表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元パチンコ店長の異世界奮闘記  作者: ナガタエモン
第2章 新たなる生活

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/110

022 期待はしない方が良い

【台パン】

 ※説明しよう。

 台パンとはパチンコがこの世に生を受けてから

 『いにしえ』より伝わる、パチンカスの

 必殺奥義である。

 己が戦っている遊技台に向かって放つ

 渾身の一撃、今までの

「恨み」

「苦しみ」

「悲しみ」

「そして特大の怒り」

 が今までにない力をぶつける!

 誰もが習得可能であり、この技は時に

 大きな被害をもたらすことがある危険な技でも

 ある。(後で金銭面の弁済と出入り禁止の危険)


 知ってるよ!俺もやったことあるし

 逆にやる方も取り締まってたよ!!


 そう、この技はパチンコ・スロットユーザーなら

 誰もが通る道でもある。1日の負け金額が

 5万を超えると、この技の発動性は高くなる。

 この技は老若男女問わずに使える技である。

 もちろん威力は異なるが、その場合は手数

 の多さでカバーすることが出来る。

 大きな一撃を出すのか?それとも連打系で

 攻めるのかはあなたの「黄金の右手」次第

 である。


 ただし自己責任の技です。

 皆さんは楽しく、自己の遊べる範囲内で

 遊技しましょう。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 切り替えよう、

 そう、初めての攻撃スキルだ。

 もしかしたら、この「台パン」は鍛えれば

 一撃で敵を葬る、あの「ワンパンチ」に成長する

 かもしれない。過度な期待はしてはいけないが、

 明日早速使用してみよう。


 パチンコ・スロットのヘビーユーザーとは

 基本的にポジティブである。

 明日は勝てる・・・

 今日いっぱい負けても・・・

 何度も遊技台に裏切られても・・・

 何度も「イベント」に騙されても・・・

「もうパチンコ辞める」と宣言しても

 明日もパチンコ店に行く・・・

 多くの「英雄」たちのおかげで

 パチンコ店は生き残れてきたのだ!


 【異世界生活12日目】

 おはようございます。今日は昨日覚えた

 新スキルでウサギ狩りをします。


 方法は昨日と同じだ、まずは人参的な野菜を

 玄関前に置いて、しばらく待ってみた。

 今日はいつもの相棒、ひのきの棒ではない。

 己の拳だ!!

 この俺の「黄金の右腕」、ハンドルを回す、

 ストップボタンを押す、そして今日は殴る!

 

 とはいっても

 手が汚れるのは嫌だからスライムとは戦わない。

 俺は喧嘩もあんまりしたことはないし、人を

 殴ったことはほぼ無い。おそらく小学生の時に

 喧嘩していらいじゃないかな?

 それでも今日は殴る、ちょっとシャドーボクシング

 をしてみた。

 やっぱりスキルだから「台パン!」って叫びながら

 殴る必要性があるのだろう。


 数分後・・一角ウサギが来た。

 一匹だ!よし都合が良い。


 ゆっくりと玄関前に置いた野菜に近づいて来た。

 俺は扉の側からその様子を見ていた。


 よし!!今だ!!


 俺は素早く玄関前に行き、

「だーーい、ぱーーん!」

 とちょっと語尾を伸ばして叫んだ。


 一角ウサギは子犬並みに小さい。

 イメージは右フックだ!俺は少し、

 しゃがんでパンチを打った。

 

 俺の拳は一角ウサギの左側面にヒットした。


 が、


 効いてる??


 一角ウサギはちょっとだけ飛んで行った。

 その距離1メートル。

 一角ウサギはきれいに着地していた。


 あれ?


 イヤ、まだだ!

 

 俺はもう一度、玄関前のセーフティーゾンを

 1歩出て、殴りに行った。


「台パン」


 今度は短く、丁寧に言った。


 今回も、左側面に当たった・・・が


 先よりも更に効いている感じがしない。


 あっ、ヤバい。反撃の体制している。


 俺は急いで、振り返って玄関に飛び込んだ。


 おかしい・・?

 ちゃんとスキルは発動しているのか?


 俺はステータス画面を出して確認した。


 あれ、HPが少し減っている・・・

 普通はスキルを使うとMPが消費だと思っていたが、

 なんか殴った右手も痛い・・・


 このスキル、現世と一緒じゃない?

 パチンコ・スロット台は殴ったら痛い。

 下手したら流血する。した奴を見たこともある。


 一角ウサギが何度も玄関の中にいる俺を

 目掛けて,飛び突いてくる。その度に見えない

 バリア?に跳ね返されている。

 とりあえずウルさいから、ひのきの棒で始末した。

 

 俺は玄関を閉めてその場に座り込んだ、

 そして床を右手で思いっきり殴った。

 昨日「ワンパンチ」とか思った自分に腹が立った。

 その時は痛みが無い。怒りが痛みを

 超えているからだ。後で必ず右手は痛くなる。

 

 ここからは「無」だ・・・

 

 少しだけ落ち込んだら、俺は立ち上がり、当初の

 予定通りにレベル上げを繰り返した。


 そろそろレベルが上がりにくく

 なってきていることは分かっている。

 数を多くこなすしかない。この戦闘の仕方は

 無限ではない。有限である。


 『やれること』は『やれるうちにやる』


 俺のスキルに期待はするな!


 使って結果が出るまでは期待をしてはいけない。


 こんな「詩」がある。


 ・どんなに熱いリーチが来ても、

 ・どんなに熱いレア役を引いても、

 ・金色の激熱の文字が出ても、


 ・当たるまでは、信じるな!!!


 これはパチンカスの「格言」である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ