!?」
手下B「人間共が3万の軍勢を率いて
帝国に攻め込んでいます!
さらに、その一部が
城内に潜入した模様!!」
ゼビウス「な、なんだと!?」
報告を終えた次の瞬間――
手下Aと手下Bの身体が細切れになった。
ゼビウス、バルガン「!!!!」
◆精鋭部隊、侵入
王の間の左側からキリアスが姿を現す。
キリアス「報告ご苦労。
今の状況、理解できたかい?
ゼビウスさんよ。」
バルガン「き、貴様ぁ!!」
バルガンがキリアスに向けて動こうとした瞬間――
ゼビウス「バルガン、避けろッ!!」
しかし間に合わず、バルガンの身体も細切れになった。
右側の扉から、銃を構えたイズナミが入ってくる。
イズナミ「ディストラクションショット。」
先ほどバルガンを撃ち抜いたのは、彼女の一撃だった。
続いてヒビリオン、マシロア、ダイオスも王の間へ。
ヒビリオン、キリアス、マシロア、イズナミ、ダイオス――
人間側の精鋭5人がゼビウスと対峙する。
◆ゼビウス vs 精鋭部隊
ゼビウス「オーブ所持者が5人……
お前たちが
人間側の精鋭部隊というわけか。」
ヒビリオン「ああ。
お前はここで俺たちが倒す!」
ゼビウス「クックック……
……か?」
ヒビリオン「なに?」
ゼビウス「5人で戦えば
余に勝てると思ったか?」
次の瞬間――
ゼビウスがダイオスの背後に瞬間移動。
ズブッ!
手刀が背中から心臓を貫く。
ダイオス「がはっ!」
ヒビリオン、キリアス、マシロア、イズナミ
「ダイオスー!!」
ダイオスが崩れ落ちると同時に、戦闘が始まった。
◆圧倒的速度
ゼビウスは目にも止まらぬ速さで王の間を縦横無尽に駆ける。
キリアス「は、速すぎる!!」
マシロア「とても目では追えないわ!!」
ヒビリオンが進化能力を一気に発動。
ヒビリオン「動体視力進化!!
瞬発力進化!!
武器進化――
聖剣!!」
カキーン!
ヒビリオンがゼビウスに追いつき、斬撃を放つ。
しかしゼビウスはその剣を素手で受け止めた。
ヒビリオン「今だッ! ストップ――」
ゼビウスがイズナミへ視線を向ける。
目から光線が放たれ、イズナミの胸を貫いた。
ヒビリオン、キリアス、マシロア
「イズナミー!!」
イズナミが倒れる。
ゼビウス「ストップショットだろう?
させんよ、それは。」
◆次々と倒れる仲間
ヒビリオンとキリアスが斬りかかるが、
ゼビウスは余裕で回避。
キリアス(な、なぜだ……!
二人がかりなのに
攻撃がすべて回避される……!
そして先ほどの発言……
もしやこいつ……)
考え込んだ一瞬の隙。
ゼビウス「戦闘中に考え事か?
隙だらけだぞ?」
ズブッ!
キリアスの心臓が貫かれた。
ヒビリオン、マシロア「キリアス!!」
マシロアが決意する。
マシロア「天使召喚!
すべての寿命を使って――」
ゼビウスが巨大なビームを放つ。
マシロア「!!!!」
ドォン!!
マシロアは消滅した。
ヒビリオン「マシロア!!」
ゼビウス「全寿命を使って死んだ仲間を
生き返らせようとしたか……
ぶっ殺した余が言うのもなんだが、
命は大事にしろよ。」
ヒビリオン「うわあああ!!」
ヒビリオンが斬りかかるが、
ゼビウスは避け、カウンターパンチを叩き込む。
ドーン!!
ヒビリオンは壁に叩きつけられ、崩れ落ちる。
ゼビウス「さて、残るはお前だけだ。
すぐ仲間のところへ送ってやる。」
◆“誤解”の正体
ゼビウスが近づくと、
ヒビリオンは笑い出した。
ヒビリオン「へ……へへ……」
ゼビウス「んん? 仲間が死んで
気でも触れたか?
何がおかしい?」
ヒビリオン「……一体いつからだ?
一体いつから……
お前と戦っているのが
“5人だけ”だと――
誤解していた?」
ゼビウス「なっ!!」
ゼビウスが振り返る。
王座の入り口――
そこには、封印の詠唱を完了したレガルディアが立っていた。
レガルディア「存在無効!!」
球体状の封印が放たれ、
ゼビウスの全身を包み込む。
ゼビウス「しまった!!!!」
煽り:ついに放たれた封印――
ゼビウスは封じられるのか!?




