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残響の世界  作者: maro
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1話「日常」

連載漫画のプロットとして作りましたが、

漫画を描くことができないため公開します。

小説、ラノベではありません。ご了承ください。

◆プロローグ・ヒビキの夢


??????「――では、さようなら。」


冷たい声を残し、男は別の男を担ぎ、王の間の入り口から静かに背を向けた。


次の瞬間、巨大な城が轟音を立てて崩れ落ち、静かな海へ沈んでいく。


沈みゆく城の王の間の中で、異形の男が叫ぶ。


異形の男「いつの日か必ず……!!

     必ずな!!!」


場面が闇に飲まれる。


――プロローグ・ヒビキの夢、終わり。


◆ヒビキの部屋


ベッドで眠るヒビキ。


ピピピピッ!


目覚ましが鳴り、ヒビキは顔をしかめながら目を開ける。


ヒビキ「う……ん。夢か……。なんだよ今の……」


◆ヒビキの家の居間


テレビでニュースをやっている。


ニュースキャスター

「警視庁によりますと

 今年の失踪者は約五万人で、

 去年よりも500人ほど増えています。

 傾向としては海岸近くの住民が多く、

 警視庁としては海難事故などに

 巻き込まれた可能性があるとして……」


ヒビキ「やっべー、やっべー!

    遅刻しちゃうよ〜。」


カレンダーには海の日に◯がしてあり、

「デート」と書かれている。


慌てて服を着て家を飛び出るヒビキ。テレビのニュースには目もくれない。


場面が変わり、待ち合わせ場所。


ヒビキの恋人ミオが待っている。


息を切らしながら到着するヒビキ。


ヒビキ「はあはあ…やっと着いた。」


ミオ「おそ〜い」


ヒビキ「ごめん、待った?」


ミオ「待った?じゃないわよ、20分も遅刻!

   幼馴染でも許せるものと、

   許せないものがありますからね。」


ヒビキ「本当にごめん!この埋め合わせは

    必ずあとでするから!」


ミオ「もう今回だけだからね!

   ほら、バスが出るよ。乗った乗った!」


海行きのバスに乗った二人は、最後部座席に座り、会話を始めた。


ヒビキの独白

「俺はヒビキ。大学2年生だ。

 そして、こいつはミオ。

 俺の幼馴染で、一応付き合っている。

 この日は海の日ということもあり、

 ミオと海でデートする予定だった。

 でも、この時はまさか

 あんなことになるだなんて

 思ってもいなかった……。」


海の近くでバスから降りる二人。


ミオが海を見て目を輝かせる。


ミオ「うわー、綺麗!頑張って田舎まで

   遠出したかいがあったね。

   さあ、海で泳ごうっと!」


海で遊ぶ二人。


二人は一通り遊び終わると浜に戻ってきた。


ヒビキ「しかし、海の日だってのに

    人が少ないな。」


ミオ「もしかしたらニュースのせいかもね。」


ヒビキ「ニュース?」


ミオ「あんたほんとニュース見ないのね。

   海岸近くの人が失踪してるって

   ニュース、最近テレビで

   話題になってるのに……。」


ミオは浜辺で携帯をつつきながら喋る。


ヒビキ「何それ、知らねー。」


ミオ「あ、見てみて。SNSによると、

   この近くでアサリが

   たくさん採れる場所があるんだって。」


ヒビキ「アサリか、面白そうだな。」


ミオ「本当かどうか怪しいけど……

   まあ、地元の人にでも聞けば

   分かるでしょ。」


そう言ってミオは辺りを見回した。


そこで釣りをしている地元の老人を見つける。


ミオ「あ、そこのお爺さ〜ん!

   この辺でアサリのたくさん採れる場所

   知ってます?」


老人は麦わら帽を深く被っており、その目はよく見えない。


老人「ああ、知っとるよ。

   少し離れとるが、

   あの先の岩場に隠れた浜辺じゃな。」


老人は少し先に見える岩場を指さした。


ミオ「ありがとうございまーす!

   ね、あっちだって、行こ!」


アサリがある浜辺に向かう二人。


老人「……気をつけなされ。

   見えんもんほど、近くにおるからの。」


老人が笑いながら携帯を手にする。


老人の携帯には、アサリ情報が

書かれたSNS画面が表示されていた。


岩影に隠れた浜辺に着く二人。


ミオ「あのおじいさんが言ってたのは

   この辺かしら?全然人がいないね。」


ヒビキが目を輝かせる。


ヒビキ「チャンスじゃん!

    全部俺達で一人占めしようぜ!」


ミオ「いじきたなー。」


笑いながら浜辺を探す二人。


ヒビキの独白「ミオといると楽しい。

       こんな何でもない一日が、

       ずっと続けばいいと

       思っていた。」


ヒビキは必死でアサリを探した。


しかし、いくら探してもアサリはなかなか見つからない。


ヒビキ「沢山採れるって聞いたのに

    全然見つからないなあ。

    そっちはどうだミ——」


ミオ「きゃあ!」


ヒビキが振り返ると、半魚人の姿をした化け物が二体いた。


そのうち一体は背後からミオの口を塞ぎ、片腕を掴んで持ち上げていた。


ヒビキ「ば、化け物!お前ら、ミオを離せ!」


ヒビキは勇敢に殴りかかる。


だが、ミオを拘束している化け物は体のまわりをピンク色の球体バリアで覆い、

ミオを掴んだまま海の彼方へ飛び去った。


残った化け物はヒビキの攻撃を余裕でかわす。


ヒビキ「ミ、ミオが攫われた!

    一体どこに……!」


残った化け物が口を開く。


化け物「おー、おー、俺にビビらずに

    殴りかかってくるとは、

    随分と威勢のいい人間だな。」


ヒビキ(こ、こいつ、言葉を喋った!?)


化け物「面白い。

    連れてく前に少し遊んでやるか!」


化け物の拳がヒビキの腹にめり込む。


ヒビキ「がはっ!」


ヒビキは5mほど吹っ飛び、四つん這いになると口から血が噴き出した。


ヒビキ(ま、まるで鉄ハンマーで思いっきり殴られたようだ……!)


化け物がゆっくりと歩み寄る。


化け物「なんだ、いいのは威勢だけで

    たった一発でそのザマか?

    つまらんなあ。

    それじゃトドメと行くか!」


化け物が拳を振り上げる。


ヒビキ(こ、殺される……!)


ヒビキは目を瞑り、最後を覚悟した。


その時…


ジャキーン!


金属が空気を裂くような鋭い音した。


次の瞬間、化け物は真っ二つになっていた。


その背後から、長髪で黒いスーツを着た男が現れる。


男は手に持った刀を軽く払った。


鋭い目でヒビキを見下ろす男。


男(ん?こいつどこかで…)


それを見上げるヒビキ。


ヒビキの独白「そうだ。

       この時、俺の日常は

       終わりを告げたんだ。」


煽り:ヒビキを助けた人物とは…!?

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