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元パチンコ店長の異世界奮闘記  作者: ナガタエモン
第3章 交易都市

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067 釈放です

 ヴァインの執務室にドアをノックする音が聞こえた


「失礼します、連れて来ました」


 現れたのは、ニルヴァースのエルフの騎士と

 捕らわれていた魔族のブルードだ

 不服そうな顔で部屋に入って来た。


「ブルードさん!」


 俺がブルードに近づいた


「は?、、、なんで、コウキがここに?」


 ブルードが驚きの表情をして固まっている


「迎えに来ましたよ、無事で良かった」


 ヴァインがソファーから立ち上がり

 ブルードの方に向かって来た


「済まなかった、このように君を冤罪で連れて

 来たことを正式に謝罪する」


 そう言って、ヴァインは頭を下げた


「ど、ど、どうなっているんだ??」


 驚愕している、ブルードだが、


「まあ、色々ありまして、こういう事です」


 俺は細かい説明を省いた、ここで説明すれば

 かなり長時間になる


「い、いや、しかし、、、」


「気持ちは分かるが、早く薬草を持って帰った

 方が良いんじゃないか?

 明日には出航をするんだろう?」


 ロウケンが言ってくれた


「そ、そうだ、薬草は、、?」


「ここにありますよ、大丈夫です、

 私がナズモさんに渡したもので納得して

 もらっています」


「そうか、済まなかったな、手間をかさせて」


「いいんですよ、『私が内密にしてほしい』

 と言ったことが原因ですから」


「我々も君たちの言葉を疑い、このような事態に

 なったことは本当に申し訳ないと思っている。

 今回に事態に対しては、、

 当事者たちには適切に処分を行うので、

 どうかそれで許してほしい」


 もう一度ヴァインは謝罪と今後の対応を伝えた


「わ、分かった、、だが、俺も抵抗した件は、、」


「それは無罪です。あなたは正当性を訴えた

 だけです。それに抵抗するのは当たり前の

 ことですから」


 さらに、


「今回、店に与えた被害も我々の方で必ず弁済を

 します。店の主人にもそうお伝えください。

 もちろん、私も後日必ず謝罪に行きますので」


「ああぁ、分かった、必ず伝えておく」


「では、ナズモさんの店に急いで戻りましょう!」


 俺はブルードに伝えた


「そうだな、まだ間に合うと思うからな」


「では、失礼します」


 そう言って、俺はブルードと一緒にヴァインの

 執務室を後にした。


 ブルードは肩に掛けている長い布で顔を覆った


 建物の外に出ると、、

 多少は戦闘の痕が残っている


 地面に焦げ跡や、矢が刺さっている

 ニルヴァースの入口の扉は俺が破壊したままだ


「いったい、、何が、、起きたんだ」


「ちょっと、まあ、、色々と、、」


 俺がとぼけていると、、


「たしかに、外が騒がしいとは思ったが、、

 おそらく、演習でもしているのだろうと」


「まあ、いいじゃないですか、早く行きましょう」


 そう言ってブルードを急かす


 そんな姿を見ていた、ニルヴァースの部隊が

 俺を見るなり、目を逸らす


 俺もニルヴァースの部隊を軽く睨む


 出入り口までいた連中が、急いで去っていく


「コウキ、、?」


「さあ、早く行きましょう」


 出入り口には、俺に暴言を言った2人が

 座り込んでいた。


 俺たちが近づくと目線を逸らす


 2人の下半身はまだ濡れている


 俺は門番の2人に近づいて小声で言った


「おい、俺に痛い目を見せるんじゃなかったのか?」


 2人はブルブルと首を横に振る


「なんだ?何も言わないのか?」


 もう1歩近づいた時、


「○×△☆♯♭●□▲★※!!」

「¢£%#&□△◆■!!!」


 何を言っているか分からない言葉で

 頭を下げた、、、


「どうかしたのか??」


 ブルードが俺の方を気にしているので


「いいえ、大丈夫です、

 ご苦労様ですと伝えたんですよ」


 そう言って、2人に小さく


「今度、俺に舐めた口聞いたら、殺す」


 それだけを呟いた


 2人の門番はただただ、首を縦に振った


 陽が傾き始めている、もうすぐ夕方か、

 結構な時間が経ったみたいだ。


「さて、ナズモさんの店に行って早く回復薬を

 作ってもらいましょう」


「そうだな、、最悪、この薬草だけでも出航時に

 渡せればいいからな」


「そうなんですか?」


「まあ、魔族の大陸でも薬草さえあれば、多少は

 回復薬に改良ができるとは思う、ナズモが作った

 物よりかは、効き目が落ちるかもしれないが、」


 やはりナズモさんは腕が良いんだな


「大丈夫ですよ、なんなら俺も手伝うので

 出航までに間に合いますよ」


「そうだな、俺も手伝うか」


 話をしながら早歩きでナズモさんの店に

 向かって行った。


 腹が減ったな、今は相当に腹が減ってる

 そういえば、昼食を食べ損ねたからな


 今日は夕食は『デカ盛り野郎』に行こう。


 アリーの宿のレストランでも良いけど、

 今なら楽勝で完食できそうな気がする


 20分くらいかかって、ナズモさんの店に

 着いた。


 まだ入口のドアは壊れたままだが、

 飛び散っていたガラスは片付いている


 壊れていた看板は中に閉まっているんだろう


 さっそく中に入る


「ナズモさーん、いますか?」


「戻ったぞ、ナズモ」


 カウンターの奥から人影が見えた


「ああああぁぁ!!ブルードさん!!

 それにコウキさん!!!!」


 カウンターから飛び出して来た

 動きが鋭い、さすが狸族なのか?


「良かったぁぁーーー

 2人とも無事でしたぁーー!」


「ああ、コウキのお陰で無事だ、それに、

 取り返して来たぞ」


 そう言って薬草をナズモさんに渡した


「ほんと、、本当に、、」


「ええ、ちゃんと取り返してきましたよ」


 俺はナズモさんとの約束を果たした


「い、いい、いったいどんな手、、で?」


「まあ、話は後だ、それより今から作れるか?」


 ブルードが聞いた


「も、もちろんです、ちゃんと準備は

 していますから」


「そうか、ならば急ごう、

 明日の正午には出航時間だからな」


「そうですね、でも楽勝ですよ、

 なぜか、かなりの力が湧いていますから」


「そ、そうか、、そういえばお前も相当

 ニルヴァースの奴にやられていたはずだが?」


「ええ、そうでしたね?」


「???」


 2人が俺を見ている


 俺も考える、


 たしか、俺がここに来てから


 何をした??


 ・・・・あ、


 ま、ま、まさか、ね・・・

 俺が渡した『どら焼き』のせいかな?


「おそらくは、、コウキさんから頂いたお菓子?

 を食べてからだと・・・」


 ナズモさんは鋭く指摘した


「あれは、いったい?」


「う~ん、何というか、、説明が難しいですね」


 俺もなんと説明したらいいか思いつかない


 こっちの世界でもお菓子はあるとは思うけどな


 しかし俺が渡したお菓子がチート的な回復に

 つながるとは想像がつかない


「まあ、今説明を聞いても仕方ない、それより

 回復薬を頼む」


 ブルードが現実に引き戻す


「そうでしたね、ではすぐに取り掛かります」


 そう言って薬草を持ってナズモさんと

 ブルードは奥の作業場に向かって行った。


 ようやく、、終わったな、、


 今頃になってドッと疲れが来た


 そう言えばニルヴァースの本部では

 【負のオーラ】をたくさん使ったからなぁ、、


 カウンターの横にある椅子に座った。


 後で宿に帰って金貨でも眺めよう

 それが一番の精神を回復する力だからね

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