50話「進化」
ネイロス「すべてを進化させることが
できる……ですって!?
だが、たかが自分の技を
強化しただけのこと!
私にとって脅威とは言えませんよ!
分身生成!」
ネイロスが五人に増え、全員がギガントハンマーを構える。
五方向から一斉に振り下ろされる――
ヒビキは避けようともしない。
ボガァンッ!!
次の瞬間、ヒビキを叩き潰すはずだったギガントハンマーは粉々に砕け散った。
ネイロス「な……!」
驚愕する五人のネイロスへ、ヒビキが回し蹴りを叩き込む。
ネイロス「ぐがっ!!!!」
五人の身体が壁へ吹き飛び、衝撃で一人に戻る。
ネイロス「な、なぜだ!?
なぜハンマーが効かない!?」
ヒビキ「ガード進化。
さっき受けた攻撃は、
もう効かない。」
ネイロス「な、なにぃ……!」
ヒビキは倒れたシンとジョウへ視線を向ける。
ヒビキ「シンさん、ジョウさん……
やっと分かり合えたと思ったのに。
お前だけは――
お前だけは絶対に許さない。」
ヒビキが超高速でネイロスの目の前へ移動し、拳を振り抜く。
ネイロス(は、速い!)
ネイロス「残像回避
《ミラージュレジスト》!」
なんとか避けるネイロス――
だが、背後にはすでにヒビキがいた。
ネイロス「くっ!
ならば、このコンボでどうです!」
ネイロスの身体が爆発する。
爆炎がヒビキを包む――
が、ヒビキは構わず拳を叩き込んだ。
ネイロス「ほごっ!!!!」
壁まで吹き飛ぶネイロス。
ヒビキ「少し痛かったが……
今の技もガード進化で学習した。
あとは――延々と殴るだけだ。」
ヒビキは高速移動で姿を消し、
縦横無尽にネイロスへ連撃を叩き込む。
ネイロス(ば、化け物が……!
攻撃するたびに“攻撃力”も
“速度”も進化している……!
このままでは……!)
ネイロスは全身を大爆発させ、距離を取る。
ネイロス「あ、あなたが強いことは
よくわかりました。
ですが――次の攻撃、
防げますかね?
分身生成!」
ネイロスが八人に増える。
ネイロス「斬!」
「貫通弾!」
「追跡矢!」
「一閃!」
「釘ミサイル!」
「炎熱クナイ!」
「雷電クナイ!」
「漸!」
コピーした遠距離技の総攻撃がヒビキへ殺到する。
ヒビキは冷静に槍を構えた。
ヒビキ「装。」
槍が召喚される。
ヒビキ「武器進化――
神殺しの槍《ロンギヌスの槍》。」
槍の形状が変化し、禍々しい光を放つ。
ネイロス(な……武器が変わった!?)
ヒビキ「閃。」
放たれた“閃”は、
巨大なビーム砲のような光の奔流となり、
ネイロスの合成攻撃をすべて飲み込んだ。
ネイロス「なにっ!!?」
さらに光は拡散し、八人のネイロスをまとめて貫く。
ネイロス「ぎゃああああああ!!」
爆発。
壁へ叩きつけられ、分身が解除され、一人に戻る。
倒れたネイロスへ、ヒビキが静かに言い放つ。
ヒビキ「猿真似は所詮、猿真似。
他人の真似だけしているお前に――
“進化し続ける俺”は止められない。」
煽り:進化――それは怒りと絆が生んだ、
模倣を凌駕する力!




