074 早朝の攻防
なんで・・・
なんで・・・こうなった??
俺は今は、、
アリーの宿で自分の部屋にいる。
そしてなぜか、もう1人いるんだよなぁ
「なんで、あんたがここに来た?」
俺は、『彼女』に聞いた
彼女とは、
少し耳が長くショートヘアの金髪整った顔で、
かなりの美人だ、、性格は残念だが、、
そう、
早朝の俺の部屋になぜか、
ニルヴァースの副隊長、『マリーシャ』がいる
「しばらくの間、あなたの手伝いをしようと、」
「はぁ!?なんで?」
・・・・・・・・・・
昨日、俺は冒険者ギルドから帰って
レストランで夕食を食べた後、すぐに寝た。
今日は朝からギルドに行って、
少しでも良い依頼を引き受けて
金を作る予定だったが、
しかし、まだ陽が昇る前、
俺が目覚めてレストランに行く準備をしている時
部屋のドアにノックの音がした。
ドアを開けると、
そこにはマリーシャが立っていた。
一瞬、身構えた、
この前、戦った相手だ、
と言っても、俺が一方的に叩きのめしている。
仕返しに来たと思ったが、、?
「朝早くにすまない、、
その、、少し、、話があるのだが、、」
ん、?、いつもの元気がない??
確かに武器も持っていない、恰好も私服だ。
「すまない、部屋に入ってもいいか?」
廊下では俺たち2人を遠巻きに
冒険者たちが見ている。
そうか、
マリーシャはニルヴァースの副隊長で
この町では有名なんだろう。
それが急に俺の部屋の前にいれば
みんな気になるよな、
「分かった、とりあえず部屋で話そう」
そう言って、マリーシャを部屋の中に入れた
・・・・・・・・・・
ここまでが今日の早朝の出来事だ
部屋にある椅子にマリーシャを座らせて
俺はベットに座り話を聞く。
「なんで俺の手伝いをするんだ?」
「私は2回もあなたに迷惑をかけたました。
罪滅ぼしになるか分かりませんが、
少しでもあなたの力になれればとは思っています
荷物持ちや、討伐依頼のサポートなど、
私も少しは戦えますので、
どうか手伝わせてください!!」
目は真っすぐ俺を見ている
嘘をついている感じはしない、が、、
なんか重いな、、
真面目な学級委員長と一緒にいる気持ちだ
それにこのエルフと一緒にいても
目立つだけだしなぁ、
よし、ここは断ろう
何か裏があるかもしれないしな、
簡単には信用はできない
「いや、別に手伝ってもらうことはないから、
悪いと思っているなら、
これ以上関わらないで欲しいんだが、、」
「そ、そうですよね、、
いきなり来て、手伝うと言われても
信用はできないですよね、、」
そんなに落ち込まれても・・・
マリーシャはかなり暗い顔をしている
ただなぁ、、
そこまで悪い奴じゃないとは分かっているが
急に部屋に来て、手伝うと言われても
相手は女性だし、
「それに、あんたにはニルヴァースの仕事が
あるでしょう?
俺は今から冒険者ギルドでの仕事があるから、」
「それは大丈夫です。
私は今、ニルヴァースの勤務が
全て白紙になっています。
現在は謹慎中になっています」
「いやいや、謹慎中なら大人しく
部屋にいないといけないんじゃないか?」
「私もそのつもりでしたが、、
昨日の夕方に隊長に呼ばれて、
処分を下すまでの間罪滅ぼしとして、
あなたの手伝いをすることを提案されました」
「ヴァイン隊長からの提案なのか?」
「はい、ヴァイン隊長から提案されました」
あいつ、、?
何を考えているんだ?
俺は天上を見上げて思い返す、、
待て、、
昨日、、
冒険者ギルダマスターのロウケンが
『もしかしたら、、お前さんの期待に
応えれるかもしれん!』
とか言ってたな!!
まさか、、これのことか!?
だけど、このエルフとパーティーを組んで
何か良いことが起こるのか?
「どうかしたのか?」
マリーシャが訪ねて来る、
「いや、ちょっとな、、」
どうしようか?
とりあえず冒険者ギルドに行って
ロウケンに事情を聴かないとな、、
そう思い俺は、
「俺は今から冒険者ギルドに行くのでな、
すまないが、、」
「ああ、
早朝から押しかけてきて済まなかった
この謝罪で済むとは思っていない。
然るべき罰は必ず受けるつもりだ。
その後、迷惑を掛けた人たちにも
罪を償うつもりでいるので、」
そう言ってマリーシャは部屋を出て行った
フーっとため息が出る
「早朝から疲れたな、
取り敢えずはロウケンに事情を聴きに
行かないと」
そう思い、
俺はレストランで朝食を食べる予定を止めて、
冒険者ギルドに向かった。
それにしてもロウケンめ、、
先にマリーシャが部屋に来るとか
言っとけよ!
美人が俺の部屋に来てくれるのは嬉しいが
あのエルフは嫌だ、
そんなことを思っていながら歩いていたら
すぐに冒険者ギルドに着いた。
今日も冒険者が朝から多いな
みんな良く仕事をしているよな、
この世界には土日なんてあるのかな?
冒険者ギルドの中に入ると
やっぱり依頼の掲示板には大勢の人がいる
俺も少しでもお金を稼ぐために
良い依頼を探した方が良いとは思うが
まずは受付の女性にギルドマスターの
ロウケンがいるか?確認をしてもらった
メリーさんは他の冒険者の依頼を
受付をしていて、手一杯だな。
「どのようなご用件でしょうか?」
「冒険者のコウキと言います。
昨日の件でお話があると伝えてもらえませんか?」
「そう伝えれば?よろしいのですか?」
「はい、伝わると思います」
「分かりました。少々お待ちください」
そう言って受付嬢は2階に上がって行った
数分後、、、
2階の階段上から声がする。
「おお、やっぱり来たな!」
「そりゃあ、来ますよ、、
今日の件、、どういうつもりですか??」
「まあ、そう怒るなって、、、
ちょっと待ってろ、」
そう言ってロウケンは部屋?に戻って行き
すぐに部屋から出て来た
「ちょっと部屋まで来れるか?事情をちゃんと
説明するからな、、」
「ちゃんと納得のいく説明をお願いしますね?」
そう言って、
2階に上がりロウケンの部屋に入った。
んん?
ロウケンの部屋から???
少し違和感を感じたが、
「まあ、とりあえず座れよ」
俺は昨日と同じソファーに座った
「今日の早朝にいきなりニルヴァースの副隊長
マリーシャが来ましたよ!?」
「早朝にか?」
「ええ、あなたが仕組んだことなんですか?」
「いやいや、違う、違う、、
さすがに早朝に男性の部屋に行けなんて
俺は言ってないぞ!!」
「本当に?」
「冒険者ギルドのマスターがそんなことを
命令する訳ないだろう!」
怪しい、、、
俺がジトっとロウケンを見ている
「同じ冒険者じゃない、
ましてやニルヴァースの副隊長に
そんな命令が出来る訳ないだろ!」
でも汗が噴き出ている、、
何があるんだ?いったい




