19話「ムー大陸」
◆アビスの拠点
ゼビウス「戻ったか、ジェイン。」
ジェイン「はっ!」
ゼビウス「どうだ。
ハンター共を狩ってきたか?」
ジェイン「はい、仰せの通り
ハンター共を――」
????「嘘おっしゃい。」
暗闇から、眼鏡をかけたアビス幹部が静かに姿を現す。
ジェイン「ルシウスか!」
ルシウス「狩ってきたと言っても……
せいぜい一人、二人でしょう?
それもダメージを受けて、
おめおめと戻ってきた。
正直に報告したらどうです?」
ジェイン「ルシウス!
貴様、私を“読んだ”な!?」
ゼビウス「ジェイン。
ルシウスの言っていることは
本当か?」
ジェイン「は、はい……事実でございます。」
ジェイン(くそ……ルシウスの奴、
余計なことを……!)
ルシウスが眼鏡を中指で押し上げながら言う。
ルシウス「まったく情けない。
策も無しに無謀に突っ込むから
そうなるのです。
私ならもっとスマートに
狩ってみせるというのに。」
ゼビウス「何か考えがあるのか、ルシウス?」
ルシウス「はい、ゼビウス様。
次はこのルシウスめに
お任せください。
必ずハンター共を
一網打尽にしてみせます。」
◆アクト本拠地
Dチームがシグマへ報告していた。
シグマ「ムー帝国……?」
ヒビキ「ええ。胸に青いオーブをつけた
騎士のようなアビスが、
自ら“ムー帝国、四魔貴将の一人、
ジェイン”と名乗りました。」
シグマ「Aチームの報告によると、
アビスエネルギー1万以上の
アビスには青いオーブが
ついているらしい。
発言内容からしても、
幹部と見て間違いないだろう。」
シグマは腕を組み、眉を寄せる。
シグマ「しかし……ムー帝国……
どこかで聞いたような……
ムー……ムー……
……!!
まさか、ムー大陸のことか!?」
ヒビキ「ムー大陸?」
マシロ「約1万2000年前、
太平洋上に存在したと言われる
古代大陸よ。
一夜で海に沈んだって
伝説になってるけど……」
シグマ「伝説ではな。
だが、もしその古代大陸に
“帝国”が存在していて、
今もなおマリアナ海峡の奥底に
残っているとしたら――
すべてに合点がいく。
もしや、アビスの正体とは……」
ブー! ブー!
突然、けたたましいアラームが鳴り響いた。
アクト職員が慌てて部屋に飛び込んでくる。
ヒビキたちも一斉にそちらへ視線を向けた。
アクト職員「た、大変です!
アビスが出現しました!」
シグマ「わかった。
戦闘チームを派兵しよう。
今回はどこの海岸だ?」
アクト職員「そ、それが……
アクトメンバーが入院している
病院です!!!」
煽り:Dチームメンバーに戦慄が走る――!




