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残響の世界  作者: maro
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8話「理由」

キリヤ「ちなみに俺の武器は、

    さっき見せたように刀だ。

    初期武器はスーツ着用者自身の個性が

    色濃く反映される。」


ヒビキ「初期……ってことは、

    武器って複数種類出せるように

    なるんですか?」


キリヤ「まあな。一度に出せる武器は

    1個のみだが、出せる武器の種類は

    使用者の練度次第だ。

    俺もまだ4種類しか出せん。

    そのオーブはアビスと戦うために

    必要なものだからな。

    間違っても無くすなよ。」


ヒビキ「無くしたらどうなるんです?」


カガミ「ピクッ!」


ヒビキの言葉にカガミが反応する。


キリヤ「基本的には始末書だが……

    それだけではすまない

    場合もある(後ろの奴的に)。」


キリヤの背後では、カガミが包丁を舐めながらニヤついている。


ヒビキは冷や汗を流す。


キリヤ「では、オーブも受け取ったことだし、

    メンバールームに行って

    Dチームのメンバーを紹介しよう。」


──Dチームメンバールーム──


ヨコ「ヨコって言います!

   よろしくお願いします!」


シマ「俺はシマって言います!

   ヒビキさん、よろしく!」


ダイキ「ダイキと言います。よろしくっす!」


キリヤ「あとは“シン”って奴もいるが……

    まあ、あいつはいいか。

    アクトのレーダーでアビスの反応を

    捉えた場合は出動アラームが鳴る。

    それまでは基本ここで待機だ。

    外出したい場合は

    チームリーダーの俺に言え。」


──1時間後──


Dチームメンバールームにはシンを除いたメンバー全員がいる。


それぞれ距離を置いて座っている。


ヨコとシマがヒビキに近づき、こっそり囁く。


ヨコ「ね、ヒビキさんはどっち派っすか?」


ヒビキ「……どっち派?」


シマ「決まってるじゃないですかー!

   押しメンっすよ!押・し・メ・ン!

   やっぱ癒し系でキュートな

   マシロさん派っすか!?」


ヨコ「馬鹿野郎!

   ツンデレ美人のイズナさんに

   決まってるじゃねえか!」


シマ「癒し!」


ヨコ「ツンデレ!」


ヨコ&シマ「ぐぬぬぬぬ!!!」


二人は突然、押しメン論争で殴り合いを始める。


その中、空気を読まずにヒビキが質問する。


ヒビキ「あの……ヨコさんとシマさんは、

    なぜこの組織に入ったんですか?」


殴り合いを止め、ヒビキを見る二人。


ヨコ「俺はアビスに襲われてるところを

   イズナさんに助けられたんです。

   それでイズナさんに憧れて、

   この組織に入れてもらったんです。」


シマ「俺はマシロさんに助けられました。

   それでマシロさんのファンになって、

   この組織に入れてもらいました。」


ヨコ「ヒビキさんも誰かに憧れて

   入ったんですか?」


ヒビキ「いや、俺はちょっと別の理由で……

    でも、組織に入ったからには

    アビスと戦うんですよ?

    怖くないんですか?」


シマ「怖くないっすよ!

   大抵のアビスはキリヤさん、

   イズナさん、マシロさんが

   なんとかしてくれますからね!」


ヨコ「それに知らないんですか?

   このスーツ、超頑丈なんすよ。

   このスーツさえあれば、鬼に金棒、

   アビスなんて雑魚同然っすよ!」


そこへ後ろからキリヤが現れ、二人の肩に手を置く。


キリヤ「楽しそうだな。」


シマ・ヨコ「キャー!!」


二人は悲鳴を上げて逃げていく。


キリヤは逃げた二人を見ながら、ヒビキに語る。


キリヤ「……組織には色んな奴がいる。

    入団理由も人によってまちまちだ。

    だから、それぞれの考えに

    とやかく言うつもりはないが——

    アビスだけはけして侮るなよ。」


ヒビキ「……キリヤさんは、

    なぜこの組織に入ったんですか?」


その瞬間、キリヤの目が大きく見開かれる。


──過去の1シーン──


雨の中、キリヤが死体を抱えている。


過去のキリヤ「俺が!俺のせいで

       こいつが死んだ!!」


──回想終わり──


キリヤは苦しげに目を細めた。


その時、突然アビス出現アラームが鳴り響く。


キリヤはヒビキに背中を向けた。


キリヤ「……無駄話が過ぎたな。

    アビス出現だ。現場に向かうぞ。」


ヒビキは立ち去るキリヤの背中を、ただ黙って見つめていた。


煽り:語られぬ理由、それは心に深く——。


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