026 ファイヤーマ〇オになれました。
【異世界生活18~20日目】
おはようございます。この3日間で精神力が
強化された、神谷公希です。
誰も名前を呼んでくれないので少し寂しいです。
ここでの生活も20日目に突入しました。
昨日念願のレベル10になりました。
たしか初心者マニュアルではレベル10で
『ファイヤーマ〇オ♡』なんて書いていました。
ファイヤーじゃありませんが、今はパチンコ玉を
モンスターに投げています。
『パチンコ玉マ〇オ』です。
レベル10で新しいスキルは習得しませんでした。
ようやくレベルが二桁になることで、
ちょっと期待しましたが・・・ありません。
「ふぅ」俺はため息をついた・・・
あと11日か・・・目標のレベル15は厳しい。
今のままでも数をこなせば、到達はできるが、
時間が足りない。
手っ取り早くレベルUPを目指すなら
もう少し強いモンスターを倒す必要があると思う。
一つだけ方法がある。この世界に来た初日、夜に
モンスターたちの襲撃を受けた方法がある。
そう「火」を使い、モンスターをおびき寄せる
方法が・・・・
しかし危険もある。数がかなり多いところだ。
家の中ではダメージを受けることはないが
武器がひのきの棒ではおそらく倒せないだろう。
「オーク系」と「犬系」もしくわ「狼系」が
おそらく前回の襲撃にいたと思う。
最悪、相棒ひのきの棒が壊れる可能性がある
悩みどころだ・・・
それと、11日後にどこに向かうのか?
それを決める必要だ。この家の周りは
全て森だ。方角は太陽が昇る方向で判断は
できる。東西南北どちらに向かうか?
少し森の中を探索するか?森を抜けると街道でも
すぐ近くにあれば良いが、近くに村や町が
あるようには見えない。おそらく半径5キロ
以内には何もないと思う。
近くに集落でもあれば、煙でも見えるのだが、
森の探索と夜のレベル上げ・・・
今はレベル上げだ!!今ならできる!!
何しろ、死ぬ心配がない。
安全な家での戦いの方がまだ。
明日、夜の戦いをすることに決めた。
【異世界生活21日目】
おはようございます。いよいよ今日は
夜の死闘を始まります。
午前中は当初の玄関前レベル上げを実践、
スキルは使わず、ひのきの棒で戦います。
午後は早めに切り上げて、少し休憩をして
晩飯後に夜の戦いを行います。
今日のスケジュールを決めた俺は
この後、スケジュール通りに行動した。
ギャンブラーは
スケジュールを組み立ててその通りに行動する
ことは苦にならない。
特に公営ギャンブルは時間通りにレースが
始まる。それに合わせて行動しないと狙った
レースを買うことができない。
狙ったレースの予想が外れていれば良いが
当たった時はかなり精神的にきつい・・のだ。
スケジュール通りに行動して「夜」になった。
そろそろか・・・
俺はサンドから玉を500発ほど用意した。
銅貨20枚分だ。ちょっと少なくなった持ち金に
寂しさを感じた。
「いや、大丈夫、金貨と銀貨には手を付けていない」
そう呟いた。大事な貯金はまだ取っている。
精神力は回復は出来る量はある。
深呼吸をした。
「殺るか」
封印していたランプを取り出した。
ランプは玄関前に置こう。
なるべくこっちに誘導したい。
玄関なら武器も振れるし、玉が投げやすい。
ランプの芯にライターで火をつけて、
そっと玄関前に置いた。
真っ暗な森の中でそこだけが明るい・・・
来た、、、まずはゴブリンか?
この数は1,2匹ではない。甲高い声を出して
こっちに向かっている。10匹くらいだろう・・
これはめんどくさい。死体が玄関前に大量にあると
攻撃しにくくなる。
ここは「パチンコ玉」だ。
俺はすぐにパチンコ玉に持って【負のオーラ】を
出した。動きが鈍くなるゴブリンに向かい
思いっきり振りかぶって、玄関前から投げつけた。
「グェー」
「ブフォ」などの声が聞こえた。
半分は始末できたみたいだ。
だがまだ残っている。
もう一度投げつけた、更にトドメで投げた。
「全部倒れているな、」
精神的に疲れたが、今は金貨をポケットに入れている
「大丈夫、大丈夫、」
と金貨を触りながら呟く俺。
もう現世だと完全にヤバいやつだな。
次は何だ、、、犬だな。デカイ
大型犬「シェパード」クラスだな。
よく警察24時で見るのによく似ている。
ただ、よだれを垂らして唸り声をあげている。
10匹くらいか?群れで来やがった。
俺とのレベル差はどれくらいだ?
まあ【負のオーラ】の効き目があれば、俺より
レベルは下のはずだ。
俺は迷わず【負のオーラ】を唱えた。
どうだ?効くか?
オーラを浴びた犬達は、動きが鈍くなっている。
よし、効いてる。、、いや、、
一番後ろ、一番大きいの犬には効いていない。
おそらく、あれはこの群れのボスだろう。
どうする?
とりあえず、効果が効いてる犬を早く片付けよう。
連続でのオーラはきつくなる。
「くそったれ」
先より少し多めにパチンコ玉を握りしめて、
力を込めて投げつけた。
「キャイン」
という鳴き声が何匹かから聞き取れた。
まだ投げれる。もう一度投げつけた。
更に鳴き声と共に数匹が倒れている。
あとボスを除いて3匹くらいか?
更に投げつけた。動きが鈍いためによく当たる。
取り合えず、ボス以外は倒した。
ボス犬はこちらを少し離れた場所から睨みつけて
いる。このボス犬だけは俺の投げた玉を
素早くかわしていた。
俺も息が上がってきている。精神的に辛い。
だが、このボス犬は倒したい・・・
さて、どうしよう・・・一度引くか。。
だが、次に戦える保障はない。
この森を無事に出る時にやっかいな敵になる
可能性もある。玄関の扉から睨み合う。
賢いボス犬だ・・近づいて来ないな。
決めた。家の外で戦おう。
向こうが来ない以上はこっちが出るしかない。
ここで決着をつけなければいけない。
大丈夫、家の外とは行っても玄関から
5メートルだけだ。これなら飛び込んで逃げれる。
これ以上は妥協できないぞ。
パチンコ玉を全部は持っていけない。
半分はコップの中、テーブルの上に置き、残りは
右手と、ポケットに予備の玉を入れた。
精神安定剤である金貨は後ろのポケットに入れた。
そして左手にひのきの棒を持って俺は外に出た。
最初の正念場だな・・
そして最初のボス戦だ!




