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残響の世界  作者: maro
38/105

38話「予感」

四魔貴将の宣戦布告から――1か月。


ゴゴゴゴゴゴ……


霧ヶ原団地の中央広場に、

黒く歪んだ巨大建造物が突如として出現した。


◆場面転換:政府会議室


国の上層部とシグマが、大モニターのニュースを見つめている。


ニュースキャスター

「速報です。本日午前10時ごろ、

 霧雨区・霧ヶ原団地の中央広場にて、

 突如として巨大な建造物が出現しました。

 建物は黒く歪んだ外観をしており、

 周囲では異常気象や電波障害が

 発生しているとの情報も入っています。

 現場周辺では住民の避難が進められており、

 警察および自衛隊が――」


上層部A「まさか……本当に現れるとはな。」


上層部B「あれがアクトの報告にあった

     “デスパレス”ですか。

     どうします? 核ミサイルでも

     ぶち込んでみますか?」


上層部C「馬鹿言え。そんなことをしたら

     霧雨区が丸ごと汚染される。」


上層部D「それに奴らには

     通常兵器が効かない。

     仮に建物は破壊できても、

     アビスは再生するだけだ。」


上層部A「なら……

     今回もアクトに頼るしかないな。

     頼んだぞ、シグマ君。」


シグマ「……わかりました。」


◆会議後の廊下


シグマとアサギリが歩きながら会話している。


アサギリ「いや〜、ついに来ましたね!

     決戦の日。出撃メンバーは

     もう決めてあるんですよね?」


シグマ「ああ……。

    …………」


拳を顎に当て、何かを考え込むシグマ。


アサギリはその様子に気づき、眉をひそめる。


アサギリ「……何か、気になることでも?」


シグマ「…………。

    ……君はどう思う?」


アサギリ「どうって……何がです?」


シグマ「奴らが“決戦の日”を指定してきたこと

    についてだ。」


アサギリ「え? 別におかしくないでしょ?

     アビスも我々との決着を

     望んでたんですよ、きっと!」


シグマ「……“場所”まで指定してきたことに

    ついては?」


アサギリ「そりゃあ、決着つけるなら

     ド派手な場所のほうが

     盛り上がるじゃないですか!

     そういうことでしょ?」


シグマ「…………。」


◆シグマの内心


(……本当にそうなのだろうか。

 病院での報告が正しければ、

 四魔貴将の能力は相当なもの。

 3人揃えば、宣戦布告の“あの瞬間”に

 CチームとDチームを全滅させることも

 可能だったはずだ。

 それをせず、あえて1か月後の今日――

 しかも場所まで指定してきたのはなぜだ?

 もし、この決戦の裏に何か

 “別の狙い”があるとしたら……)


シグマは真剣な表情で何かを決意する。


◆アクト司令官室


B・C・Dチームの全メンバーが集結している。


シグマは椅子に座り、指を組んで思索する姿勢のまま告げた。


シグマ「――Aチームは

    デスパレスには出撃しない。」


全員「Aチームは出撃しない!!??」


予想外の通達を受け、B・C・Dチームの全メンバーに動揺が広がる。


イズナ「そんな! どうしてですか!?」


シグマ「……私の勘だ。」


ジョウ「おいおいおい! シグマさんよ!

    これはアビスとの決戦、

    総力戦だろ!?

    それを“勘”だけで

    Aチームを外すなんて――!」


トウヤ「ジョウ、やめろ。」


トウヤはシグマの目を見た。


そこには揺るぎない確信が宿っている。


トウヤ「シグマさんは、司令官として

    いつも正しい判断をしてきた。

    その司令官が言うんだ。

    俺たちには理解できない

    “深い理由”があるんだろう。」


アカリ「そーそー!

    それに司令官の命令なんだから、

    従うしかないでしょ!」


ジョウ「ちっ……わかったよ!

    でも、戦力不足で負けたら

    恨むからな!」


ジョウは舌打ちしながら退出する。


他のメンバーも続々と出撃準備のため部屋を出ていく。


最後に退出するヒビキだけが、

振り返ってシグマの真剣な表情を見つめていた。


煽り:ついに決戦の時――!

  Aチーム不在のまま、勝てるのか!?

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