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残響の世界  作者: maro
5/105

5話「テスト」

キリヤ「そいつの覚悟がどれほどのものか、

    俺がテストする。」


マシロ「テストするって……

    入団許可を出すのは

    シグマさんでしょ?

    あなたのすることじゃ――」


マシロの言葉を、シグマが手のひらを上げて制した。


シグマ「……いや、いい。

    キリヤにも何か考えが

    ありそうだからな。」


そう言ってキリヤを見るシグマ。


キリヤも真剣な目で見返す。


シグマ「ヒビキ君の入団許可は、

    キリヤに任せよう。」


キリヤ「ありがとうございます。」


深く頭を下げたあと、キリヤはヒビキへ向き直る。


キリヤ「さあ、ついてこいよ、新入り。

    お前の覚悟、見せてもらう。」


キリヤ、マシロ、ヒビキがアクトのトレーニングルームへ向かう。


その様子を、廊下の陰からイズナが目撃していた。


イズナ(あ、さっきの一般人。

    何やるんだろ……

    ついて行ってみよ。)


トレーニングルームに入ると、

キリヤはすでに準備運動をしていた。


キリヤ「入団テストってのは、

    いたって簡単だ。

    三日以内に、一度でも

    俺の体にタッチできれば

    合格とする。」


ヒビキ「えっ、そんな簡単な条件で

    いいんですか?」


キリヤ「ああ。ただし――」


キリヤは指を一本立てる。


キリヤ「三日三晩、お前に付き合う気はない。

    テストは俺が寝るまでの間、

    10時から18時までとする。」


ヒビキ「ね、寝るって……

    18時からですか?」


キリヤ「正確には19時だ。」


キリヤは親指で自分を指し、

当然のように言い放つ。


キリヤ「俺はロングスリーパーだからな!」


ヒビキ(こ、この人……

    15時間も寝るのかよ……!)


マシロ&イズナ「いや、寝すぎだろ!」


キリヤ「では、1日目スタートだ。」


◆テスト1日目

ヒビキ「うおおおおお!!」


正面から飛びかかるヒビキ。


だが、タッチ寸前でキリヤは余裕の回避。


18時

ヒビキ「はあ……はあ……

    ダメだ! 全然タッチできない!」


キリヤ「はい、1日目終了。

    明日10時にここ集合な。」


軽い足取りで去っていくキリヤ。


ヒビキ「はあ……はあ……

    あの人も相当動いたはずなのに……

    なんで息切れ一つしてないんだ?」


ヒビキ(でも、このテストを

    クリアしなきゃ……

    ミオには近づけない。

    何が何でもタッチしてやる。)


遠くから見守るマシロとイズナ。


マシロは直立、イズナは頬に両手を当てて座り込んでいる。


イズナ「あいつも性格悪いよねー。」


マシロは口元に手を当て、くすっと笑う。


マシロ「そうだね。

    ヒビキ君に肝心なことを

    説明してないんだから。」


イズナはヒビキを見つめながら、ぼんやりと呟く。


イズナ「スーツ着用時の運動能力は

    通常の10倍。

    スーツ未着用の人間が、

    スーツ着用者に

    追いつけるわけなんかないのに……」


煽り:始まった無理ゲー。攻略の糸口は――

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