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残響の世界  作者: maro
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59話「誓い」

言い争いをしている4人に向かってキリヤが質問を投げる。


キリヤ「あ、あなた達は一体何者ですか?」


テツ「俺らはアクトの西支部チームのもんや。


   そうゆうお前はナニモンや?」


キリヤ「俺達は本日移籍になったアクト本拠地の者です。」


テツ「え?移籍?」


レンの方向を見るテツ。


レン「レガトゥスさんが言ってたじゃないですか。


   話聞いてなかったんですか、あなた。」


そこへ駐車場へ出ていた残りのDチーム、西支部メンバーが合流する。


お互いのメンバーの名前などを紹介し合う両チーム。


東アクトメンバーの代表として


キリヤがここに来た経緯をテツに説明する。


テツ「そうかそうか。


   それでこのサービスエリアにいたっちゅうわけやな。」


キリヤ「ええ。そして、トレンチコートのアビスと戦っていたというわけです。


    しかし、レベル3の技でもダメージがまったく入らなくて・・


    さっきのアビス一体どんな能力だったんです?」


テツ「逆転や。」


キリヤ「逆転?」


テツ「強い攻撃を弱い攻撃に、弱い攻撃を強い攻撃に逆転する能力。


   それをこの辺一帯に結界として展開しとった。


   それに気づいたから弱い武器のハリセンでしばいたんや。」


ヒビキ(・・!それでハリセンを使っていたのか!)


ナルミ「ま、それも状況に応じて切り替えてたようだけどね。


    それで最後は僕達の強弱交えた友情攻撃に敗北したというわけさ!」


シノ「さっきの攻撃に友情要素あったか?」


テツ「ちょうどええわ。このままみんなで飲み行こうや。


   本部から来たメンバーの歓迎会や。」


ヒビキ「あ、待ってください!


    さっき話したように他にも中部で寄り道したメンバーが・・」


それを聞いたテツが凄んだ顔で振り返える。


テツ「あ?西といえば、たこ焼きとお好み焼きやろ?


   串カツに浮気した裏切りモンはいらん。」


Dチーム全員(う、裏切りモン?)


場面は変わり、居酒屋「西風酒場ゼファーズ


全員「かんぱーい!」


レンに注目するDチームメンバー。


ダイキ「あの・・未成年が一人混じってるようですけど・・」


テツ「ああ、そいつは大丈夫。


   コーラ飲みながらスマホゲーやってるだけやから。


   しかし、よく遠路はるばるよく来てくれたな。歓迎するで!」


シノ「あたしは歓迎しねーけどな。」


Dチーム全員(あ、あれ・・?)


シノ「人数増えた分だけあたしらの取り分減るじゃねーか。」


ヒビキ「え?取り分ってどうゆうことですか?」


テツ「西支部の給料はな、完全に歩合制やねん。


   だから、倒した敵のアビスオーブのエネルギーの値で給料が決まんねん。」


ヒビキ「そ、そうなんですか。」


キリヤ(さっき争ってたのはそのためか・・)


キリヤ「でも倒す敵を争うほど皆さんお金が必要なんですね。


    一体何に使ってるんです?」


テツ「生活費。」


レン「スマホゲーのガチャ。」


ヒヨリ「え、えっとお。生命保険でしょ、火災保険でしょ、車両保険でしょ、ガン保険でしょ・・」


シノ「パチンコ。競馬。」


ナルミ「エステ代。」


ユウ「ロト、宝くじ。」


Dチームメンバー全員(うわあ、ギャンブラー率たけえ・・・)


ナルミ「そういえば、アクト本部のカマル君は元気かい?


    昔は西のナルミ、東のカマルと言われ


    その美しさを競い合っていたんだが・・」


マシロ「カマルさんは殉職されました・・」


ナルミ「!!!!!!!!」


突然目を抑えて泣き出すナルミ。


ナルミ「う、うう・・そんな・・・殉職したなんて。


    美人薄命とはこの事か・・」


Dチーム全員(美人・・?)


その時、テツの携帯が鳴る。


テツ「そうか。そうか。わかった・・」


携帯を切るテツ。


テツ「すまんな。チビ達に呼ばれた。


   お金ここに置いとくからあとみんなで楽しんでな!」


そう言って歓迎会を抜けるテツ。


それを見たヒビキが疑問に思う。


ヒビキ「あの・・チビ達って?」


シノ「あいつんとこ、大家族でさ。


   あいつ一人で7人の兄弟を養ってんだ。」


そう言ってテツのいた席に目をやるシノ。


しかし、テツのいた席に鍵が1本落ちていることに気づく。


シノ「あ!あいつ!


   自分の家の鍵忘れていきやがった!」


ヒビキ「そ、それは大変だ!


    俺届けてきます!テツさんの家の住所教えてください!」


場面は変わってテツの家の前。


テツが鍵を無くしたことに気づき、家の前で佇んでいる。


テツ「うわあ、しくったわあ。


   鍵どっかで落とした。


   さっきの居酒屋か?また取りに戻って・・・」


ヒビキ「テツさん!」


テツが振り返るとそこには鍵を持ち息を切らしたヒビキがいた。


ヒビキ「はあはあ・・忘れ物。


    これでしょ。」


テツ「あ、ああ・・。」


ヒビキから家の鍵を受け取るテツ。


ヒビキ「それじゃあ、俺はこれで・・」


そのまま立ち去ろうとするヒビキ。


テツ「待ちや!」


その声にテツのほうを振り返るヒビキ。


テツ「歓迎会で何も食えんかったやろ?


   あがって飯食ってってや。」


ヒビキ「じゃ、じゃあお言葉に甘えて・・」


その言葉に甘えてテツの家に入るヒビキ。


その家は古い家で至る所が痛んでいた。


しばらく、進むと居間に6人の幼い兄弟がいた。


テツの兄弟「あ、お兄ちゃん。おかえりー!


      その人だあれ?」


テツ「おう。お兄ちゃんの職場の同僚や。


   忘れ物したところ届けてくれたんや。


   今日はお姉ちゃんに変わってお兄ちゃんがご飯作るわ。


   みんなでご飯食べるで!」


テツの兄弟「やったー!」


それを聞いて喜ぶテツの兄弟。


テツがヒビキに耳打ちする。


テツ(すまんな。俺が飯作る間。チビ達の相手お願いな。)


ヒビキ「わかりました。」


そう言ってテツの兄弟の相手をするヒビキ。


そうしている間にテツの家の長女シオリが帰って来た。


シオリ「ごめんねー。せっかくの歓迎会だったのに


    帰るの遅くなっちゃって。」


テツ「おう、いいってことよ。今日は同僚も一緒や。


   俺が飯作るまで居間でくつろいどき。」


その言葉に甘えて居間に行くシオリ。


シオリ「すみませんね。あまり綺麗な家でなくて。


    今日は私が帰り遅くなってしまったから


    お兄ちゃんに連絡して先に帰ってもらったんですよ。」


ヒビキ「そうだったんですか。」


そう言って台所で料理しているテツを見る、ヒビキとシオリ。


シオリ「お父さんとお母さんがアビスに攫われてから


    ずっとああやって男で一つで


    兄弟の面倒を見てくれているんです・・


    でも、いつか帰ってこない日が来るんじゃないかって


    心配で心配で・・」


ヒビキがシオリを見るとシオリは震えている。


シオリ「こんな事を言うのもおこがましいかもしれませんが、


    お兄ちゃんの事、よろしくお願いします!」


それを聞いたヒビキが自信をもって答える。


ヒビキ「わかった。君のお兄さんは俺が死なせません。


    絶対に・・」


煽り:テツの家庭の事情を知ったヒビキ。その誓いは固く・・

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