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残響の世界  作者: maro
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7話「武器」

キリヤ「ヒビキ、合格だ。」


遠くで見ていたイズナの口元が、わずかに微笑む。


イズナとマシロがヒビキに近づく。


イズナ「……やるじゃない。」


マシロ「合格おめでとうございます。」


キリヤ「お前を俺達Dチームの仲間として

    正式に入団を認める。

    あとは入団手続きだが……」


キリヤは頭をかきながら、何かを思い出したように言う。


キリヤ「……あー、あいつに会うの

    めんどくせー。」


ヒビキ「あいつ……?」


──場面転換:アクト科学技術研究所──


研究服を着た背の低い丸眼鏡の男が、本棚の前で探し物をしている。


丸眼鏡の男「あー、

      僕の愛しのオーブちゃん……

      どこに行ったんだろー?

      あっちかなー?こっちかなー?」


そこへキリヤ、ヒビキ、イズナ、マシロが入ってくる。


キリヤ「おい!新入り連れてきたぞ、

    ヘンタイ科学者。」


丸眼鏡の男「わっ!」


男は驚いて本棚にぶつかり、本が大量に落ちてくる。


その山から後頭部を掻きながら這い出てくる。


丸眼鏡の男「急に後ろから

      声かけないでくれる……?」


名前テロップ:アクト科学技術班 カガミ


キリヤがヒビキを紹介する。


カガミ「そうなんだ〜。

    君がDチームの新入りさんなんだ〜。

    僕はカガミ!よろしくね〜ん。」


キリヤがヒビキの耳元で囁く。


キリヤ「こいつはアビスオーブに

    人間みたいな名前つける

    ヘンタイだから

    気をつけろ(ヒソヒソ)」


カガミ「……なんか言った?」


キリヤ「い、いや!」


カガミ「まあいいや!

    じゃあヒビキ君に見合ったオーブを

    渡さないとね〜!

    こっちの子にしようかな〜?

    それともあっちの子に

    しようかな〜?」


ヒビキ「オーブ?スーツじゃないんですか?」


キリヤ「あとで説明する。」


カガミ「よーし!ヒビキ君の相棒は……

    クオンちゃん!君に決めた!」


カガミは左手を腰に当て、右手のオーブを高く掲げる。


キリヤ「ポケ◯ンの主人公かよ……(小声)」


カガミ「さよなら、

    クオンちゃん……(シクシク)」


カガミは膝をつき、オーブに頬ずりしながら泣き始める。


キリヤ・イズナ「いいから、はよ渡せ!」


ヒビキは“クオン”と呼ばれたアビスオーブを受け取る。


キリヤ「そいつを胸に当てて、

    “チャク”と言ってみろ。」


ヒビキ「チャク!」


オーブから布のようなものが無数に飛び出し、


ヒビキの体を包み込む。


次の瞬間、ヒビキの服はスーツへと変化した。


その胸にはクオンのオーブが輝いている。


ヒビキ「す、すごい……!」


キリヤ「スーツを解除したい時は、

    胸のオーブを掴んで

    “ダツ”と言え。

    それでもとの服に戻る。」


カガミ「僕の改造したオーブちゃんにはね〜!

    言語に反応するナノマシンが

    組み込んであるんだ!

    だから、装着者の言葉に応じて

    制御が可能ってわけなのさ!」


キリヤは興味なさそうに耳をほじりながら聞く。


キリヤ「あー、うんちくうぜー。

    次は何か武器を出したいと念じて、

    “ソウ”と言ってみろ。」


ヒビキ「武器か……よし。

    ソウ!」


ヒビキが叫んだ瞬間、クオンのオーブから光が放出され、


ヒビキの手元に集まる。


次の瞬間、それは剣へと変わった。


キリヤ「剣か。お前の真っ直ぐな性格が

    反映されたようだな。

    それがお前の武器だ。」


ヒビキは剣を顔に近づけ、じっと見つめる。


ヒビキ「これが……俺の武器……」


カガミ「ちなみに、出した武器を

    消したい場合は“ジョ”ね。

    言わなかったら召喚した武器

    いくらでも溜まっていくから。

    ほら、こんな風に!」


ポイポイポイポイッ!


研究所が、カガミが“装”で召喚した武器で埋め尽くされる。


キリヤ・イズナ「いいから、はよ消せ!!」


煽り:武器、それは己の個性——!

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