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元パチンコ店長の異世界奮闘記  作者: ナガタエモン
第3章 交易都市

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062 嫌な予感は結構当たる

「他の素材はどうですか?」


 俺はビーグルに聞いてみた


「う~む、、それがなぁ、、

 なかなか思いつかないんだよ」


 やっぱりこの世界では『ゴム』なんてないから

 スリングショットは難しいだな


「もう少し時間をくれるか?」

「まだ、諦めずに考えてくれるんですか⁉」


 ちょっと驚いた、俺は諦めかけていたのに


「諦めてたまるか!ここまで考えたんだぞ!」


「それじゃあ、先に代金だけでも渡しますね」


 そう言って俺は金貨10枚を渡した。


「こんなにか!!」


「ええ、だってこのスリングショットに合う

 素材など買うかもしれないでしょう?」


「まあな、助かるわ」


 俺はまだ金貨は20枚以上持っているし、

 まだ買い取りしていない素材はコインロッカーに

 たくさん保管している。

 懐具合はまだ良いのだ、、、


「では、また2~3日後くらいに来ますね」

「ああ、一つ試したい素材もあるから、

 少しは期待していいぞ」


「その素材とは?」

「まだ秘密じゃ、、」


 いい案でも思いついたのだろう。ビーグルの

 顔はニヤついている。


「分かりました。ではまた」

「ああ、またな」


 俺はビーグルの店を出た。


 さてと、、

 この後はナズモさんの店に行こうかな


 今は昼過ぎくらいか、

 ちょっと昼飯には遅いから、店は混んでは

 いないだろう。


 この辺は冒険者も多いから、それに似合った

 店で食べようかな、


 そう思いながら、通りを歩いた。

 何件か食堂っぽい店や明らかに

 飲み屋さんっぽい店を見た。


 その中で少し古い西洋風の店に決めた。

 

 外の看板には


 『今日のランチ、ミルクシチューとパン』

 

 銀貨1枚と書いてある。


 これなら大丈夫だろう、


 中に入ると冒険者パーティーだらけだ、、

 ソロの俺はちょっと目立つくらいだ。


 少し待ってウエイトレスさんが来た。


「いらっしゃいませ!お一人ですか?」

「はい、席空いてます?」

「ええ、カウンター席になりますけど」

「構いません」


 そう言って席に案内してくれた。

 俺はランチを頼み席に座って待った。


 後ろのボックス席の話が聞こえる


「さっき、ニルヴァースの奴らが誰か捕まえて

 いたな、、」

「ああ、おそらく魔族じゃないか、」

「何があったんだ?」

「さぁ、、、」

「商業ギルドの方で何かあったらしいけどね、」


 なんだ、、?


 すると隣のボックス席の奴らがその話に入った


「なんだ、知らねえのか?」

「何があったんだ⁉」

「何か盗みがどうこう、言ってたな」

「なんだそりゃ」

「俺も聞いた話だけど、獣人が魔族に盗んだ品を

 売ったらしくてな」

「ニルヴァースの奴らは事情を聴くために行った

 みたいだが、頑なに出所を言わないから、

 それで強硬手段に出たらしくてな、結構な

 騒ぎになっていたぞ」

「捕まった魔族の奴は明日には港に行かなければ

 行けないから、かなり抵抗したみた、、、」


 俺は、、、席を立った!!


 嫌な胸騒ぎがする、、、


「お待たせしま、、」


「済まない、急用ができた!!」


「え!」


「代金は置いていく!!済まない!!!」


 俺はウエイトレスに銀貨1枚を渡して

 店を飛び出した!


 悪い予感がする!!


 全速力で商業ギルド方面に走った。


 違ってくれ!

 俺の勘違いだと!!


「はぁ、はぁ、はぁ、」


 結構、全速力で走った


 商業ギルドを過ぎて、あの路地を曲がれば、

 ナズモさんの店「狸の里」だ。


 通りを曲がった瞬間・・・


 絶望が見えた、、


 店の周りには人がたくさんいる、


 店に近づくと、ガラスが割れてドアが壊されている

 狸マークの看板がバラバラだ、


 膝から崩れ落ちた、


「なんで、、?、なんで、、?」


 周りにいた奴らが俺を見ている


「どうしたんだ、あいつ?」

「さぁ?知り合いでもいたのか?」

「魔族にか?」

「あいつ人間だろ?」

「ここの店主に金でも貸してたんじゃねぇか!」


 そんな声が聞こえた、、


 無性に腹が立った!!


「こいつら、、」


 睨み付けようと思った時、


 店の中からうめき声が聞こえた


 俺は壊れたドアを無理やり開けて店の中に

 入った。


 そこには服が破けて、顔が腫れあがっている

 ナズモさんが倒れていた!


「ナズモさん!!」


 俺が慌てて近づくと、


「その声はコウキさんですか?」


 鼻血を出していた、それを拭ってこっちを見た


「大丈夫ですか?」

「ええ、大丈夫です、少しやられましたけど、、」


 ナズモさんは立ち上がった


「な、なにが、、」

「ハハ、、実はね、、朝、急にニルヴァースの方々が

 店に来て、、」


 ナズモさんをカウンターの横の席に座らせた


「コウキさんに譲ってもらった薬草の出所を

 聞かれてね、、それは盗んだものじゃないのか

 どこで手に入れたんだと、、」


 一呼吸置いて、


「私が返答をしないと、出所を答えるまで没収すると

 言われてな、そこにブルードさんが来てね、、」


 やはり、捕まったのは、


「ブルードさんがニルヴァースに没収された薬草を

 取り返そうとして、、そこで揉みあいになって

 、、ブルードさんは暴行罪でニルヴァースに連行

 されました」


「そうでしたか、、」


「でも心配しないでください、コウキさんのことは

 喋っていませんから!」


「なんで、」


「商人は信用が一番です!コウキさんとの信頼関係を

 失うことは絶対に喋りませんよ」


 これは元をただせば、俺が悪い、

 俺がナズモさんやブルードに内緒にしておくように

 お願いしたからだ。


「ただ、ブルードさんが心配です、、ニルヴァースに

 連行されたので、」


 俺は決意した。


「大丈夫です、俺が連れて帰りますから」

「えっ⁉」


「それよりナズモさん、傷は大丈夫ですか?」

「ああ、はい、裏に回復薬が少しはあるので

 それを使えば、、」


「では、行ってきますので」

「どこへ?」


「ニルヴァースの本部です」

「あ、あの、危険ですよ、あそこは歯向かう人には

 容赦しないですから!」


「任せてください、薬草も必ず取り返してきます」

「ほ、本当に、行くんですか、」


「ええ、これは俺のせいでもあるので、、大丈夫です

 こう見えて、俺は強いみたいですから」


 そう言って俺は、コインロッカーから『どら焼き』

 を渡した。


「これは、、?」


「俺が食べている、、お菓子ですよ、多分美味しいと

 思いますから、、これを食べて待っててください」


 ちょっとカッコつけすぎたかな、


 でも怒りはMAXだ。結構、頭に血が上っている


 今ならニルヴァース本部ごと破壊できる自信がある


 俺はナズモさんの店を出た。


 外にはまだ冷やかし連中がいた。


 【負のオーラ】


 軽く呟き、黒いオーラを出す、


 冷やかし連中が震えている


「どけ!」


 道が開いた、


 さてと、ニルヴァースに殴り込みだな!


 早くしないと他の魔族たちも心配するだろう。


 そして、、、

 昼飯を食い損ねた恨みも忘れないだろう

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