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残響の世界  作者: maro
31/105

31話「感情」

マシロ「2日後までに全員レベル2……?」


ヒビキ「そ、そんな無茶苦茶な……!」


キリヤはしばらく黙って考え、口を開く。


キリヤ「……いや、そこまで無茶でもない。

    四魔貴将が宣戦布告した以上、

    次に戦うのはフェイクアビスだ。

    もし前に戦った“老人”レベルの

    強さが標準なら……

    俺たちがレベル2になれないのは

    致命的だ。」


アカリ「さっすが〜キリヤ君、話が早い!

    じゃ、私は2日後にまた来るからね。

    それまでに“全員”

    レベル2になっておいてね。

    ヒントは――“感情”よ。

    詳しいコツは

    ヒビキ君に聞いてね〜!」


◆その夜・Dチームトレーニングルーム


ヒビキ、キリヤ、ダイキ、イズナ、マシロが円になって体育座りしている。


キリヤ「レベル2か……

    そういや、ヒビキには入院中に

    先を越されたな。

    恥を忍んで聞くが……

    どうやってなるんだ?」


ヒビキ「カマルさんはこう言ってました。」


◆16話 回想


カマル「スーツ自身を意識すること。

    さらに、スーツをどうしたいか

    イメージすること。

    それと――エモーショナルで

    パッションになることよ!」


◆回想終わり


キリヤ「スーツのイメージはわかる。

    だが“エモーショナルで

    パッション”は意味わかんねぇ。」


ヒビキ「俺も最初は意味不明でした。

    でも……カマルさんとイズナさんが

    やられた時、感情が爆発して……

    その瞬間にレベル2になれました。

    キリヤさんは……感情的に

    なることって、ないんですか?」


キリヤ「感情的……か。

    アクトに入ってからは

    仲間を失うことに慣れちまって……

    しばらく、感情が動くことは

    なかったな。

    アクトに入る前は……

    …………。」


沈黙。


その間、キリヤのスーツのオーブがわずかに光る。


ヒビキ「……!

    キリヤさん。以前聞けなかった

    “アクトに入った理由”、

    教えてもらえませんか?」


キリヤ「…………

    俺がアクトに入ったのは――

    親友がアビスに殺されたからだ。」


全員「!!」


キリヤ「海に遊びに行った時だった。

    突然アビスが現れて……

    俺は戦おうとした。

    でもアビスには“敵意を持つ人間は

    攫わず殺す”習性がある。

    そのアビスは敵意を持つ

    俺を殺そうとした。

    その攻撃から……

    親友が俺をかばって死んだんだ。

    あの時……俺が戦おうと

    しなければ……」


キリヤのオーブがさらに強く輝く。


ヒビキ「……!

    もしよかったら……

    ダイキさんとマシロさんの

    “きっかけ”も

    聞かせてもらえませんか?」


ダイキ「……俺は親父と海に来てて……

    アビスに親父を攫われたっす。

    ……親父、頼む……

    生きててくれ……!」


ダイキのオーブが光る。


マシロ「……私も……

    大好きだったお姉ちゃんが

    攫われたの。

    ……お姉ちゃん……

    お願い、生きてて……!」


マシロのオーブも光る。


ヒビキ「……!

    今、みなさんの話を聞いている間……

    スーツのオーブが光っていました。

    もしかしたら――

    “アクトに入った理由”を

    思い出すことで、

    感情が動いて……

    レベル2になれるんじゃ……」


キリヤ・ダイキ・イズナ・マシロ「!!!!」


キリヤ「そ、そうか……!」


ダイキ「やってみるっす!」


◆2日後・Dチームトレーニングルーム


そこには――

全員レベル2になったDチームの姿があった。


アカリ「あら〜〜。まさか本当に全員

    レベル2になっちゃうなんて……

    すご〜い!

    ……でも、これで心置きなく

    “次の訓練”に入れるわね。」


アカリはニヤリと笑う。


煽り:感情が進化を呼ぶ。

  次なる訓練とは――!?

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