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元パチンコ店長の異世界奮闘記  作者: ナガタエモン
第4章 出航に向けて

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082 応援部隊

 【マリーシャ視点】


 早く!

 急がないと行けない!


 もうあの方に迷惑を掛けたくない!


 私は川辺を走っている、


 急がないといけない時に限って、

 モンスターが襲ってくる


 私は剣を振り回しながら先を急いだ


「クソ!!」


 ゴブリン、一角ウサギが次々に襲い掛かってくる


「はぁはぁ、はぁはぁ、

 来る途中ではこんなに襲ってこなかったのに、、

 やはりコウキ殿のお陰で襲われなかったことか」


 私はとにかくモンスターとは極力、

 戦いを避けつつ、逃げるように先を急ぐ


 30分ほど走っただろうか?


 ウッドタートルを倒した場所まで戻って来た


「もう少し先だな、、街道は、、」


 一旦、立ち止まり、

 息を整える


 体力はここにくるまでにかなり消耗している

 

 しかし、、

 コウキさんは一人であの大量の

 ツインリザードと一人で戦っている、

 私を逃がすために、、

 そして応援を連れてきてくれると信じてくれている


 私はコウキ殿には酷く迷惑をかけてしまった。


 取り返しのつかない冤罪をするところだった。


 せめてもの償いで今回はコウキ殿の力になろうと

 したのに、逆に足を引っ張ってしまった。


 私は前を見て、再び走り出す


「お願いします、、どうか生きててください」


 そう祈りを込めて口に出す


 何度も大きな岩を飛び越えて

 川岸を走り続けた


 橋が見えた!!


 ここからは町の方面に向かって走れば

 来た時に見た、魔族の集積地に着く


 たしか、、

 来た時は歩いて1時間くらいだったはずだ、


 ならば走れば30分だ!


 足は傷だらけになっている

 所々から血が滲んでいる

 しかし痛みはそこまでない。


「あと少しだ、、、」


 私は唇を噛みしめて走り始めた


 すれ違う人はいない、

 

 それはそうだ。


 ここは魔の森に近い場所、

 強さのレベルも赤級クラスじゃないと

 誰も近づこうとはしない。


 この場所は冒険者でもたくさんの

 死者が出た場所だ!


 街道を走りながら、

 この場所のことを改めて考えた


 やはりコウキ殿は異常な強さだと改めて認識した


 でもいくら強くてもあの大量のツインリザードと

 異常な強さだと見せたツインリザード亜種に、

 コウキ殿が一人で勝てるとは思えない


 そのような悪い予感を抱えながらも

 とにかく腕を振り続けて走った


 真っすぐな街道を30分、、

 全力で走った。


「はぁ、はぁはぁ、、あ、あそこ、、だ、、」


 ようやく見えた、、


 街道の脇に木で作られた簡易的な柵がある


 来た時に見た魔族の集積地だ。


 私は走りながら門番がいるところに着いた


「と、止まれ!!何者だ!」


 門番の魔族が槍を構えた私を見ている


「はぁはぁはぁ、す、、すまない、、

 怪しいものでは、、ありません、、

 はぁ、わたし、、は、、ニルヴァースの

 副隊長のマリーシャです、、」


 門番の魔族が槍を構えたままで驚いている


「ニ、ニルヴァースのやつらか!!」


 魔族は持っている槍に力を込める


「ま、、待って、、くだ、さい、、

 敵、、対、するつもりではありません。」


「じゃあ、、何しに来た!!」


「ここの、、リーダーであるデュラン殿を

 頼ってきました、、はぁ、はぁ、はぁ、

 お願いします!すぐに会わせて頂けますか?」


「よ、、よ、、用件はなんだ!!」


「人族のコウキ殿をご存じでしょうか?

 わたしは、、訳あってコウキ殿と今、

 パーティーを組んでいますが、、

 この先の川を下ったところで、

 大量のツインリザード達と戦いになりました、

 今、コウキ殿が一人で戦っています、

 私はコウキ殿からここに来て、

 応援をお願いするために来ました、、

 ・・・・・・・・

 お願いします、どうか力を貸してください」


 私は息を整えながら、

 地面に伏せて門番にお願いする、、


「お、おい!、、

 あの、、プライドが高い、、エルフが、、」


 私の異常なお願いの仕方に、、


「わ、、分かった、、ちょっと待ってろ、、」


 魔族の門番が槍を壁に立てかけて

 慌てて集落の中に走って行った


 数分後、、、


 集落から何人かの魔族がこちらに走って来た


 その中に・・・


「コウキは無事かぁーー!」


 私に向かって大声で叫んできた


 あれは私が以前、

 ニルヴァースの本部に連行した魔族だ! 


「あ、あなたは、、たしか、、私が、、」


「そんなことはどうでもいい!!

 コウキは無事なのか!?」


「わ、分かりません、、、が

 あの方がそう簡単に殺られるような人では

 ないと思います、必ず生きていると思います!」


「落ち着け!ブルード!」


 ブルードの後ろから声がした


「で、でも、、」


「コウキなら、、

 そのエルフが言った通りかなり強い!

 まだ今から助けに行けば間に合うはずだ!」


「そ、そうですね、、では早く」


「ああ、分かっている、、」


 デュランは地面に伏せている私に手を

 差し出して


「この集積地のリーダー、デュランだ。

 コウキがここに来て応援を頼むと?」


 差し出された手を取り、

 私は立ち上がった。


「はい、私はニルヴァースの副隊長

 マリーシャです、、、

 今日はコウキ殿のパーティーとして

 依頼の任務をしていたところです」


「そうか、、

 詳しいことは向かいながら話を聞こう、

 貴殿は乗馬はできるか?」


「は、はい、

 乗馬は得意です!」


「流石はエルフか、、

 なら馬で向かおう!

 ついて来れる奴はついて来い!!

 恩を受けたコウキが助けを求めている!

 それに応えるのは当たり前のことだからな!」


 背後から20頭の馬が来た


「あ、、ありがとう、、ございます!」


 私は涙が出るのを堪えて頭を下げた


「では、急ぐぞ!!

 バイガク!留守は任せたぞ!」


「了解しました!!

 コウキをよろしくお願いします!」


 私の前に1頭の馬を連れてきてくれた


「では、道案内を頼んだぞ!」

「分かりました、全力で行きますので

 よろしくお願いいたします。」


 そう言って私は馬に跨り


 まずは街道の橋に向かって走り始めた!


 まだ間に合うはずだ、、

 私は手綱を強く押していた。


 助けてくれる魔族はかなり強い

 中でもこの鬼人族は格闘能力では

 右に出るものはいないくらい強い


 おそらく素手同士での戦いなら1番だろう


「ツインリザードか?」


 馬に乗りながらデュランと情報共有をする


「はい、当初はウッドタートルの討伐でしたが

 川を下っている時に、ツインリザードに

 遭遇しました」


「その中に見たことが無いツインリザードが?」


「はい、おそらく亜種だと、、、」


「まさか、ツインリザードに亜種が、、」


「その亜種は通常のツインリザードより

 一回り以上大きく、色も紫色です。

 色味からしておそらく毒系を持っている

 可能性はあります」


「厄介だな、、」


「ええ、コウキ殿もかなり強いですが、

 苦戦していると思います。

 それに長期戦になれば夜になり、

 私たちの方がかなり不利になります」


「鰐は夜行性だからな、、、」


「状況は理解した、

 とにかく急いでコウキの応援に向かおう!」


「ありがとうございます」


 お願いします。


 どうか、どうか、無事で、


 マリーシャは祈りを込めて馬を走らせた

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