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元パチンコ店長の異世界奮闘記  作者: ナガタエモン
第3章 交易都市

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059 尾行されています?

「良いんですよ、銀貨5枚で。元々冒険者ギルドだと

 その値段で買い取りですから、」


「しかし、、」


 ナズモさんの良心が痛むのだろうか?

 でも俺もそれ以上はもらう気にはならない。


「良いんです。それより俺にも今度、回復薬を

 売ってください」


「ええ、それはもちろん、ではその時は

 かなり安くしますので、」


「はい、その時はお願いします」


「本当にいいのか?」


 隣にいたブルードも俺に聞いて来た。


「良いんですよ、俺もナズモさんの回復薬を今度

 安く売ってもらうから」


「そうか、、お前がそう言うなら」


「それより先ほど見たコインロッカーなどは内緒で

 お願いしますね」


「分かりました」

「ああ、もちろん」


 二人からの約束を取り付けた。


 その後はナズモさんの店で鬼人族について

 ブルードから話を聞いた。


「俺たちの故郷は瘴気が酷くてな、

 その瘴気に侵された魔獣が俺たちの集落を

 狙ってきたりするんだ。瘴気に侵された

 魔獣は普段に比べてかなり手ごわい、

 また俺たちも魔獣から肉や毛皮、魔石などを

 回収して交易しているから、どうしても

 回復薬や毒消し草が必要なんだ」


「なるほどな、、」


「2カ月前に大型魔獣の襲来があってな、

 集落では女性や子供も多く怪我をしていてな、

 なので明後日の船に回復薬を積まないと

 犠牲者が増える可能性があってな、

 それでこの前は町に来て、

 薬草を扱っている店を探して回っていたんだ」


「その時にあいつらに絡まれていたのか?」


「そういう事だ、薬草を扱っている店を探し

 回ったんだが、やはり魔族には売ってくれる

 店がなくてな、人相を隠してる時点で

 怪しまれるのは分かっていたのだが、、」


「私も探してはいるんですが、私が魔族と

 取引していることもこの町ではすでに

 噂になっているみたいで、、」


 ナズモさんも悔しそうに言う


「この町にはそういう商売に対する

 不公平を取り締まる機能は無いんですか?」


「ないな、、」

「ありませんね」


「なぜ?」


 二人は顔を見合わせて不思議そうに、


「なぜ?と言われましても、」

「まあ、この中央大陸は基本的に不干渉が

 前提だからな、

 もちろん暴力沙汰にあればニルヴァース

 などが出てくるが、

 種族間の商売にまでは誰も積極的に

 関わろうとはしない、不公平だから

 と言っても誰も取り合ってはくれない」


 まあ、商売はそうなのかも知れないな、

 現世でも警察は民事不介入だからな。


 この世界に独占禁止法なんてないからな。

 

 そういえば、


「毒消し草の方は大丈夫なのか?」


「毒消しもあったら嬉しいが、前回の交易で

 多少は毒消し草を送っているから、

 まだ大丈夫だとは思う、今回は至急で

 回復薬の依頼が来ていてな」


「そうか、、」


 俺はナズモさんに提案した。


「なら、薬草や毒消し草が必要な時は、

 俺に声を掛けて下さい。俺はこの近くの

 『アリーの宿』に泊まっているので、

 特別な依頼でもなければ、宿にいますので」


「ありがとうございます。その時はぜひ

 お願いします」


「俺からもよろしく頼む」


「いつでも引き受けますので、遠慮なく、

 ただ、内密にお願いしますね」


 そう言って俺はナズモさんの店を後にした。

 ブルードはナズモさんと打ち合わせを

 して、魔族の集積地に戻るみたいだ。

 一応、気を付けて帰るようには伝えた。


 外はもう夕暮れだ。結構長い時間

 過ごしたみたいだ。


 俺は宿に帰ることにした。


 ここからなら近いな、すぐに着くだろう。


 ・・・・・・・・・・


 ん?


 何か視線を感じる?


 大通りに出た俺を誰か見ている?

 いや、後を付けられているのか?


 なんだろう?


 気になるが、、振り返ると、、

 また揉めるかもしれないしなぁ、、


 おそらく2,3人くらいだな、、


 アリーの宿に入る路地に入っても後を

 付けているな、


 完全に尾行だよね、、、


 どうしようかな、、


 泊っている所が知られるのは嫌だし、寝込み

 を襲われたらたまったものじゃない。


「よし」


 俺は今日のアリーの宿で夕食は諦めた。

 この前、昼飯で食べた『デカ盛り野郎』の

 店で夕食にしよう。

 

 そして尾行しているこいつらは巻こう!


 俺は宿を通り過ぎて、角を右に曲がった

 瞬間に走った!!


 急いで大通りに戻る!


 尾行している連中も、俺が走っているのを

 見て一斉に走り始めた。


 俺は大通りに戻った。


「この人込みに紛れるか」


 今は夕方だから大通りには人が多い、

 冒険者、商人、工員、家族連れなど

 たくさんの人が歩いている。


 尾行しているやつらも大通りに来た。


 俺は咄嗟に伏せた。


 声が聞こえる、、


「どこ行きやがった!」

「気付かれたか」

「お前は商業ギルド方面を探せ!」

「お前は?」

「俺は冒険者ギルド方面に行く!」

「じゃあ僕はもう一度宿の方を探すよ」


 どうやら3つに分かれるみたいだな、


 どうする?


 俺は背を低くして見つからないようにした。


 2人は違う方向に向かっている。

 しかし1人はこっちに近づいてくるな、


 このままでは見つかるかもしれない


 この場を離れるには・・・

 

 屋台だ!


 屋台の中に隠れよう、


 俺は姿勢を低くしたまま屋台の厨房側に周った。


「おい、どうしたんだ?」


 屋台の亭主が聞いてくる


「すみません、ちょっとお金を落としたみたいで

 後でちゃんと並ぶんで、」


「そうか、

 はい!お待ちどう、串焼き3本ね!」


 お金を探す振りをして厨房側から尾行者を

 探した。


 気付いていないな、、冒険者ギルドに

 向かっている。


「見つかったか?」

「ええ、すみません、見つかりました」


「そうか、、良かったな。

 らっしゃい!串焼き5本ね、

 ちょっと待ってね、、、

 そこは邪魔だよ」


「あ、すみません、俺も並んで良いですか?」

「おう、買って行きな!」


 俺は串焼きの屋台に並んで串焼きを3本買った。


 目立たないように路地に入り串焼きを食べた。


 味は、、塩味の豚肉?に似た味だ。


 結構、塩辛い、お酒には合いそうだ。


 さてと、どうしようか?

 宿には今は戻れないな。


 予定通り夕食は『デカ盛り野郎』に行こう。


 シャレにならないくらいの量だが、

 今は腹が減っている。


「今日はいい勝負になりそうだ」


 ズボンを少し緩めて行くことにした。

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