表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
残響の世界  作者: maro
73/105

73話「レベル4」

クオン「力をくれ、か。これ以上の力を

    求めるということは――

    “俺と融合する”ということだ。」


クオンの声が低く響く。


クオン「融合すれば莫大な力を得る代わりに、

    お前は“本能のままに動く獣”となる。

    それでもいいのか?」


ヒビキ「……ああ、やってくれ。

    今は一刻も早くグラビを倒し、

    みんなを救うことが先決だ。」


クオン「ふふ……

    あとで後悔しても知らんぞ。」


クオンの姿が闇へと溶け、ヒビキの体にまとわりつく。


ヒビキの髪が――

真っ白に染まる。


瞳孔は金色に輝き、

白目は漆黒へと変わる。


精神世界は完全な闇に沈み、

その中で“闇を纏ったヒビキの顔”だけが浮かび上がる。


ヒビキは不敵に笑い、低く呟く。


ヒビキ「邪魔者は排除する。

    獣の如く――

    本能のままに。」


◆現実世界


グラビ「2倍でもなかなか耐えるじゃないか。

    だが安心しろ。

    今から4倍に上げて

    トドメを刺してやる。

    死ね!」


グラビが手をかざした瞬間――


ドォン!!


巨大な影がグラビの目の前に落ちてきた。


グラビ「!!?」


ダイキの巨体だ。


グラビはギリギリで回避。


ダイキはそのまま遠くの廃ビルへ突っ込み、

ビルが崩れ落ちる。


グラビ「……何が起こった?」


振り返ると、アクトチームの前に

“見慣れない存在”が立っていた。


白髪。


獣の耳。


鋭い爪。


しなる尻尾。


獣化したヒビキ。


グラビ「なんだ、あいつは……

    あいつがさっきのデカい奴を

    飛ばしたのか?」


ヒビキは空中のグラビを見上げ、にやりと笑う。


ヒビキ「敵意確認。排除する。」


グラビ「俺を排除するだと!?

    面白い!やってみろ!

    重力4倍!!」


重力がヒビキに叩きつけられる。


ヒビキ「適応進化。」


――微動だにしない。


グラビ「な、なにっ!?」


ヒビキは手をかざす。


ヒビキ「漸。」


無数の“漸”が空中へ向けて発射される。


グラビ「そんなもの、重力で落とせば……!

    重力8倍!!」


しかし――


漸は沈まない。


グラビ「重力が効かないだと!?

    なぜだ!!」


避けるしかないグラビ。


だが次の瞬間――


ヒビキの姿が消えた。


グラビ「!?」


背後。


ヒビキ「爪。」


ズギャァ!!


ヒビキの爪がグラビの脇腹を抉り、

グラビは廃ビルへ吹き飛ぶ。


ドガァァァン!!


ビルが崩れ、瓦礫が舞う。


その瞬間、アクトチームにかかっていた重力が消えた。


アクトメンバー全員「!?」


キリヤ「なんだ……急に軽くなったぞ。

    奴がダメージを受けたからか?」


イズナ「多分ね……でも助かった……」


シノ「しかしヒビキの奴、まずくねーか?

   あれ完全にレベル4だろ?」


トウヤ「だが今、グラビと渡り合えるのは

    ヒビキだけだ。

    賭けるしかない……

    ヒビキが勝つほうにな。」


瓦礫を押しのけ、グラビが姿を現す。


脇腹は深く抉れ、血が滴っている。


グラビ「貴様……俺の脇腹を抉るとは……

    いい度胸だ。

    本気で殺してやる。」


煽り:ついに本気を出したグラビ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ