16話「レベル2」
──アビス本拠地──
城の玉座のような暗い間。
玉座の前で、顔の見えない鎧をまとったアビス幹部がひざまずいている。
幹部「お呼びでしょうか、ゼビウス様。」
ゼビウス「うむ。
お前を呼んだのは他でもない……
“ハンター共”の件だ。
何かと人間狩りの
邪魔をしているようだな。」
幹部「はっ。効率よく人間を狩れるように、
人間に化けさせた部下なども
送っているのですが……
ハンター共に邪魔をされている
ようです。」
ゼビウス「……そのお前の部下だが、
先日、私のところに
“アビスオーブへの帰化信号”が
届いた。
どうやらハンター共に
やられたようだ。」
幹部「サスカッチが!?」
ゼビウス「……非常に不愉快だ。
お前が直接出向いて、
ハンター共を狩ってこい。」
幹部「はっ!」
──場面転換:アクト・トレーニングルーム──
カマルの周りにDチームメンバーが集まっている。
カマル「みんなの技、見させてもらったわ!
どれもこれもいい技でカマル感激〜♡
レッスンその2も全員合格よ!」
全員「やったー!」
カマル「では、最後のレッスンを始めるわね。
最後のレッスンは——“スーツを進化させる力”よ。」
全員「スーツを進化……?」
カマル「このあたしのスーツを見て頂戴!」
シーン……(全員、無言でカマルを見る)
ヒビキ「……いつも通り金色のド派手なスーツですが。」
カマル「そう!金色のド派手なスーツ!!
でも、明らかにみんなのスーツと
形状が違うと思わな〜い?」
全員「!!!!」
イズナ「そ、そういえば……!」
カマル「これはあたしがスーツを
“レベル2”へ進化させたから。
レベル1なんて、
ほ〜んと地味だったわよ〜ん。」
ダイキ「レベル2のスーツになると
どうなるんっスか?」
カマル「まず、見た目が着用者の
個性に応じたものに変わり、
攻撃力・防御力・移動速度が
跳ね上がるわ。
さらに、違う種類の武器を同時に
召喚することが可能になるの。
そして、一番違うのが——これ!」
カマル「発!」
カマルが壁に向けて手をかざすと、
手からエネルギー波が放たれ、壁を粉砕した。
全員「!!!!」
カマル「このように、オーラを使った攻撃が可能となります。」
ヒビキ「す、すごい!
どうやったらスーツをレベル2に
進化させられるんですか?」
カマル「今までのレッスンと同じよ。
スーツ自身を意識すること。
さらに、スーツをどうしたいか
イメージすること。
それと——エモーショナルで
パッションになることよ!」
ヒビキ「エ、エモーショナルで
パッション……?
それって……」
ビー!ビー!ビー!
その瞬間、トレーニングルームにアビス出現アラームが鳴り響く。
全員「!!!!」
カマルは口元に手を当てて言う。
カマル「あらヤダ、アビスちゃんが
来ちゃったようね。
任務最優先よ。
この続きはまたあとでね〜ん!」
煽り:新たなる出撃命令——次なる敵とは……!?




