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元パチンコ店長の異世界奮闘記  作者: ナガタエモン
第4章 出航に向けて

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075 赤級

「実はな、、

 昨日お前さんと話をしている時に

 思いついたんだよ、

 たしかニルヴァースの部隊の中には

 高ランクの冒険者がいたんじゃないかと?」


「へぇー、ニルヴァースに元冒険者が?」


「ああ、結構人気の職だからな、

 ニルヴァースに登用されるのは、」


 まあ、正社員みたいな登用なんだろうな、

 町の治安を守る職だからな、


「それで、俺とパーティーを組んで高ランクの

 依頼を受けれるようにしようと、、」


「そうだ、

 それで昨日あの後、俺はニルヴァースに

 行ってヴァインに話を持っていこうと

 思ったんだ」


「俺を連れて行かなかったのは、

 この前俺が、

 ニルヴァースに殴り込みに行ったから?」


「ま、まぁな、、

 さすがにな、、一昨日殴り込みに来た奴を

 連れて行くにはなぁ、、」


 腕を組みなおして、

 バツが悪そうな顔をしている、、


「ヴァインには高ランクの冒険者がいないか

 相談したんだが、、」


「副隊長のマリーシャが高ランクだったと、」


「そうだ、、、

 マリーシャは「赤級」の冒険者だ、

 彼女は魔法と剣が使える優秀なエルフだからな」


「赤級⁉⁉」


 俺が驚いている、、赤級って

 相当なレベルじゃないのか?


「この町でも赤級は10人もいないぞ、

 赤級になれば、ほぼ全部の依頼を受けることが

 できるようになるし、

 どこの国にも自由に行くことが出来る」


「それは確かに魅力的ですね、、」


「だろ!そうだろう!!」


 ロウケンが身を乗り出して俺に言う


「悪くない話だと思うぞ!赤級とパーティーを

 青級のコウキが組むこと自体が異例なことだが、

 そこは俺の方がなんとかするから!」


 ロウケンの圧が凄い・・・


「ま、、まあ、、

 ただねぇ、、彼女の性格がちょっと、、」


「なんだ、、苦手か?」


 そうだ、

 マリーシャは性格が真っ直ぐすぎて

 俺には疲れる相手だ、同性ならまだマシだが

 一応は女性だからな、


「それに、俺の方も彼女を一応は殺しかけて

 いますからね」


「それは気にするな、

 あれはニルヴァースが完全に悪いからな」


「そうは言ってもね、、

 さすがに一緒にパーティーを組むとなると

 お互いに命を預ける関係になるんじゃないですか」


 そう、

 パーティーを組む事は背中を預けることになる、

 さすがに向こうも敵対しようとは、

 今朝の感じからは見えないけど、


「要するに、信頼と信用の問題だな?」


「そうですね」


「どうすれば、信用できるんだ?」


「どうすればと言いましても、、、」


 信用や信頼はすぐに出来るもんじゃない

 俺のパチンコ店でも嘘のイベントを

 やった瞬間にすぐに「ぼったくり」の

 イメージが付く、


 昔は上手く誤魔化せたが、今はSNSで

 すぐに拡散される時代だからな、

 来店イベントなんて特に気を使って

 営業したもんだ。


 ただ、俺もそんなに時間がある訳じゃない、

 なるべく早く北西の大陸に行く必要がある


「まあ、

 すぐに信用できる訳ではないには分かるが

 一度組んでみたらどうだ?」


 そうだな、、確かに、、


「一度ですか?」


「そうだ、一度パーティーを組んでみて

 からでも良いんじゃないか?」


「分かりました、、

 確かに赤級の依頼を受けれるのであれば

 一度組むのは、、」


「一度組んでみるな!!!」


 俺が言う前にロウケンは言質を取りに来た


「は、はい、、」

「ちょっと待ってろ!」


 そう言ってロウケンは部屋を飛び出して行った


 ま、まさか、、、とは思うが、、


 すぐにロウケンは部屋に戻って来た


 一人のエルフを連れて・・・


「と言うことで、パーティー結成だな」


 ロウケンが笑みを浮かべる


「ハメましたね、、」


「そんなつもりはないぞ、

 ただ、こちらの副隊長であるマリーシャが

 今朝ここに来て、どうやったらお前さんの

 信用してもらえるか、相談を受けていたんだ」


 マリーシャはうつむいている、

 申し訳なさそうに


「すまない、

 その困らせるようなことをして、、

 ただ本当に自分が迷惑かけたことを償いたくて、

 少しでもあなたのお役に立てればと思い、

 ギルドマスターに相談をしに来たのです」


 本当に反省はしているとは思う、

 出会った時やニルヴァースの本部で戦った時の

 勇壮とした表情とは思えないくらい

 心痛な顔をしている。


 ここまでの顔色をしているとなんか

 気の毒に思えて来た。


 簡単には許せないのは分かっているが、

 反省している女性を突き放すことは

 俺は性格上できない、


 現世では「部下には甘い」と良く言われたが

 俺も完璧な人間ではないので反省している時は

 なるべく許すようにしてきたつもりだ。


「あなたのことを簡単には信用はできませんが、

 私もそんなに時間があるわけでは無いのです。

 あなたの「赤級」の力を貸して頂けるのなら

 一度パーティーを組んでみようと思います」


「おお!!」

 ロウケンは驚き、

「本当ですか?」

 マリーシャは少し嬉しそうに言う


「ええ、ただし必ず、迷惑をかけたナズモさんと

 魔族のブルードさんへの謝罪をしてください。

 それが条件です!」


「はい、もちろんです。

 必ず許しを得るまで謝罪をします!」


 真っすぐな目でマリーシャは俺を見る

 俺は照れる、、、

 美人エルフに真っすぐ見つめられるのは

 居心地が悪い、


 俺は視線を逸した


「だそうだ、

 どうだ?パーティーを申請してもいいか?」


 ロウケンが聞いて来た


「そうですね、それでは申請をお願いします」

「はい、お願いします!」


 こうして俺はこの世界に来て初めて

 パーティーを組むことになった。


 まさか、、

 女性エルフと組むことになろうとは、、


 お約束の展開なのか?

 まさかゼウス様の企み?

 とかまで考えた・・・が、


 たとえ、誰かの企みだとしても今の俺が

 北西の大陸に行くにはマリーシャの力は必要だ、


「ところでコウキ、どうする?

 今日すぐに依頼を受けるか?」


「そうですね、マリーシャさんが良ければ?」


 と俺はマリーシャの方を見ると


「私は構いません、謹慎中の身ですが

 ヴァイン隊長からの許可は頂いていますので」


「だ、そうです。

 それではすぐに依頼掲示板の確認、、」


 そう言って俺たちはソファーを立ち上がろうと

 すると、、


「待て、、、

 さすがに2人で一緒に受付に行くと騒動になる」


「はぁ?」


「マリーシャは『赤級』でコウキは『青級』だ

 しかもマリーシャはニルヴァースの副隊長だ!」


「ま、まぁ、そうですね、、」


 マリーシャは一緒に行くのを断念するしかない


「そうだな、とりあえずコウキが依頼を探して

 それから2人で決めるといい」


「では、俺が赤級クラスの依頼をマリーシャさんに

 見てもらったら良いということですね」


「ああ、その方が今日は良いだろう、

 いずれバレることだが、お前さんたちが

 依頼の達成を続ければ問題ないだろう」


 そうだな、

 実力を示せば問題がないという事だろ


「では、俺が選んできますのでマリーシャさんは

 ここで待っててください」


「はい、分かりました、、、

 ・・・・・・・・・・・・

 その、、、」


「なにか?」


 マリーシャが何か言いたそうだ、、?


「その、「さん」を外して呼んで頂けますか?」


「えーーっと、呼び捨てにしろと?」


「は、はい、パーティーを組むので

 呼び捨てでお願いします!」


「さすがに、、一応はニルヴァースの副隊長さんを

 急に呼び捨てには、、」


「では、「お前」とか「おい」で構いませんから!」


 いやいや、どんな亭主関白だよ、、、

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