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007 マジ?

 突然目の前が真っ暗になった、立ち眩みか?

 まあ俺も年だしなぁ・・・・・

 最近あんまり眠れてなかったし、今日はホールで

 結構歩いたからかもしれない・・・


 ・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・


 ってここ、どこだよ!!!


 さっきまでパチンコ店のホールにいたのに

 なんか水の上にいるじゃねえかよ?


 俺は周りを見渡した。まるで別世界?

 まあこんな景色・・・


 「ウニユ湖だーーー」


 俺は以前ネットで世界の絶景ポイントを見た

 景色にそっくりだと感じた。


 でも誰もいない・・有名な観光地だろ?

 

 ってこれ「夢」だ、だって先まで日本にいたもん。


 雲も俺の近くを通りすぎて幻想的なこの世界を

 夢だと思った。


 「仕事のし過ぎで意識を失ったかな?、まあ

 タバコで吸って落ち着こう」

 冷静を保つために独り言を言いながら

 ポケットの 中のタバコを取り出した。


 ライターを取り出して、タバコを咥え、火をつけて

 煙を肺に入れて吐き出した。今はパチンコを打ちな

 がらタバコは吸えない、10年前にパチンコ事務所も

 禁煙になり、喫煙する場合は1~2人くらいしか

 入れない喫煙室に行かなければならないのだ。


 そんなことを考えながら、タバコを吸っていたら

 20メートル先に椅子が一脚とテーブルが

 置いてあるのに気づいた。

 

 「灰皿でも置いてあるかな・・世界遺産の場所?

 いや世界遺産じゃないけど、ここでポイ捨ては

 さすがにだめだよなあ」


 靴は水がかなり浅いので靴下までは濡れて

 いなかった。でも歩いてテーブルに向かうと

 静かな水面が綺麗に波を打っていった。


 まあ夢が覚めるまでここに座ってくつろいで

 いるしかないか・・・そう考えて椅子に

 座ろうとした時、、、


 椅子に向かって正面が急に眩い光が放たれて

 でっかい扉が出現した、


 「うぉー」って驚いた俺は椅子から転げ落ち

 そうになったがなんとか踏ん張った。


 転げ落ちそうになりながら扉の方を見ていたら

 扉の正面にギリシャ神話??みたいな男が

 立っていた。

 白い布一枚で半身を覆い、筋肉質の胸筋が

 目に入った。

 

 「え、え、え、えーと、何これ」

 俺はただただ、理解不能になっていた。


 その男は一言

 「ここ、禁煙だよ、タバコは湖の外で吸ってね」


 いかつい顔、でも笑顔で言われた俺は


 「すみません。だれもいなかったので、つい」


 と言いつつ、ポケットの中をまさぐり、携帯灰皿

 を取り出して、持っていたタバコの火を消した。


 「えーえっと、ここはどこですか?」

 俺はその男に当たり前の質問をした。


 「あー、そうだね、神谷公希くん、説明が必要だね」

 俺は何年かぶりにフルネームで呼ばれたことに

 驚いた。


 「ここね、天上界、まあ死後の世界って言ったら

 早いかな・・私たちが管理している場所だよ」

 

 顔は怖いが優しいトーンで話す男


 「へぇ、ここが、、、って今なんて・・」

 と返す俺


 「君、死んだよ、釘をたたきながらね、

 珍しい死に方だね、

 っていうかこんな死に方は初めてみたよ」

 少し笑いを堪えた顔で男に言われた・・・


 「マジ??」


 「うん、本気と書いてマジ」

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