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残響の世界  作者: maro
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76話「帰還」

レガトゥス「さあ、かかってきたまえ、

      ヒビキ君。

      君の過ちは――

      私がすべて受け止めよう。」


ヒビキがゆっくりとレガトゥスへ向き直る。


ヒビキ「敵意確認。排除する。」


手をかざす。


ヒビキ「――滅。」


無数の見えない刃がレガトゥスへ殺到する。


レガトゥス「おっと、いきなり大技かい。

      しょうがないね。」


レガトゥスは手を前に出す。


レガトゥス「技無効アンチテクニック


瞬間、ヒビキの“滅”はすべて霧散した。


ヒビキ「!!?」


レガトゥス「見ての通りだ。

      アビス能力による技は、

      私の前ではすべて無意味。

      倒したければ――技ではなく、

      肉弾戦で来るんだね。」


ヒビキが飛びかかる。


レガトゥス「いい勢いだ。

      私も手加減はしない。

      そして、戦いの中で

      見極めよう――

      君を“人間に戻せるか

      どうか”を。」


◆アクトチーム側


ダイキは人間の姿に戻り、

イズナとマシロが負傷者の応急処置をしている。


シノ、レン、ナルミ、そしてユウが合流。


シノ「ヒビキが消えた……!

   まずい、どこかに行ったら

   被害が――」


ユウ「それなら心配無用!

   俺がレガトゥスさんのところに

   送っといたから!」


シノ「ああ!? さっきのお前の能力かよ!

   なんで勝手に――!」


ユウ「電話で相談したらさ、

   “西支部のトレーニングルームに

   飛ばしてくれ”って言われたんだよ。」


シノ「……レガトゥスさんの指示かよ。

   ならしょうがねえな。」


ユウ「ということで、はい俺無罪〜!

   残念でしたっ!」


ユウが舌を出してシノをおちょくるポーズをする。


シノ(こいつ……なんかむかつく……)


ダイキ「レガトゥスさん、一人で

    ヒビキさんを抑えられるんですか?

    さっきの強さ、

    尋常じゃなかったっス……」


シノ「大丈夫だろ。あの人は

   “すべてのアビス能力を無効化できる”。

   それに忘れたか?

   あの人はアクトの創設者だ。

   つまり――」


シノ「東アクトの幹部は、

   全員あの人の弟子ってことだ。」


東アクトメンバー全員「!!!!」


◆ヒビキ VS レガトゥス


ヒビキの連撃。


レガトゥスは一歩も動じず、すべてを回避する。


レガトゥス「ヒビキ君、

      私の声が聞こえているかい?

      自力で戻れそうかい?」


ヒビキ「…………」


返事はない。


ただ無言で攻撃を続ける。


レガトゥス「……どうやら自力では

      無理のようだね。

      なら――仕方ない。」


レガトゥスの表情が冷たくなる。


レガトゥス「暴れられないように、

      少し痛い目を見てもらうよ。」


ヒビキの左足へ蹴り。


ヒビキ「ガード進化。」


レガトゥス「させないよ。

      能力無効アンチアビリティ


ボキッ!!


ヒビキの左足が折れた。


ヒビキ「レガ……トゥ……ス……」


レガトゥス「!!」

(今、言葉を……?

 仮に今体を操っているのが

 アビスオーブの住人だとすればもしや――)


レガトゥスは一瞬で間合いを詰め、

残った手足へ連撃。


ボキッ!


右手が折れる。


ボキッ!


右足が折れる。


ドサッ。


ヒビキが倒れる。


◆精神世界


クオン「ぐああああ!! あの男め!!」


闇に拘束されているヒビキは違和感に気づく。


ヒビキ(レガトゥスさんの攻撃を

    受けるたびに……

    闇の拘束が緩んでいく……!

    これは……!)


◆現実世界


ヒビキ「……痛い……レガトゥスさん……」


レガトゥス(やはり……!)


レガトゥス「すまない、ヒビキ君。

      あともう少しだ。

      出てくるんだ――自分の力で!」


レガトゥスは渾身の拳をヒビキの腹へ叩き込む。


レガトゥス「洗脳解除アンチコントロール!」


◆精神世界


クオン「ぐああああああ!!」


ヒビキ(拘束が……完全に……!)


ヒビキ「うわああああああ!!」


闇を引きちぎる。


◆現実世界


ヒビキの視界がゆっくりと戻る。


目を開けると、

そこにはレガトゥスが立っていた。


ヒビキの姿は――完全に人間へ戻っている。


レガトゥス「人間に戻れたようだね。

      おかえり、ヒビキ君。」


ヒビキ「……た、ただいま……」


煽り:ようやく人間に戻れたヒビキ。

   しかし、その代償はあまりに大きく――

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