79話「心中」
ヒビリオン「考え? 一体どんな考えです?」
レガルディア「ゼビウスの親衛隊は四人。
そのうち残り三名が
“直進で”この拠点に
迫っている……
これは敵が“短期決戦で
頭を取りに来ている”
ということです。」
レガルディアは続ける。
レガルディア「さらに、親衛隊全員が
こちらに向かう
ということは――
ムー帝国城内の警備が
その分薄くなっている
ということ。
これらの状況を逆手に取り、
ゼビウスと親衛隊を
まとめて倒します。」
全員「ゼビウスと親衛隊をまとめて!!?」
キリアス「そ、それは……
どんな作戦なのですか?
詳しくお聞かせ願いたい。」
レガルディア「わかりました。
説明しましょう。」
レガルディアが作戦を語る。
全員「!!!!」
人間側幹部A「す、すごい……!」
人間側幹部B「確かに……
この作戦ならまとめて倒せる……
だが、実行には条件があるな。」
レガルディア「ええ。
“親衛隊を仕留める役”。
そして――
“ゼビウスを引きつける囮役”。
この二つが必要です。」
人間側幹部A「うーむ……そんな人材は……」
その時、ウゴが手を上げた。
ウゴ「親衛隊の囮役なら――俺がやる。」
全員「!」
ウゴ「俺の能力“爆発”なら、
作戦を実行できる。」
人間側幹部B「い、いいのか?
命懸けだぞ……?」
ウゴの表情が険しくなる。
ウゴ「奴らは……
先日、俺の妻と子供を殺した。
奴らだけは……
奴らだけは、生かしちゃおけねえ。」
人間側幹部A「……わかった。
親衛隊を仕留める役は
ウゴに任せる。
次はゼビウスを引きつける
囮役だが……」
キリアス「それはこの中で戦闘能力の高い
我々五人が引き受けます。
ヒビリオン、イズナミ、
マシロア、ダイオス――いいな?」
四人「はい!」
ダイオス「で、でも……
この五人でゼビウスと
戦うんですよね?
囮で時間稼ぎするより……
いっそ倒してしまったほうが――」
レガルディア「それは無理です。」
全員「!!?」
レガルディア「ゼビウスの能力は“時間系”。
それも――攻略不可能な
“無敵系の能力”。
正面から勝つことは、
ほぼ不可能です。」
レガルディアは静かに言い切る。
レガルディア「だからあなた方には
“囮役”に徹してもらう。
時間を稼ぎ、
作戦を成立させるために。」
五人「わかりました!」
レガルディア「では――親衛隊三名が
この王都に到着した瞬間、
作戦決行です。
皆さん、ご武運を。」
◆親衛隊、王都へ
フェスオル、グマナ、バリスタの三名が馬を駆り、王都へ突入する。
人間兵士「王を守れ!!」
兵士たちが槍を構えて突撃するが――
バリスタ「雑魚がッ!!」
親衛隊三名が兵士を次々と蹴散らす。
フェスオル「短期決戦だ!
狙いは王のみ!
雑魚は無視して突き進むぞ!」
そのまま城へ突入。
◆城内戦
オーブ所持兵士たちが立ちはだかる。
兵士A「装ッ! 剣!」
兵士B「装ッ! 槍!」
兵士A「残空剣!!」
兵士B「千列破!!」
しかし――
グマナ「オーブを持とうが無駄だ。
消えろ。」
次の瞬間、兵士たちは細切れになって倒れた。
親衛隊はそのまま王の間へ突入する。
◆王の間
王座には――ウゴが一人で座っていた。
グマナ「お前が王か?」
ウゴはゆっくり立ち上がり、前へ出る。
ウゴ「残念ながら、俺は王じゃねえ。」
親衛隊三人「なにっ!?」
ウゴ「俺との心中のために、
こんなに集まってくれて嬉しいぜ。
あの世に行ったら――
俺の家族の前で、しっかり詫びろよ。」
ウゴの体に、凄まじいオーラが集まる。
ウゴ「――命爆!!!!」
ドゴォォォォォン!!!!!
水爆級の大爆発が王都を揺らし、
城は粉々に吹き飛んだ。
煽り:命を賭して家族の復讐を遂げたウゴ。
残る作戦は成功するのか――!?




