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残響の世界  作者: maro
32/105

32話「洞察力」

アカリ「そんじゃ、次の訓練始めるね〜!

    次の訓練は――洞察力よ!」


マシロ「洞察力?」


アカリ「そう。あなた達、初対面の敵と

    戦う時、何考えてる〜?」


ダイキ「何って……何も考えずに

    殴りに行ってるっスけど……」


アカリ「それダメ〜〜!」


アカリは頬を膨らませて指を振る。


アカリ「幹部と戦ってわかったでしょ?

    フェイクアビスもアビス幹部も

    “アビス能力パワー”を

    持ってるの。それを考えずに

    突っ込むのは危険すぎ。

    もし相手が“カウンター型の即死能力”

    持ってたらどうするの?」


ダイキ「た、確かに……」


アカリ「だから各チームのリーダーは、

    相手の能力・狙い・癖を

    常に洞察しながら戦ってるの。」


※11話のキリヤ、23話のトウヤの考察シーンが例として挿入される


アカリ「今回の訓練では、その洞察力を

    身につけてもらいます。

    ――レベル3!」


アカリのスーツが光り、忍者のような衣装へ変化する。


Dチーム全員「!!」


アカリ「レベル3になると、攻撃力・防御力が

    向上して空中飛行も可能。

    さらにフェイクアビスのような

    “能力”が使えるようになるの。

    私の能力は

    《蜃気楼ミラージュ》。

    残像による完全回避、

    分身による一斉攻撃――

    前回見せた通りね。

    今回の訓練は、この能力の弱点を

    洞察して、“私からダウンを取れたら”

    合格とします。」


Dチーム全員「!!」


イズナ「で、でも……

    残像で完全回避なんて……

    弱点なんて無いんじゃ……?」


アカリ「この世に完全無欠なものなんてある?

    一見完璧でも、

    必ず制限や弱点がある。

    それを見抜くのが――洞察力!」


キリヤ「わかりました。やってみます。」


アカリ「じゃ、いくよー! 装!」


アカリがクナイを召喚。


ヒビキ・キリヤ・イズナ・マシロ「装!」


ダイキ以外が武器を構える。


アカリ「分身生成ミラージュダイブ!」


アカリが一気に5人に増え、全員へクナイで襲いかかる。


キリヤ「接近戦か! ダイキ!

    イズナとマシロは接近戦が苦手だ、

    守ってやれ!」


ダイキ「了解っス!

    装! 戦斧バトルアクス!」

    ダイキが前に出て、戦斧の大振りで

    3体の分身を弾き飛ばす。


アカリ(ハンマーじゃなく

    振りの早い斧に変えた……?

    状況判断、できてるじゃん)


アカリ「学習してるね〜。

    でも、これはどう? 装!」


3体のアカリが手裏剣を召喚し、一斉に投げる。


ダイキ「うおおおおお!!装!

    守護盾ガーディアンシールド!」


巨大な盾が出現し、手裏剣を全て弾く。


アカリ「!

    ダイキ君、やるじゃな〜い!」


キリヤ(だが守るだけでは勝てない……

    ここは攻める!)


キリヤ「散牙サンガ!」


5連突きが流星のように分身全員を貫く。


アカリ「!」


4体の分身が消え、残った本体は残像となって回避した。


Dチーム全員「!!」


キリヤ(今の行動でわかった……!

    “分身”と“残像回避”は同時には

    使えない!)


キリヤ「今だ、みんな!一人になった

    アカリさんを攻撃するんだ!」


全員が一斉に攻撃するが――

アカリは全て残像回避でかわす。


ヒビキ(……!

    もしかして……!)


ヒビキ「斬!」


アカリ「無駄よ!」


残像で斬を回避――


だがその瞬間、ヒビキはアカリの背後へ移動していた。


手には剣ではなく――槍。


ヒビキ「トツ!」


スクリューを帯びた槍がアカリの背後から直撃。


アカリは吹き飛び、壁に激突して瓦礫の下敷きになる。


ヒビキ「あなたの能力には2つ弱点がある。

    弱点その1――分身と残像回避は

    同時に使えない。

    弱点その2――残像回避は

    “目視できた攻撃”にしか使えない。」


瓦礫が崩れ、逆さまのアカリが手で銃の形を作る。


アカリ「――あたり〜!」


煽り:洞察力。それは“常に考え続けること”。

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