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残響の世界  作者: maro
26/105

26話「シン」

ヒビキ「でも、なんで今まで

    Dチームのみんなと行動を

    共にしてこなかったんですか?」


キリヤ「あいつは元々いじめられっ子だった。

    そのせいで、複数の人間と連携して

    戦うのを極度に嫌っているんだ。」


ヒビキ「え……?」


◆シンの回想


シンは一人でロールプレイングゲームをしている。


画面には“勇者パーティー vs 魔王”の戦闘画面。


過去のシン「こいつらダサいな……

      一人の相手に寄ってたかって……

      4人がかりで……」


ふと、学校で4人に囲まれ、殴られている自分の姿が脳裏に浮かぶ。


シンはゲームのパーティーを再編成し、

勇者一人だけのパーティーにする。


そして、魔王へ再挑戦する。


過去のシン「相手は一人なんだから、

      本来“タイマン”すべきなんだよ。

      誰にも頼る必要なんかない。

      勇者だけが強ければ……

      誰にも頼る必要なんか

      ないんだ。」


◆回想終わり


キリヤ「だから、Dチームとは常に別行動だ。

    チーム全員が

    戦闘不能にならない限り、

    戦闘にも参加しない。

    ただし――持ち前のセンスと

    異常なストイックさで、

    戦闘能力だけは群を抜いている。

    アクトとしても、特例で

    別行動を許可している。」


ヒビキ「それで……

    全員のアビスオーブが奪われて

    戦闘不能になるまで

    出てこなかったんですね。

    で、でも……今回の相手は

    “思考を読む能力”を

    持ってるんですよ?

    一人だけで勝てるかどうか……」


キリヤ「……それに関しても、

    あいつならひょっとしたら

    なんとかなるかもしれない。

    あいつは――

    純粋な戦闘能力だけなら、

    Aチーム相当だ。」


ヒビキ「!!!!!!」


◆場面転換:ルシウス vs シン


ルシウス「タイマン……ですって?」


ルシウス(仲間が上にいるというのに……

     何を言っている?

     何か裏があるのか……?)


思考囲い(ブレインリード)!


シン(こいつはボクが一人で倒す。

   タイマンで倒す。)


ルシウス(……裏はない?

     本当に単独行動タイプ……?)


ルシウス「いいでしょう。

     一対一は私にとっても好都合。

     さあ、かかっ――」


言い終える前に、

シンの拳が目の前に迫っていた。


ルシウスはギリギリで回避する。


ルシウス(速い……!

     常に思考囲いをオンにして、

     こいつの思考を

     読み続ける必要があるな……!)


シン(次は剣で斬る)


シン(次は槍で突く)


シン(次は銃を撃つ)


シンは攻撃のたびに武器を切り替え、

途切れない連撃を叩き込む。


ルシウスは思考囲いでそれを読み、

紙一重で回避し続ける。


ルシウス(なんなんだ、こいつは……!

     一体いくつ武器を

     持っている……!?)


◆地上:ヒビキとキリヤ


二人はアビスオーブを回収し、戦いを見守っている。


ヒビキ「す、すごい……!

    攻撃のたびに武器が変わってる……!

    一体何種類召喚できるんだ……?」


キリヤ「……あいつの召喚可能な

    武器の数は――

    無限だ。」


煽り:思考読み VS 武器無限――

   勝つのはどっちだ!?

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