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残響の世界  作者: maro
63/105

63話「出撃」

ビー、ビー!


廊下から響くけたたましいアラーム音で、ヒビキの目が覚める。


ヒビキ「ん? アラーム?」


ドン! ドン!


部屋のドアをテツが勢いよく叩く。


テツ「大変や! アビスが!

    アビスが出よった!」


ヒビキ「こんな真夜中にですか?

    一体どこに出たんです?」


寝ぼけた声で尋ねるヒビキ。


テツ「日本の複数都市!

   それも……大量発生や!」


その言葉でヒビキの眠気が一瞬で吹き飛ぶ。


アクト西支部


全員が緊急招集されていた。


トウヤ「アビスが日本中に出現した?」


レガトゥス「ああ。日本中と言っても

      一部の都市だ。

      札幌、東京、高知、福岡――

      この4か所で

      大量発生したらしい。

      現地の住民を見境なく

      攫っているとのことで、

      日本政府から

      私に出動要請が来た。」


イズナ「4つの都市で大量発生!?」


マシロ「今までこんなこと無かったのに……」


トウヤ「確かに……。

    それに各都市は東西南北で

    綺麗に分かれている。

    奴等め、一体何を狙っている?」


テツ「ほんなら、4チームに分かれて

   それぞれの都市に行くか?

   そっちの方が早いやろ?」


トウヤは右手中指で眼鏡を押し上げながら考える。


トウヤ(確かに手分けすれば早い。

    だが、敵の狙いが“戦力分散”なら、

    こちらが分かれるのは

    敵の思う壺……ここはやはり――)


トウヤ「エリカ、オラクルフォンだ。

    天啓で各都市への

    ベストな出撃メンバーを

    聞いてくれ。」


エリカ「わかった! やってみるね!」


テツ「なんや、オラクルフォンって?」


初めて聞くテツがヒビキに尋ねる。


ヒビキ「正答率100%の回答を返してくれる

    エリカさんの携帯です。

    質問すると“どうすべきか”を

    画面に表示してくれるんです。」


西支部メンバーが感心する。


シノ「へえ。便利な能力持ってんな。」


エリカ「天啓! 各都市へのベストな

    出撃メンバーを教えて!」


オラクルフォンの画面:

全員、札幌。


アクトメンバー全員「!!!!」


トウヤ「全員札幌に出撃だと!?

    なぜだ!?

    エリカ、理由も聞いてくれ!」


エリカ「天啓! なぜ全員札幌なの?」


オラクルフォンの画面:

一番安全。


アクトメンバー全員「!!!!」


テツ「一番安全? どうゆうことや?」


トウヤ「他の都市よりも安全ということだ。

    もしかしたら、各都市に

    何かしらの罠が

    仕掛けられているのかもしれん……」


テツ「ようわからんが、

   正答率100%ちゅうことは

   札幌が一番安全で間違いないんやろ?

   なら、この指示に従おや。

   ただ……ここから札幌かあ、

   すごい遠いなあ。」


チラッ、チラッ。


テツが物欲しそうな目でタクを見る。


タク「いちいち回りくどい

   リアクションをとるな。

   札幌に送ってほしいんだろ?

   送ってやるよ。」


テツ「さっすが、タクちゃん!」


タクは両手を前に出し、構える。


タク「転送扉ゲート!」


タクの目の前に、人一人が通れる大きさの

プリズムカラーのゲートが出現する。


東アクトメンバー「!!!!」


タク「俺の能力は扉守人ゲートキーパー

   会ったことのある人物か、

   行ったことのある場所へ

   瞬時に移動できる転送ゲートを作れる。

   今、札幌駅へのゲートを作った。

   みんな、このゲートに入って

   札幌へ向かってくれ。」


ヒビキ「す、すごい!

    一瞬で札幌に移動できるなんて!」


イズナ「ありがとうございます!」


アクトメンバーが次々とゲートへ入っていく。


最後に残ったのはタクとシノ。


テツ「おおきに、

   タクえもん(どこでも◯ア的な……)」


シノ「サンキュー、

   タクシー(タクだけに……)」


タク「お前らだけ北極に飛ばすぞ!!」


タクは全員を見送り、ゲートを閉じた。


レガトゥス「君は行かないのかい?」


タク「ええ。私は政府直属の

   あなたの監視役ですからね。」


札幌駅


先にゲートから出たアクトメンバーが、何かを見上げて固まっている。


キリヤ「で、でかい……!」


マシロ「なにあれ……?」


後から出てきたテツとシノも、その視線の先を見て凍りつく。


テツ・シノ「!!!!」


テツ「な、なんやこれは!!」


煽り:札幌でアクトメンバーが

   見たものとは――!?

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