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元パチンコ店長の異世界奮闘記  作者: ナガタエモン
第4章 出航に向けて

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091 町への帰還

 魔族の集積地を早朝に出発した。

 俺は名残惜しかったが、

 今日の夕方までが今回の討伐依頼の達成期限だ


 帰りの道中に万が一にも何かあるかもしれない


 討伐依頼を達成したのに、

 期限切れで罰金を払うことだけは避けたいよな


「また、こっち方面の依頼があったら寄って行こう」

 俺がそう呟くと


「その時は私もぜひお願いします。

 今回は謝罪をしなければいけない立場なのに

 お世話になりっぱなしです。

 せめてお礼の品などを持って行きたいです!」


 マリーシャの生真面目な性格の発言です


 でも今回は俺も世話になっているからな

 何か珍しい物でも持って行ったら喜んでくれる

 と思うからな


 【JC】の何か景品を持って行くのもアリかもな


「行きもそうでしがた、、帰りも特にモンスターの

 襲撃とかはなさそうですね」

 

 俺が隣にいるマリーシャに言うと


「は、はい、、そうですね、、」


 何か歯切れが悪いね


 ちなみに俺は今、

 ウッドタートルの甲羅を背中担いでいる


 見た目は亀仙人の所で修行している恰好だな


「こいつを担いでいるからかなぁ?」


 ※マリーシャの心の声

(それはコウキ殿の力だと思います、

 ウッドタートルの甲羅は関係ないです。

 私は昨日単独でこの街道を行った時は

 多数の魔獣から襲われましたから・・・)


 それにしても、、、この御方は、、、一体?


 たしか、

 デュラン殿が言うには【迷い人】だったかな?


 異世界から来たというけど、、

 隣で歩くコウキ殿を見る限りでは

 どこにでもいる人族の若い冒険者といった所だ。


 何か特別に、、

 『強うそう』と思うような

 オーラがあるわけでもない。

 素晴らしい武器と防具を装備している訳でもない

 装備しているのは、、

 どこからどう見ても『木の棒』にしか見えない


 しかし、、その『木の棒』はエルフの私だから

 分かるのかもしれないが、、何か特別な「木」

 に見えなくもないが・・・


 分からない・・・


 初めてコウキ殿と宿の部屋で会った時は、

 人族の貴族とトラブルを起こしたある種

 可哀そうな冒険者だと思っていた。


 ヴァイン隊長からは「私より強い」と言われて

 信じることが出来なかった。

 私はエルフ族でもエリートの魔法戦士だと

 自負していた


 今も隣で歩ているコウキ殿は楽しそうに

 散歩しているようにしか見えない


 この街道は整備されているとはいえ、、

 魔の森に向かう道なのだ。


 魔族も商品を運ぶ護衛者たちは

 おそらく屈強な鬼人族の猛者たちで

 輸送をしているのであろう


 私も元赤級の冒険者だ

 自分の実力は分かっているつもりだ

 その私が思うのは・・・

 『単独』では今回訪れた魔族の集積地には

 行きたいとは思わない

 魔除けの香水やポーション、

 毒消しなどの準備を万全にしたうえで、

 馬を2頭用意できれば、、、

 などを考えてしまう。


「どうかしましたか?」


 不意にコウキ殿が私を見て聞いた


「いい、、いえ、、なんでもありません」


「そうですか?なにか体調が悪いの、、」


「だ!大丈夫です!!」


 あ、焦った、、

 不意に近寄られるとドキドキしますね、、


 失礼かもしれませんが、そんなに美男子?

 って感じもなく、、

 どちらかというと、普通にその辺に居そうな

 若い人にしか見えないのに、、


 いけない、

 もっと気を引き締めていかないと

 今回は私が掛けた迷惑を少しでも返そう

 しに来ているんだ!


 そう思いなおして街道を進んで行こう


 ・・・・・・


 ???

 どうしたんだろう?

 マリーシャの顔がまた真剣な表情になっている

 モンスターの気配でも察知したのかな?


 辺りを見渡してもそのような気配はないけど、


 それにしても気持ちの良い朝だな、

 こんな日はのんびり散歩でもして

 町についてお茶でも飲んで、

 昼飯は軽くラーメンかうどんでも食べたいな

 そしてまた町をぶらぶら歩いて、夕飯の

 買い物などをして、夜は風呂でも、、、、


 そうだ、、風呂!!!

 一度も入っていないぞ!!!


「マリーシャさん!プロストンの町に

 お風呂ってありますか?」


「お風呂??ですか?」


 お風呂じゃ分からないかな


「そうです、、ええーっと浴場です。

 大きいお湯がありそこに浸かって体を

 洗う場所です」


「ああ、それは浴場ですね、、

 たしか大貴族の屋敷などには

 あるかもしれませんが、

 申し訳ございません、

 絶対とは言い切れません」


「民間では、、ないですか、、」


「はい、私は聞いたことはないです、、

 その町の人たちは自宅で桶に水を沸かして

 体を拭くのが大半だと思いますので」


「ニルヴァースの本部でも?」


「はい、井戸水をくみ上げて各自で桶に

 水を入れて拭いていると思います、、、

 ただ、季節が暖かくなると海で体を

 洗ったりする方たちもいますが、、」


「そうですか、やはりこの世界では

 お風呂が無いのですか、、」


 俺は諦め切れない、、、

 お風呂は日本人にとっては絶対に必要だ


 俺は現世ではユニットバスの部屋でさえ

 嫌だった。やっぱりトイレの隣では

 ゆっくり湯舟に浸かれない。


 だから出張の時のビジネスホテルは大浴場が

 あるところじゃないと嫌だとワガママを言った

 くらいだ。


 『ルートイン』や値段は高いが『ドーミイン』

 が理想とするホテルだと思っていた。


 これはなんとかしなければ・・・

 人間が多く住む北西の大陸なら

 大浴場、、いや普通のお風呂があるかもしれない


 それなら・・・

 北西の大陸に行く楽しみが一つ増えたな


 人間ならお風呂は絶対にあると信じよう


 しかしこの中央大陸ではお風呂の期待は

 出来ないな、、

 俺が水魔法や炎魔法が使えれば、

 自分で作れることも出来るけど、、、


 パチンコ店や競馬じゃなぁ、、、


 そんな感じで1時間半くらい歩いただろうか


 森の木が段々と少なくなってきた

 どうやら帰って来たみたいだな


「もうすぐみたいですね」


 俺がマリーシャに声を掛けると


「そうですね、

 ここまで無事に帰って来れましたね」


 マリーシャも嬉しそうに応えてくれる


 少し歩くとプロストンの町を見下ろせれる

 丘まで着いた


「これからすぐに冒険者ギルドに向かいますか?」


 マリーシャが聞いて来たので


「そうですね、とりあえずは討伐依頼を達成した

 報告を先に済ませようと思います」


「分かりました」


「ああ、マリーシャさんは先に戻ってても、、」


「いえ、お供させてください!」


 やはり付いてきますよね、

 大丈夫ですよ。

 マリーシャさんの取り分を

 渡さないなんてことはしませんから、、


 ただ素直に受け取ってくれるかは

 微妙だよな、、


「はい、分かりました。では行きましょう」


 昨日の早朝に出たプロストンの町の門では


「お帰りなさい、マリーシャ副隊長!」


 門番が敬礼している、、、


「違いますよ、

 今は冒険者ですから敬礼は不要です」


「そうでした!しかし癖でして、、

 すみません」


「通っても良いですか?」


「はい!」


 やはり、

 この美人エルフは偉い副隊長なんだな


 改めて門番の応対を見てそう思った。


 俺たちは門を通り、冒険者ギルドに直行した。


 途中で冒険者パーティー何組かとすれ違ったが

 すれ違う度に、みんなこっちを見て来る


 なんで俺が隣を歩いているの、、、

 そんな表情がちょっとした優越感はあるが、


 たまにくる敵意にも似た視線が痛く感じます


 やっぱり慣れないと思います

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