14話「使命」
カマル「それじゃレッスンその2行くわよ!
レッスンその2は“攻撃する力”。
いくら相手の攻撃が
避けられるようになったって、
相手にダメージを与えられなければ
戦闘には勝てないわ。
そこで必要となるのが——
“オーラ”よ。」
ヒビキは10話でのキリヤとの会話を思い出す。
──ヒビキの回想──
ヒビキ「オーラ?」
キリヤ「人間の体に流れる
エネルギーのようなものだ。
オーラはコンディションや
感情によって複雑に変化する。
まあ、それについては
今度詳しく教えてやろう。」
──回想終わり──
カマル「オーラは人間の体に流れる
エネルギー。
そのオーラを制御することで
武器の威力が上がったり、
個性に応じた“技”が
使えるようになるの。」
ヒビキ「それはどうやって
制御するんですか?」
カマル「まず、レッスンその1と
同じように“武器を意識する”こと。
そして、その武器で
どんな攻撃をしたいかイメージし、
そこに“感情”を乗せる。
……まあ、実際に見せたほうが
早いわね。」
いくわよ〜、ヒビキ君♡」
笑顔で声をかけるカマル。
ヒビキ「は、はい!」
次の瞬間——
カマルの顔が鬼のような形相に変わる。
カマル「……お前をぶっ飛ばす!
この鞭で!!」
言った瞬間、ヒビキの体は壁に叩きつけられていた。
壁には大きな穴が空く。
ヒビキ「がはっ!」
ヒビキ(見る力は使った……!
だけど、早すぎて
体がついていけなかった……!)
カマル「……と、まあこういうこと。
武器を意識して、
どんな攻撃をしたいかイメージし、
そこに感情を乗せることで——
スーツがその意識を汲み取って
“攻撃を具現化”してくれるの。
あとはスーツ着用者の
イメージ次第ね。」
カマルは指を立てて言う。
カマル「あなた達に3日あげるわ。
3日以内に“自分の技”を
完成させてちょうだい。
その技で私に一撃でも与えられたら、
レッスンその2クリアよん!
3日後にまた来るから、
それまで技開発がんばってね〜ん♡」
──その夜──
ヒビキは遅くまでトレーニングルームで剣を振り続けていた。
ヒビキ(3日以内に技を完成させて、
カマルさんに一撃を与えないと……!
待ってろ、ミオ……!)
その様子を外から見ていたイズナが近づく。
イズナ「前々から思ってたけど……
どうしてそこまで頑張れるの?
あなたの恋人、
アビスに攫われたんでしょ?
もう死んでるかもしれないわよ?」
ヒビキ「……。
でも、俺がここで努力しなければ、
ミオが助かる確率は0だ。
だから……俺が今できることを
頑張りたいんだ。」
その言葉に、イズナの感情が爆発する。
イズナ「頑張らなくたって0よ!!」
沈黙。
ヒビキは静かに問い返す。
ヒビキ「……なぜそう言い切れるんです?」
イズナ「……私の恋人もね。
アビスに攫われたの。」
ヒビキ「!!!!」
イズナ「私はキリヤさんに助けられたけど……
恋人は攫われたまま。
それで恋人を助けるために、
この組織に入ったんだけど……」
──イズナの回想──
浜辺に打ち上げられた恋人の遺体。
絶望した表情のイズナ。
──回想終わり──
イズナ「結局、恋人は死んでしまった……。
あなたの恋人も、きっと……」
ヒビキ「そうだとしても!!」
イズナ「!!」
ヒビキ「同じような犠牲者を出さないために
戦うのが——
俺達の“使命”なんじゃないですか?」
イズナはハッと目を見開く。
そして、何かを悟ったように言う。
イズナ「……わかった。私も頑張る。
あんたのトレーニングに付き合ってあげる!」
二人は夜遅くまで、黙々と技開発を続けた。
──3日後──
カマル「は〜い、3日経ったわよ〜ん!
それぞれの特訓の成果を
見せてちょうだい♡」
煽り:ヒビキ達が生み出した“技”とは……!?




