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元パチンコ店長の異世界奮闘記  作者: ナガタエモン
第3章 交易都市

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065 龍は怒ると怖い

 素晴らしい謝罪の姿勢だ。


 一応、接客業をしていた俺が

 見習いたいくらいの頭の下げ方だ。


 どうやら敵意はないようだ

 俺は【負のオーラ】を消した。


 ここに来てから結構【負のオーラ】を

 使っているから、精神的には厳しい。


 早く、お金を触りたい、

 精神を安定させないと、、

 本当は俺もふさぎ込みたいくらいだ。


「確か、ここの隊長のヴァインさんですよね」


 彼はまだ、頭を下げたままだ。


「頭を上げてください」


「本当に申し訳なかった!」


 そう言って、頭を上げた。

 顔にはびっしょりと汗をかいているみたいだ。


「言い訳になるかもしれないが、私は昨日から

 種族会議の護衛任務でここを留守にして

 いたのだ。このような事態は私が望んで

 やったことではない、ことだけは伝えたくて」


「この件については、どれくらい?」


「済まない、まだ具体的には聞いていないが、

 ただ、君がここまで怒っているんだ、

 おそらくこちら側に問題があると思っている」


 そこまでとは、龍族はかなり強いとは思うが?

 人間の俺に頭を下げて、全面的に自分たちが

 悪いと思ってくれている。


 ヴァインはかなり信用できる、と俺は思った


「そう言ってもらえると、俺も助かります」


 俺は今まで起きた事情をヴァインに説明した


 ヴァイン以外は納得していないかもしれない


 一通り俺の話をきいた、


「今回の件は私のせいでもある」


「え?」


「実は、、前回、君がここに連行された時のことを

 思い出してほしい、」


「君がここに連れて来られた件は人族の貴族への

 暴行で来たはずだ、

 私はその時に、君を無罪にするように仕向ける

 ために、君が反省していたと伝えると

 言ったのを覚えている?」


「たしにか、そう言っていたな、、」


「これで、人族の貴族は、、おそらく、、君が

 ニルヴァースより弱くて臆病な奴だと、

 勘違いしたのであろう」


「なるほど、、」


「私も君を解放するために、少し大げさに報告したのも

 影響したかもしれない、

 なので、君への謝罪は私のせいでもあるのだ」


 大げさな報告って、泣いて謝ったとか、

 土下座して靴を舐めたとか、失禁したって所か?


 まあ、それくらいでは俺も怒ることではない

 現世では散々、お客に頭を下げたものだ。

 多少は大げさに言っても、俺のためでもあるから

 悪い嘘とは思わない。


「事情は分かりました。では捕らえた魔族と

 没収した薬草を返してもらえますか?」


「ああ、すぐに手配しよう」


 そう言ってヴァインは近くいた、部隊に

 ブルードの解放と薬草を持って来るように

 指示を出した。


「少し、待っててくれ」


 ヴァインがそう言った時、、、


 俺に倒された奴らが起き始めた


「待ってください!!」

「隊長!!なぜですか?」

「こいつは、俺たちに暴行しています!

 これだけでも許される行為ではないと

 思いますが!!」

「こんな危険な奴、、、このまま許す

 訳には!!」


 倒された雑魚どもが吠え始めた


 こいつら、、、


 俺がひのきの棒を構えようと、、


「だまれぇーーー!!!!!!」


 一瞬、風が吹いた!

 そして周囲の空気が張り詰めている


 あっ!ヴァインさん


 切れてる⁉


 顔から血管が浮かび上がっている

 顔の色がみるみる赤くなってきた


「貴様ら!!これ以上!無様を晒す気か!」


 吠えていた雑魚たちの顔色が明らかに青ざめて行く


「これ以上、吠え散らかすなら、私が相手を

 してやる!」


 これが龍の本気か、


 なるほど確かに恐ろしいな、


 魔の森で戦った、ボス犬よりも強いと感じた


「これ以上、彼に危害を加えるなら、私が相手を

 してやる、死ぬ気で来なさい!」


 雑魚たちはみんな黙っている、


 いや、一人、バカエルフがいたなぁ、、


「た、隊長、、な、、なぜです?」


 よろよろと立ち上がり、ヴァインに問う


「マリーシャ副隊長、あなたはバカですか?」


「えっ?」


「あなたは乗せられたのですよ」


 ヴァインはため息をつきながら


「獣人が薬草を盗んでいるかもしれない、

 だから調べた方がいい?

 という訴えが来て、あなたは獣人の店に

 向かったんでしょう?」


「は、はい、、、」


「ところで盗まれたという被害者でもいるの

 ですか?」


「いいえ、そのような報告はありま、、せん」


「訴えた奴らは、獣人の店が魔族に回復薬を

 渡しているのを知っていたんでしょうね、

 そしてその回復薬は魔族の土地では必要だった、

 その船は明日にはこの港を出航する、

 だから嫌がらせで出航までに、回復薬が

 届かなければ魔族たちは困る」


 俺もそういう筋書きだと思っている


「少し考えれば分かることです、人族が魔族に

 対する嫌がらせを考えればね」


「ぅぅ、、」


 マリーシャは青ざめている


「第一、盗まれた被害者がいないのに、薬草を

 没収したり、そこで取り押さえた魔族を拘束

 するとはね」


「・・・・・」


「まあ、訴えて来た奴も、賢いから

 『盗まれたものかも知れない』と言っただけだ、

 と言い逃れもできるよね、

 あくまでも可能性を言っただけで、

 『拘束しろ』『没収しろ』とかは言っていない

 それはあくまでもニルヴァースが勝手に

 しただけである、ということだね」


「ぁぁぁ、」


 ようやくこの残念エルフはことの

 重要事態に気付いたみたいだ。


 罪のない人を陥れた張本人になったことを


「魔族の方々も今回の件はニルヴァースを

 決して許してはくれないだろうね」


「流石ですね、ヴァインさん」


「いえ、少し冷静に考えれば分かることです」


「しかし、、獣人も薬草に入手先を素直に

 言ってくれれば、、私だって、、」


 声が小さいがマリーシャが言う


「盗まれた!って言う人がいないのに、

 なぜ、、ニルヴァースの連中に言わなければ

 ならないんだ?」


 俺がマリーシャに言ってやった


「そして、あんたは入手先を知った所で

 素直に分かったと言って、引き返したか?」


 マリーシャは悔しそうに唇をかんでいる


「どうなんだ?」


「そ、それ、は、」


 そうなんだよな、、この世界は、、


「薬草については彼が渡したもので間違いない

 です」

 

 ヴァインが断言した

 もう、ヴァインは分かっているのか?


 そして、、


「もう少し待ってください、彼が来ますので」


 彼?誰か呼んだのか?


 少し待つと、、

 こちらに向かって誰か走ってきている


 そして俺が蹴り飛ばした門から入って来た


 背が高く、筋肉質、、、、

 あぁ、分かった


 たしかに俺の能力を知っているな、


 冒険者ギルドのギルドマスターである

 ロウケンが息を切らして走って来た。


「はぁ、、疲れた、、久しぶりにこんなに走った」


「遅いよ、ロウケン君」


「無茶を言うな!これでも全速力で来たんだ!」


 ヴァインとロウケン、、


 どうやら知り合いみたいだな。

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