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元パチンコ店長の異世界奮闘記  作者: ナガタエモン
第3章 交易都市

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048 ズボンがパンパン

 さて、お金も少し余裕ができた。

 ギルドマスターの部屋を出た俺は1階に下りた。

 もう正午を過ぎている。人の姿は少ない。


 依頼が貼っている掲示板の依頼書は更に少なく

 なっていた。今日は依頼は諦めるか・・・


 それなら昼飯は食べるのと、装備品を

 見に行ってみよう。この町での外食は初めてだ。


 俺は冒険者ギルドを出て、町の中心に向かった。


「たしか、こちら側に行くと食事ができる店が

 あると思うんだけどな」


 何があるかな?


 現世でもパチンコ店の店長は

 食事は外に食べに行くことが多い。

 たまにスーパーやコンビニの弁当を買って行く

 ことがあるけど、基本は外食だ。


 副店長やそれより下の役職は外には出れないが

 店長はホールでの業務は少ないので外に出ても

 問題がない。その代わり拘束時間は長い・・・


 ラーメン・牛丼・定食・うどん

 この辺りは鉄板だな・・・この異世界では

 おそらく無いと思ってるけど、


 賑やかな通りに出てきた。屋台などもある。

 市場かな?野菜や果物も露店で売っている。


 ここら辺で探すのが無難だろう。値段も

 そこまで高くなさそうだ。


 店の入り口の前にメニューの看板が外にある。


 ・パンと肉の挟み焼き

 ・煮込みシチュー

 ・肉と野菜炒め

 ・魚丸焼き

 ・鳥の包み焼き


「うん。ある程度は分かるメニューだな」


 俺はここで食べようと入口に向かったが、、


 とここで張り紙に目が行った。


 【魔族、来店お断り】


「まじか・・・・この世界でも、こんなこと

 があるのか、、」

 

 大きなため息をついた。流石にこういう店で

 ご飯を食べようとは思わない。


 自分は魔族ではないが、魔族たちに救われた。

 その魔族を差別する店に入る気がしない。


 違う店を探すことにした。


 周辺の店に【魔族、お断り】【魔族、出入り禁止】


 結構な数で貼りだされている。

 

 少し市場を離れた裏通りの店を探してみた。


「お!!この店なら・・」


 どうやら獣人族が運営している店らしい。

 外の看板に犬系の獣人のマークが書いてある。


 メニューは

 ・肉丸焼き

 ・魚丸焼き

 ・野菜焼き

 ・キノコ焼き

 ・チーズ焼き・・・


「うん、全部焼いているな、、まあ大丈夫だろう」


 俺は店のドアを開けた。


「らっしゃい!」「らっしゃい!!」


 おお、威勢が良い声だ。


「どうぞ、お一人か!」

「はい、大丈夫ですか?」

「うん?、、人族か、珍しいな?ここは獣人向け

 の料理だが大丈夫か?」

「ええ、大丈夫です」

「なら、こっちのカウンター席に座りな」


 俺は席に座った。周りは獣人しかいないよね。

 やっぱり目立っているかな?


「人族がこの店に来るなんてな。」

「何か企んでいるのか?」

「そんなに強そうじゃねえけど、、」


 やっぱり色々言われるよな・・・まあ仕方ない。


 先ほど席に案内した獣人が来た、犬?狼?かな


「決まったか?」


 まだメニューも見ていないんだけど・・・


「何かオススメはありますか?」


 こういう時は店のオススメだ!分からない時の

 鉄則だ。


「そうだな・・・肉とパン、それにスープか、」

「じゃあそれをお願いできますか?」

「ただ、獣人に出している量は人族には多い

 かもな、どうする?量を減らすか?」


 そんなにか?でもここで食べた方が仲良くなれる

 出されたものは全部食べるのが俺のルールだ。


「いえ、大丈夫です。普段の量でお願いします」


 そう伝えると、


「おおお、気に入った!よし!楽しみにしてろ!」


 ヤバいかな???でもここで引いたらダメだ。


「イモを引くわけにはいかない」


 そう自分言い聞かせて食事を待った・・・


 結論から伝えよう、、、


 俺は食べきった。量は多かったが、肉は柔らかく

 スープもトマト風味で美味しかった。

 パンは固かったが、スープや肉汁に漬けて

 食べることで完食することができた。


 ただ、俺は今動けない。今、動くと・・・

 おそらく『リバース』すると思う。


 ちょっと休憩しよう。

 この世界にコーヒーでもあればなぁ・・・


「良く食べきったな!お前さん」


 先ほどの獣人が声をかけてくれる。


「美味しかったので、全部食べきれましたよ」

「おお!分かってるじゃねえか!うれしいねぇ」


 周りの獣人も褒めてくれる


「あいつ全部食いやがったぞ」

「人族も分かるやつがいるな・・・」

「まさか、あの量は俺でも、、、」


 どうやら全部食べ切ったのは正解だった。


「お前さん、名前は?」

「コウキと言います。よろしくお願いします」

「俺はメトロだ。ここの店主だ」

「あのー、あなたは獣人で言えば・・・」

「ああ、俺は狼だ!誇り高い狼族だ!」


 どうやら犬系じゃない、狼と犬の違いは

 見た目じゃ分からないが、


「ここは、獣人族が集まる店でな、人族やエルフ

 たちでは食べる量が違うからな、獣人族

 専門の店みたいになっている」


「たしかに普通の人間には多いですねだけだ」


「人族で全部を完食したのはお前さんがおそらく

 初めてだな」


「それは光栄です。また来ても良いですか?」

「おお、いつでも歓迎するぞ!今度は少し

 量を増やしてやる」

「は、は、あり、ありがとうございます」

「冗談だ!でもいつでも来な」


 良い店を知ったな。また食べに来よう。

 少し魔族のことも聞いてみようかな


「この辺りは、その・・・」

「どうした?何か聞きたいんだろ?」

「この店は魔族は来ても良いんですか?」

「別に腹が減っているなら誰でもOKだ。

 だいたい魔族を断っているのは人族だけだ」


 なるほど、人族だけか・・・


「そうなんですか?」

 確認のため聞いてみた。

「ああ、大通りに面した人族の店は『魔族禁止』

 の貼りだしているが、俺ら獣人族は

 気にしていない。だいたい人族が勝手に

 魔族に対して嫌がらせをやっているだけのことだ」


「何かすみません」

「なんでお前さんが謝る?」

「いえ、同じ人として情けないので、、」

「変わった奴だな、まあ気にするな、腹が減ったら

 いつでもここに来い」


「ありがとうございます」


 俺は礼を言って支払いを済ませた。

 あれだけの量を食べて銀貨1枚と銅貨5枚だって

 安すぎだぞ!


 さて、胃の中の消化も大分進んだようだ。


 この後は装備品を見に行こう。そう言って

 俺は店を出た。


 店の名前を確認した。「デカ盛り野郎」か・・・


 分かりやすくて良い名だよ。先に見れば良かった。

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