41話「守護神」
バルザム「――超獣変化
(ちょうじゅうへんげ)」
その言葉とともに、バルザムの身体が膨れ上がり始めた。
筋肉が裂け、骨が軋み、皮膚が裂けて再生し――
下半身は獣の四足、腹部には巨大な口。
体長10メートルを超える怪物へと変貌する。
ダイキチーム全員「!!!!」
バルザム「ふふふ……どうだ。
これが俺のアビス能力。
この巨体による圧倒的なパワーで
敵を蹂躙することができるのだ。
さあ、宣言通り
踏みつぶしてやろう。」
巨体が地響きを立てて踏みつけてくる。
ダイキチームは散開して回避。
トウヤ(で、でかい……!
これではトンファンネルの連撃も
通用しない!)
ダイキ「うおおおおおッ!!」
巨槌を振り下ろす――
だが、前足は微動だにしない。
バルザム「かゆいわ。」
前足の一撃でダイキが壁まで吹き飛ぶ。
イズナ「ダイキ!!」
ゴウ「やるじゃねえか……
だが、でかいってことは
的もでかいってことだろ!
装! ミサイル!!」
巨大ミサイルが直撃――
しかし、かすり傷すらつかない。
ゴウ「なにっ……!?」
その一瞬の隙に、前足がゴウを弾き飛ばす。
イズナ「ゴウさん!!」
リサは震える指でハープを握りしめる。
リサ(くっ……強すぎる……!なら、
能力低下曲
で ――)
演奏を始めた瞬間――
バルザムの腹の口が開き、
巨大なビームがリサを飲み込んだ。
光が収まった時、そこには何も残っていなかった。
イズナ「リサさん!!!!」
絶叫が響く。
イズナ「……あんただけは……
絶対に許さない……!
レベル3――創造射撃手
(イマジナリーガンナー)!!」
スーツが射撃手の姿へ変化し、
巨大ランチャーがイズナの手に現れる。
イズナ「スロウショット!!」
放たれた弾がバルザムに命中。
バルザム「痛くも痒くも――……!?
な、なんだ……
体が……鈍い……!」
イズナ「創造射撃手はオーラの範囲内で
“自分で創った弾”を撃つ能力。
今撃ったのは
“動きを鈍くする弾”よ。」
バルザム「体の動きを……鈍く……
だと……!?」
イズナ「だから――次は避けられない。
デストロイショット!!」
第二弾が直撃。
爆発とともに、バルザムの体の三分の一が吹き飛ぶ。
トウヤ「やったか!?」
しかし――
吹き飛んだ肉体は、瞬時に再生した。
ダイキチーム全員「!!!!」
バルザム「クックック……この部屋は
“お前らを殺すため”に
作られた部屋。
ここにいる限り、
俺は――無限に再生する。」
再び攻撃が始まる。
トウヤ(巨体に無限再生……!?
どうすれば……!?)
バルザムは顔の目、口、腹の口から
三方向同時にビームを放つ。
ダイキチームは壁際に追い詰められた。
トウヤ「しまった……!」
バルザム「さらばだ、ハンター共!」
腹の口から、巨大ビームが放たれる。
イズナ「もうダメ!!」
その瞬間――
ダイキが仲間の前に立ちはだかった。
ダイキ「装! 守護盾
(ガーディアンシールド)!!」
巨大な盾が展開し、ビームを受け止める。
だが、盾は溶け始める。
ダイキ「くっ……ここまでか……
ガンクロウ……!」
視界が白く染まり、精神世界へ飛ばされる。
◆ダイキの精神世界
ガンクロウ「おう、外は大ピンチだな。
で、お前はどうすんだ?」
ダイキ「……みんなを守る。」
ガンクロウ「ビームで焼かれてるってのに、
できんのか? お前に。」
ダイキ「やれるかどうかじゃない……」
ダイキは一瞬でガンクロウの胸ぐらを掴む。
ダイキ「やるんだ!!
お前も力を貸せ!!」
ガンクロウはニヤリと笑う。
ガンクロウ「ようやくわかったようだな。
そうだ、お前の能力は――」
◆現実世界
ダイキ「レベル3……守護神
(ガーディアンナイト)……!」
スーツが甲冑をまとった騎士へと変化する。
ゴウ、トウヤ、イズナ「!!!!」
その騎士は巨大化し、
バルザムと同じサイズにまで膨れ上がった。
バルザム「な、なに……!?
ごっ!!」
巨大騎士の拳がバルザムを殴り飛ばす。
ダイキ「“みんなを守る騎士”になること。
それが――俺の能力だ!!」
煽り:覚醒したダイキの“守護神”。
バルザムに通用するのか――!?




