表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元パチンコ店長の異世界奮闘記  作者: ナガタエモン
第3章 交易都市

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/110

033 異文化交流です。

 魔族・・・

 異世界ストーリーでは定番ですね。

 ほぼ「敵」

 たまに味方もいるが・・・

 俺の脳内データでは70%は人類の敵だよな。


 俺、おそらく顔が引きつっている、


 だめだ、笑顔で、


「集落に向かえていただき、ありがとうございます。」

 耐えた、ちゃんと言えたぞ、、、


「ようこそ」

 リーダーの魔族だと思う。笑顔で右手を出してきた。


 握手?

 こっちの世界でも信頼の証!


 俺も右手を出して握手をした。


 よく見ると頭に太い角が2本ある。顔色は

 少し白いが、余り人間と変わらないと思う。


 右隣にいた魔族が言う

「まさか、この集落に人間が来るとはな」

 そして左隣の魔族が言う

「最初、知らせを聞いたときは敵襲かと思ったぞ」


「急に来てすみません。この辺りに詳しくなくて

 明かりが見えたので、助けを乞いました。

 ご迷惑にならないようにしますので・・」

 俺は事情を説明した。


「よい、気にするな、人族とは確かに揉めて

 いるが、それは上の方だ。助けを求めてる

 奴を追い出すようなことはしない」

 リーダーが握手しながら俺を見て言ってくれた。


 そして

「俺の名は、デュランだ。この集落のリーダーだ」

「私は人族のカミヤ・コウキです」

「ん、まさか、お前貴族か?」

「いえ、違います。まだここに来たばかりで

 何も分かっていませんが、貴族ではありません」


 苗字があると貴族に思われるやつか。

 確か昔の日本の武士も苗字があったしな。


「そうか、まあ貴族がこんな所をうろついて

 いないしな。そんな恰好しないだろう」


 俺の服装「旅人の服」を見てそう言った。

 たしかに森の中を抜けて、モンスターと

 戦ってきた服だから、少し汚れている。


「そうだと思います。私のことはコウキと

 呼んでください」


「俺はマグールだ」

 右隣にいた角が1本の魔族が言う

「俺はバイガクだ」

 左隣のいた角が3本の魔族が言った。


「取り合えず、休憩しよう」

 そう言って、集落の中央に向かって歩き始めた。

 俺もその後を付いて行った。


 集落には簡易的な家が多い。

 どちらかと言えばキャンプ地に見えた。


 すると歩きながらリーダーのデュランが言った。

「ここは魔族が大陸から交易するために

 作った、集積地だ。」


 なるほど・・・確かにたくさんの穀物類だと

 思う袋がたくさん積まれている。

「本当は港の近くに集積地があったのだが、

 我々は、色々な種族に嫌われているから

 まあ・・・・色々とあってな

 この場所に移動したのだ」


「そうだったんですか・・・」

 俺がそう返答すると

「本当に何もしらないのだな・・・」

 3本角のバイガクが言った。

「はい、今の現状については何も知らないんです。」


 本当に何も知らない。ここで情報を収集する

 必要性を感じた。


「まあ、細かいことは食事をしながらでも聞こう

 とにかく中に入って、飯にしよう」

 リーダーに促された。


 簡易的な大きなテント、これは見たことがある。

 モンゴルで見る「ゲル」だ。

 遊牧民が草原に立てる、移動式住居だ。


 リーダーのデュランが靴を脱いで中に入ったのを

 見て、俺も靴を脱いで中に入った。


 中はかなり広い、そして暖かい。外はまだ寒くは

 ないがそれでも過ごしやすい快適な温度だ。


 椅子と机、ベットが置いてある。

 またおそらく来客用のテーブルと椅子がある。

 中々豪華な部屋だ。おそらくリーダー専用の

 部屋だと思う。


「まあ、そこに座ってくれ、

 マグール、飯はあるか?」


「はい、残り物ですがパンとスープは残っています」

「そうか、取り合えずそれだけ持ってきてくれ」

「分かりました。」

 そう言って、マグールは外に出て行った。

 

 俺は中を見渡した。

「珍しいか?」

 デュランが聞いて来た。

「はい、何もかも初めてです」

「そうか、まあこの家も簡易的なものでな、

 本来なら港町には住む場所があったんだがな」

 何か事情があってこの場所にいるらしい。


「何かあったのでしょうか・・?」

 と聞いた時

「お待たせしました。」

 マグールがパンとスープを人数分

 持ってきてくれた。

「話は後だ、先に食事にしよう」

 4人はテーブルの周りの椅子に座った。


「頂きます」

 俺は日本流の手を合わせて食べる前の感謝をした。


 3人は顔を見合わせていたが、不思議そうに

 見ていたが、何も聞いてはこなかった。

 

 俺はパンを取りながら考えた。


 俺のことはどこまで伝えるべきであろうか?

 

 ・「転移者」と言っても信じてもらえるか?

 ・魔の森のことを知っているのか?そこに

  1か月いたことなんて、どう説明しようか?

 ・俺のスキルについて?どう説明する?


 転移者については、伝えるのは難しい、これは

 隠しておこう。


 魔の森にいたことだが、、、

 これはそこで修行していた、、

 いや住んでいたこと、、、

 そうだ!勉強していたことにしよう!

 

 最後はスキルだが、これは少しは大丈夫だと

 思う。攻撃スキルじゃなくロッカーなら

 この世界で定番の『無限収納』みたいな

 魔法のカバンでいけるだろう。

 それに、俺の強さは門番の魔族が分かっているから

 スキルくらいは大丈夫だろう。


 パンとスープを食べた俺は、

「ご馳走様でした。美味しかったです」

「それは良かった、本当はもう少し量があれば良いが

 俺たちも食料が乏しくてな、、」

 済まなそうな顔をするデュランに

「いえ、こちらこそ、急に助けを求めたのにも

 関わらず、食事までご馳走になりました。

 本当にありがとうございます。」


 そうだ!俺も少し食料がある。

 お礼に、、そうだな、、果物がいいな。


「デュランさん、私も少しですが食料を持っている

 のでご馳走させてください。」

「それは嬉しいが、良いのか?」

「はい、それにお世話になったので是非、

 お礼をさせてください。」


 そう言うと俺は席を立って、広いスペースに

 向かって

【冷蔵コインロッカー】

 と唱えた。


 おお、ちゃんと出てきた。

 さてと果物はどこに閉まったかな?


 確か2段目にだったな、俺はリンゴに似た

 果物を8個取り出した。


 振り返って

「この果物です。」


「えっ」

 すごい顔・・・


 デュランは目を大きく開き、

 マグールは椅子から転げ落ちており、

 バイガクは青ざめていた。


 俺、やらかした・・・・?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ