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残響の世界  作者: maro
72/105

72話「背信」

エリカが震える声で叫ぶ。


エリカ「て、敵の能力がわかった……!

    じゅ、重力を自在に操る能力……!」


アクトメンバー全員「!!!!!!」


衝撃が走る。


トウヤ(じゅ、重力だと……!?

    化け物が!)


その言葉を聞いたグラビが、薄く笑う。


グラビ「ほう。どうやったか知らんが、

    俺の能力を把握したか。

    よくやった。褒美だ、受け取れ。」


グラビがエリカへ手をかざす。


ゴゴゴゴゴ……


エリカの近くにあった廃ビルが、まるで糸が切れたように傾き――


エリカの上へ倒れ込んだ。


ヒビキ「エリカさん!!」


トウヤ「エリカー!!」


ダイキ「くそおおおおおお!!!!」


肩の外れていない方の腕で、ダイキが殴りかかる。


だが――

グラビが軽く手を向けた瞬間、

ダイキの拳は空中で完全停止した。


グラビ「お前も学ばない無い奴だな。

    今お前の仲間が言っただろう。

    “重力を操作する能力”だと。」


グラビは腕をゆっくりと上げる。


ダイキの巨体が――

ふわりと上空へ浮かび上がった。


ダイキ「!!!?」


グラビ「敵を持ち上げて、

    敵にぶつけることもできる。」


グラビが腕を振り下ろす。


ズドォォォン!!


ダイキの巨体が、這いつくばるアクトメンバーへ落下する。


アクトメンバー全員「!!!!!!」


どすーん!!


アクトメンバーの上に、ダイキが背中から落ちた。


ダイキ「み、みんな……!

    うわああああ……!」


グラビ「はっはっはっ!

    敵の同士討ちほど見ていて

    面白いものはないな!

    次はデカい奴にトドメを――」


その瞬間、ダイキの体が少しずつ持ち上がる。


グラビ・ダイキ「!?」


ダイキの背中で、ヒヨリが震えながらバリアを張っていた。


ヒヨリ「じゅ、重力は無理だけど……

    ぶ、物理攻撃なら……

    わ、わたしのバリアで……防げる!」


ヒヨリのバリアが膨張し、ダイキの体を押し上げる。


だが――

ヒヨリの鼻から血が垂れる。


ヒヨリ「で、でもでもでも……

    ずっとは無理かも……!」


グラビ「バリアか。

    俺の攻撃を防ぐとは大した奴らだ。

    ならば、褒美をやらねばな。」


グラビは指を鳴らす。


グラビ「お前らの重力を――

    さらに2倍にしてやろう。」


ドンッ!!


アクトメンバー全員に、さらに重力がのしかかる。


イズナ「きゃああああああ!!!!」


地面にめり込んでいく仲間たち。


ヒビキ(力が欲しい……!)


キリヤ「ぐああああ!!」


ヒビキ(負けない力を……!)


マシロ「きゃあああああ!!」


ヒビキ(抗う力を……!!)


ボキッ!!


テツの腕が折れる音。


テツ「がああああああああ!!!」


その瞬間、ヒビキの脳裏に“誓い”がよみがえる。


◆ヒビキの回想(59話)


シオリ『こんなこと言うのも

    おこがましいですが……

    お兄ちゃんのこと、

    よろしくお願いします!』


ヒビキ『わかった。君のお兄さんは、

    俺が死なせません。絶対に。』


回想が終わり、ヒビキは叫ぶ。


ヒビキ「うわあああああ!!

    俺に力をくれ、クオン!!」


その瞬間――

ヒビキの意識は精神世界へ飛んだ。


◆精神世界


暗闇の中、巨大な獣の影が立っている。


クオンはミオの姿ではなく、フェンリルのような化け物の姿。


ヒビキはその前へ歩み寄る。

クオン「来たか。もうアビスの住人には

    接触しない約束ではなかったのか?」


ヒビキ(レガトゥスさんの忠告……

    それでも俺は……!)


ヒビキ「そうだ。約束した。

    だが――その約束は破る。」


クオン「!!!!」


ヒビキ「俺に力をくれ、クオン。

    奴に負けない力を!!」


煽り:レガトゥスとの約束を破り、

   禁忌の力を求めたヒビキ。

   グラビを倒す術はあるのか――!?

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