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残響の世界  作者: maro
28/105

28話「宣戦布告」

ルシウスとの戦いが終わり、

屋上でゾンビを殲滅した合同チームは地上へ降りてきた。


トウヤ「さっきのアビスはどうなった?」


ヒビキ「シンさんが倒してくれました。」

    遠くで佇むシンを指さすヒビキ。


トウヤ(彼がシン……

    DチームにAチーム相当の

    戦闘能力を持つ者がいるという噂……

    本当だったようだな。)


トウヤ「いずれにせよ、

    アビスエネルギー1万以上……

    恐らく敵幹部の一人を討伐できた。

    我々の大金星だ。

    病院関係者はすでに避難させた。

    あとはアビスオーブを回収して

    拠点に戻るとしよう。」


ヒビキ「はい! アビスオーブなら

    あそこに――」


ヒビキが指さした先に、全員の視線が集まる。


しかし――


そこにアビスオーブはなかった。


ヒビキ「あ、あれ? おかしいな……

    確かにあの場所に……」


シン「はっ! 上だッ!」


シンが空の気配に反応し、叫ぶ。


全員が空を見上げる。


そこには――


胸に青いアビスオーブをつけた3人の影。


ジェイン。

サキュバスのような見た目の女・ヴェリシア。

獣人の姿をした・バルザム。


三人は合同チームを見下ろしていた。


ヴェリシアの手には、ルシウスのアビスオーブ。


ヴェリシア「やってくれたわねぇ、坊やたち。」


バルザム「貴様らは……

     我々を完全に怒らせた。」


ジェイン「よって――

     我々四魔貴将は貴様ら人間に

     “宣戦布告”する。」


ヒビキ「宣戦布告……!?」


バルザム「今までは人間を海岸などで

     穏便に攫っていた。

     だが、それはもう終わりだ。

     今この時をもって――

     貴様らが“フェイクアビス”と

     呼ぶ我々の部下に、

     無差別に人間を襲わせる。」


全員「!!!!!!」


ヴェリシア「もしそれを止めたいなら――

      1か月後、“ある場所”に出現する

      《デスパレス》へ来なさい。

      そこで決着をつけましょう。」


ジェイン「マスクスーツの小僧。

     貴様との決着もそこでつけてやる。

     せいぜい首を洗って待っていろ。」


キリヤ「ま、待て!

     “ある場所”ってどこだ――!」


キリヤの問いに答えることなく、

四魔貴将は空へ溶けるように消えた。


しばらく呆然と立ち尽くす合同チーム。


トウヤ「宣戦布告とは……

    大変なことになったな。

    戻ってシグマさんに

    報告しないと……」


シン「決着は1か月後までお預け、

   ってことだね。

   じゃあ、僕はこれで。」


シンが立ち去ろうとする。


ヒビキ「待ってください!

    シンさんもDチームのメンバー

    なんですよね?

    俺たちと力を合わせて、

    あいつらを倒しましょう!」


シン「それはできない。

   君はさっきも“タイマン”なのに、

   僕に助言するようなことをしてたよね?

   なんでなの?」


ヒビキ「な、なんでって……!

    俺たちは同じDチームの

    仲間じゃないですか!

    仲間だったら助け合うのが

    当然でしょ!」


シン「……。」


シンの脳裏に、過去の光景がよみがえる。


集団でいじめられる自分。


周囲の人間は――

見てみぬフリをして誰も助けなかった。


シンはヒビキに背を向けた。


そのシンの肩が震える。


シン「……仲間だって……?

   だったら、なんで……

   なんで“あの時”

   助けてくれなかったんだ!!」


叫びを残し、シンは姿を消した。


煽り:過去につけられた傷は深く――

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